会話
私たちは公園に着くとベンチに座った。
「ねえ、由梨ちゃん。失礼だけど由梨ちゃんは今の体になってどのくらい立つの?」
ほんとに失礼だな
「ああ、たしか来週くらいで一年になるかな」
「え、じゃあその間どうしてたの?」
「あんた、変わってないね」
こいつは人のパーソナルスペースなど関係なくグイグイくるやつだった。そういえば昔うぜえと言ってぶん殴った気がする・・・。
「そう?私も少しは大人になったよ」
「そうじゃなくて・・・いやなんでもない」
「?それでこの一年どうしてたの?」
ちっと舌打ちをして私はこの一年間に起こったこと、伯父と協力してやってきたことを完結に話した。しかし完結とは言え内容は濃いからそれなりに時間を要した。
「以上だよ。大した話でもないだろ」
私は望の顔を見た。
望は目をキラキラしながら私の手をにぎってきた。
「すごい、すごいよ。由梨ちゃん。かっこいい」
私はどうリアクションしていいのかわからないがおそらく照れくさい顔になったのだろう。
「べ、別にすごくなんてねーよ。、何もしかしてあんたも成仏させてくれって言うの?」
まためんどくさいことになりそうだ。しかし私の予想とは違う回答が帰ってきた。
「ううん、私にも由梨ちゃんの手伝いをさせて」
もっとめんどくさい回答だった。
「手伝いって、私は積極的に成仏させることをやってるわけじゃねえんだよ、話きいてたか?」
「うん、だからそういう仕事が来た時に手伝いたいの」
別に仕事でもないし趣味でもない。しかしこいつはたしか頑固だった。
「わかったよ。そういう機会があればあんたにも声かけるよ」
「ありがとう。私はあそこのマンションにいるからいつでも声かけてね」
事故現場にもどるのか。私は背を向けて左手を上げて望と別れた。
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