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証拠をつかめ

「うおりゃぁ」

私は勢いよく涼太の机をひっくり返す。


クラスメイトは突然の出来事にびっくりする。


私は次に椅子を持って窓ガラスを割る。


「ちょっと、ちょっと何してるのよ。由梨ちゃん」


「悲劇のヒロインぶって取り巻き集めてるあいつが気に食わねぇからびびらせてやった」


「だからってやり過ぎだよ」

望は頭を抱えながら呆れる。


「それに、心霊現象と思わせればあいつを精神的に追い込めるかもしれないからさ」


「どういうこと?」


「警察沙汰になればあいつと関わってたあの女も事情聴取を受けるかもしれないだろ。その時にボロが出るかも」


もっとやっとくか…


私は黒板にチョークで《ゆるさない》と殴り書きした。


「絶対やりすぎ…ていうか楽しんでるでしょ」


クラスに悲鳴が響き渡る。


「よし、帰るぞ」


「ダメ、警察来るまであなたは責任持ってここにいなさい」

望が怒りの顔で制する。


「え、あ、はい」

私は思わずおとなしくなってしまった。


まもなく警察がやってきた。


自然に窓ガラスが割れた?黒板に勝手に文字が書かれた?


警察官は不審な顔をしていた。


「ほら、事情聴取どころじゃなくなったじゃない」


「はぁ、またやり過ぎた、帰りたい」


「まだだめです」


「なんでよ、弁償なんて私できないぜ」


「違う、あの子の様子を見るのよ」

望は美奈子の行動をじっと見張る。


「スマホでなんかやってる」

望は美奈子のスマホを覗く。


【やばい、警察来た】

誰に送るんだ?


宛名をみるとお兄ちゃんと登録してある。


【警察がうちに来ることはないと思うけど、証拠は隠してね】


美奈子はライソを打ち終える。


「やっぱり共犯か」


足を広げて頭を抱えている、由梨の方に向かう。


「由梨ちゃんパンツ見えてるよ」


「どうせ、誰にも見えねぇから大丈夫だよ」


「それより、あの子。兄に証拠を隠せってライソ送ってたよ」


「なんだって」

私は顔をあげる。


やっぱりこの兄妹が犯人か。


「よし、多分学校も臨時休校になるからあいつの後を追うぞ」


「えっ?もしかして、臨時休校を狙ってやったの」


「うん、ちょっとやり過ぎたけど」


「ちょっとじゃないでしょ」


そして、私の狙い通り学校は臨時休校になった。





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