表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/178

小林由梨の2年目

私の朝のルーティンは決まっていた。

朝起きたら、軽くストレッチをして外にでる。そして新聞を回収して、伯父の机に置く。

そして、カレンダーにサインペンでチェックをする。


「ねぇ、カレンダーにチェックってどういう意味があるの?」


「あ、ああ。私がこの体になってからどのくらいたったか何となくチェックしてんだよ、何となくね」


私に話しかけてきたのは、1ヶ月ほど前に自殺をして成仏できなかった、中学時代の同級生の山下望だ。

何だかんだあって、今は同居している。


伯父は文句を言ってたが、めんどくさくなったのか、了承してくれた。

ちなみに伯父には望は見えないらしい。


「それで、どのくらい経ったの?」


「うん、1年と1ヶ月か。早いもんだな」

そう言いながらもこの体がいつ消滅するかもわからない。その恐怖は今でもある。


「でも何だか寂しいよね、ご飯も食べられないなんてさ」

ぷぅとクッションを抱きながら望はぼやく。


「まぁね。でもここにいてもろくなものがどうせ食べれないし、私はもう慣れたよ、それより早く起きろよ」


「そういうものなのか~」


伯父は新聞を顔に被せたまま寝ている。


「ほんとこの親父はいつ仕事してるんだ?」


「そ、そうだね。私もおじさんが働いてるのここに来てから見てない気がする」


「まったく、さてと散歩でも行こうかな」


「あ、私も行く」


私のルーティンで変化があったのは毎日の散歩に望が追加されたことだ。

本当は1人でいる時間もほしいが…


「そういえば、あんたを殺そうとしたおっさん。あれから見ねぇな」


「そういえば、そうだね。神様に怒られて地獄に落ちたとか?」

望は明るい。こいつはいつも前向きだ。


「まぁ神様がいるならそれもありえるな…」

だとしたら何で私は放置されているのだろう。


「由梨ちゃん、由梨ちゃん」


「あ、ああ。何だよ」

私はボーッとしてたらしい。


「あそこ、あそこの路地に誰か見えるよ、多分私たちと同じ…」


「そうだな、まぁ別にほっとけよ、前にも言っただろ、一人一人に構う気はないって」


「はーい」

望は不満そうについてくる。


お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。今回から2年目突入です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ