祖母との接触
俺は息子の実家に向かっていた。
まさか青森とはな。ここからだとかなりの距離がある。
由梨は今頃必死になって書類を捜しているだろうが、父親の書類がでてくるのはおそらく実家からであろう。
しかし向かっては入るがどうやってその書類を探せばよいか。由梨を連れてくるべきだったと後悔した。
はぁ、めんどくさいことになったな。
そんなことを考えているうちに目的地についた。
外観はいかにも昔ながらの家だ。
俺は玄関に向かいインターホンを鳴らす。
中から老婆がでてきた。
「どなた様でしょうか」
老婆が不思議そうな顔でおれを見る。
「私、こういうものです。お孫さんの件で事情を聞きたくて」
俺は名刺を渡す。
ああ、と老婆は家に迎え入れてくれた。
「娘が孫の家にいってすっかり帰ってこないんですよ。困ったものです」
老婆は愚痴混じりに言う。
「ご主人も亡くされて大変そうでした」
「ああ、娘にもあったんですね。どうぞ」
お茶とお茶菓子が置かれた。
すいませんと一言いい俺はお茶を口にした。
ふと、外に目をやると紫色のきれいな花が咲いていた。あれは・・・
「きれいな花ですね。あの花」
「ああ、あれですか。娘が名前は分からないけどきれいだからってずっと育てていて、枯らすのもあれなので私が水をあげているんですよ。あの花。何かご存知ですか?」
「いやあ。そっちの方面は私も疎くて」
俺はすっとぼけてみせたが、あれは間違いないトリカブトの花だ。
ピコン。携帯の音がなった。
由梨からのメールだ。画像が添付されている。
なるほどな…殺害方法はトリカブトによるものか。しかしどうやってトリカブトの毒をもったのか。その証拠がない。
こいつは厄介だ…
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