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仲直り

「ただいま」

私は玄関の扉をあけた。


伯父のイビキがまた聞こえる。


ほんとうにこの親父はいつ仕事をしているのだろうか?

一発蹴りでも入れてやりたい気分だ。


私は部屋に入って床に寝転ぶ。天井を見ながら考える。


あいつは私のような苦労はしないのかな。

それともこれから私のような事件に巻き込まれたりするのだろうか…

いや、あいつは私と違って要領もいいしむしろ私なんかよりうまくやれるんじゃないか?


…ダメダメ考えちゃいけない。


少し寝て忘れよう。


翌日、私は目が覚めると自然と望のアパートの方に向かっていた。


何をしに行くんだ?昨日のことを謝る?いや別に私は悪くないし。でも嘘をついたのは悪いよな…

ぶつぶつと一人言を言いながら歩いていると


望はボケッと階段に腰をかけて座っていた。


望はこちらに気づいたようだ。


「よ、よお」

私はぎこちなく挨拶する。


「何?私にはもう用はないんでしょう」

そっぽを向きながら望は話す。


私は思わずムカッとしたが我慢した。


「あ、あれからどうだよ。成仏…誰かさせた」


「由梨ちゃんに話す必要あるの?」

まだこっちを見ない。


「わかったよ、じゃあな」

私も気が短いな…


「あ、待って」

望が私の手を掴む。


「なんだよ」

私は思わず望を睨み付ける。


「あの、ごめんなさい」


「はぁ?」

いきなりの謝罪に戸惑って間抜けな声が出てしまった。


「実は私、今成仏させようとしている人がいるんだけど、うまく行かなくて…」

望はうつむきながら話す。私の睨み付けってそんなに怖いのかな…


「そうなのか…」


「うん、こないだお婆さんを成仏させることが出来たから甘く考えてた…」


「まぁ、私もこの1年間色々なことに巻き込まれたし、毎回上手くいくことなんてないよ。元気出せよ」

私はこの1年で起きたことを振り返りながら言った。


「うん、ありがとう。私頑張ってみるよ」

望はまた明るい顔に戻った。


「で、どんなやつなの?その人」

私は望に問いかける。


「えっ!!」

予想外の質問だったのだろう。望はびっくりする。


「手伝ってやるよ。あんたの仕事」

私はにやっと笑って見せた。


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