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居場所

「そういや、どこにいるんだ?その男」


「え、やっぱり会いに行くの?」


「違うよ、そこに行きたくないから場所を知りたいだけ」


「ああ、えっと○○町のグリーンマンションってところ」


「結構近いんだな、そいつが動き回ってたら会う可能性もあるな」


「うん、あの…由梨ちゃんごめん。今、目の前にいる」


「はぁ?」

確かに目の前に黒いオーラを纏ったサラリーマン風の男がこちらを見ている。


「やあ、望ちゃん。来てくれたんだね」


「あ、あの私やっぱり奥さんを探すのは無理かなって」


「どうしてだい?手伝ってくれるって言ったじゃないか」

男は顔を強ばらせる。


「おじさんは復讐したいんでしょう?それならやっぱり手伝いたくないです」


「嘘をついたな、これだから女は」

男の手が望に伸びる。


私は男の腹に膝を入れた。


「ぐはっ」


「このくそ親父、そんなんだから奥さんに男作られて逃げられんだよ」


「ちょ、ちょっと由梨ちゃん」


「私はこういうやつが大嫌いなんだ」


「な、なんだ君は…君も死んでいるのか」


「あんたには関係ない」


「ふん、そんな見た目だ。どうせろくでもない死に方でもしたんだろ」


私はカッとなり親父の顔面を蹴りあげる。


「ぐええ」


「ふん、女子高生のパンツが見れてよかったろ、行こうぜ、望」


「え、ええ、はい」

望は慌てて私に付いてくる。



「ねぇ、どうするの?」


「はぁ、またやっちまった。でも死んでるから警察の世話にならない分ましか」


「ええ、由梨ちゃんが警察沙汰を起こしてたのってああいうことをしてたの?」


「わざとじゃねぇよ、チカンとかそういうの見つけたらついボコボコにしただけだよ」


「ついで、ボコボコにしちゃうのね」


「引いた?」


「ううん、何だか由梨ちゃんぽい」


「それって嫌味に聞こえるぜ」


ふっと二人に笑みがこぼれる。


「どうしよう、これから」


「え?」


「あのおじさんに会ったら私襲われる」


「ああ、それならいいところがある」


「え?どこどこ」


「私の家だ、今回みたいな面倒なことはともかくこれからも何かあるかも知れないし。一人だと面倒だから一緒にやろうぜ」


「え、いいの?」


「むさ苦しい私の伯父がいるけど、それだけは我慢してくれよ」


「うん、大丈夫」


私と望は小林探偵事務所へ帰っていった。


第一章 完


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