あのアパートへ
車を走らせること10分あの忌々しいアパートが見えてきた。
「さてと行くとするか」
伯父が私に声をかける。
私は伯父の追う形で歩いた。
あの部屋は斎藤の部屋の奥にある。
今だ斎藤の部屋のドアにはキープアウトの紙?がはってある。私は立ち止まった。
「おい。そこじゃねえぞ」
伯父の声が聞こえたような気がしたが、私は無意識にそこのドアを開けた。
やっぱりいた。あの日死んだ息子に惨殺された。あの母親だ。
母親はぼーっと座っていた。
「おい由梨」
その声で母親は私を見る。
ちっ、私は舌打ちをした。
「おい、もしかして・・・いるのか」
伯父が聞いてくる。
「あんたのせいできづかれたじゃない」
私は伯父を睨み付ける。
すると、そのやり取りを見ていたあの母親が近づいてくる。
「ねえ、あなた私が見えるのよね。なんで私は死んだの?」
女は憔悴しきった顔で私に訪ねてくる。
「わからないんですか?あんたは息子さんに殺されたんですよ。理由?理由なんて言わなくてもわかるでしょう?あんたがしたことは息子さんは知ってたんだよ。その上で息子さんは亡き者でありながら、あんたに制裁を加えた。この世に天国や地獄があるなら間違いなく、息子さんは地獄行きだよ。あんたのせいでね」
私は淡々と言い続けた。
母親は動揺していた。まさか死んだはずの息子に殺されたなどそうそう信じられる話ではない。しかし、自分が殺された事実を私にはっきりと言われ疑惑は確証になったのだろう。
「あんたはこれからもここで悩み続ければいいのよ」
私はその言葉を行って扉を閉めた。
母親の叫び声ともわからない声がが聞こえた気がしたが無視をした。
「おい、いいのか?あんなこと言って」
伯父は困惑していた。
「事実を伝えたまでだよ。さあ、はやく部屋に入りましょう」
ヨウチューバーが入居予定の部屋の前についた。
私からしたら、どちらかといえばこちらのほうが入りにくい。あの子はもういないはずだろうけど・・・
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