本当の目的
数分もしないうちに警察が駆けつけた。
その後に救急車もやってきてそれなりの騒ぎになっていた。
私はあのおっさんを探した。
「おい、おっさん」
「まったく口の悪いガキだな」
「よかったね、みんなに見つけてもらって」
「ああそうだな。でもここからが本番だ」
おっさんは意味深なことを言い始める。
「はあ?近所の人に見つけてもらったら成仏するんじゃないのかよ」
「これから俺の死因が分かって状況が変るだろうよ、それを見届けたら俺は成仏するぜ」
私にはおっさんの言っていることがよくわからなかった。
死因・・・腐敗していたためよくみていなかったが、外傷などはなかった気がする。しかし、うつぶせになっていたので詳しくは見なかったが。すると警察の声が聞こえた。
「おい、これ刺し傷があるぞ」
え、刺し傷・・・私はおっさんの顔を見る
親父は黙ってうなずく。
そういうことかこのひとは何者かによって殺されたのか。なんでどいつもこいつも先に言わないんだ。
つまり死因は刺殺。近所づきあいの少ないこのおっさんが死んでも誰も尋ねないから犯人は腐敗するまで黙認してきたということなのか。そうなると犯人は・・・この近所に住む誰かだ。
私は帰ってきてから伯父にその話をした。
「おばちゃんにも色々聞いたぜ。どうやら殺人だったんだってな。まあ犯人はすぐに捕まるよ」
わかりきったような言い方をする伯父に私はイラッとした。
「なんでそういいきれるんだよ」
「おばちゃんが営業そっちのけでいろいろとあの親父の家のこと聞きまわってただろう。それはお前も聞いてたんじゃねえのか?」
私はいったん記憶を呼び戻した。
「そうだ、あの町内会の会長とよく揉めてたってきいた、でもすぐに警察を読んだよ?」
ほんとにそうなのだろうか。
私にはあの会長が人を殺すようには見えなかった。でも話をまとめるとそれが一番しっくりくる。いや違う。会長の話だと・・・辻褄が合わない。犯人は・・・あの人だ。
お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。




