同級生
現場はすぐ近くのマンションだった。
現場には警察官が立っていた。あと刑事ドラマでみる立ち入り禁止のひも?が引かれていた。
私はお構いなしに事故現場に向かった。
「えっ」
私は思わず声を出した。
そこには成仏をしていないその子がいた。
私の声に気がづいてその子が私を見上げる。
その子の顔がパッと明るくなる。
「ねえ、あなた由梨ちゃんでしょう?東京の○○中学で一緒だった。」
私は怪訝な顔でその子をみて記憶を呼び起こす。
誰だ?
「ほら、中学2年の時に同じクラスだった、山下、山下望」
そういえばそんなやつがいたような気がする。中2のころは一番荒れてた頃だから私には誰も近づかなかったがこいつは誰にでも話しかけてくるクラスの人気者で私にも話しかけてきていた・・・気がする。
「なんとなく思い出してきた、あんた3年に上がる前に転校したやつだっけ」
「やつって、相変わらずだね由梨ちゃん」
望はニコニコと私に話かける。
「て、言うかあんた自殺したんじゃないの?なんでここにいるのよ。どうやら私と同じで成仏できてないみたいだけど」
「やっぱり、私成仏できてないんだ。由梨ちゃんも・・・」
「ああ、私のことは気にすんな」
詮索されるのも嫌だったので言葉を遮った。
「うん、実は私、中2の最後に親が離婚してさお父さんに引き取られたんだけど」
珍しいな、母親に問題でもあったのか・・・
「それでね、毎日お父さんから虐待受けてたの。これはさ、離婚の前はお母さんに暴力を奮っててね。お母さんは逃げちゃったんだ。それでその矛先が私に向かったってわけ」
平然と言うけどひどい話だな。
「なんで母親のところに逃げなかったのよ」
「お母さん居場所を特定されるのも嫌で電話をしてもつながらかくてさ。それで頼る人もいなくなって自殺をしたのよ。でも成仏できなかったかぁ」
望はふうとため息をつく。
父親も父親だが見捨てた母親にも問題があるな。私はそう思ったが、言わないことにした。
「とりあえずさ、場所かえない?いくら私たちがみえなくても警察がそこにいるのは嫌だわ」
「由梨ちゃん、よく警察の人にお世話になってたもんね」
望は悪気のない顔で言ってくる。
一瞬ムカついたが無視をした。
「まぁ、いいや。行くぞ」
とりあえず私たちは公園に向かうことにした。
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