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やっかいごと

「伯父さん、1ヶ月前に○○交差点で起きた交通事故死のこと知ってる?」

帰ってくるなり由梨はいきなり質問をしてきた

俺は少し考えて思い出した。

「ああ、あれな夫が妻をわき見運転で引いて殺しちまった事件か」


「え、そうなのかよ。そんなことあのおばちゃん、一言もいってなかったよ」

どうやらこいつはまた厄介ごとを持ってきたようだ。


「おい、もしかして事故相手の幽霊にでもあったのか」

由梨は罰の悪そうな顔をしたあとにえへっと笑ってみせる。

「偶然だよ、歩いてたら声をかけられたちゃってさ、旦那が心配だって言ってたからつい話を聞いちゃってさ」

本当に偶然なのだろうか…


「その事件にはかかわらないほうが良いぞ。なんたって・・・なんでもねえ」


「なんだよ、言いかけたんなら最後まで言えよ」

由梨が乱暴に追求してくる。


「たく、口が悪いな。夫は取調べ中に警察がちょっと目を離した隙に自殺しちまったんだ。あの時は警察も散々たたかれたぜ」


「ええ、そうなの!!なんなのよ、この事件。ねえどこの署で自殺したの?」


なんなのよはこっちのセリフだ。

「お前、まさかその夫に会うつもりか?」


「違うよ。参考までに聞いただけだよ」


「この県内で起きた事故だ。もちろんこの管轄の警察署で死んだよ」


「そっか。じゃあ私散歩に行ってくるわ」


「おい、警察にいくんじゃねえぞ、こんなの関わったら面倒だ」


わかってる、わかってると言って由梨は外に出て行った。


あいつ、絶対に警察署に行くな…

まったくおせっかいは母親譲りで頑固なのは父親譲りか。

「ふぅ、まったくお前らの娘はなかなか手がかかるぞ」

俺はタバコを吸いながらつぶやいた。


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