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怒りの一撃

その後、駆けつけた医者に何か注射を打たれて沙夜は眠ったようだ。

鎮静剤か?


「すいません、あの事件をフラッシュバックする話が外から彼女の耳に入ってしまって」

看護師が医者に謝罪をしている。


「ああ、あの逃走の件か」

さっそく話題になっているようだ。


「はい」


「とりあえず、警察を呼ぼう、もしかしたらこの子を殺しに来るかも知れない。警備をしてもらおう」

医者は淡々と看護師に指示を出す。


「そうですね、今から通報します」

看護師は慌てて動き始める。


「よろしく頼むよ」

私は何気なくその医者の名札を見る。

院長


なるほど院長ともなると考えも行動力も早いな。


警察が来たら、少しは安全になるし、私はあの森に行ってもう一回探してみるか。


まもなくして警察が到着して、私は森に向かって歩いていった。


30分程森を進んでいくとあの男と真奈美がいた。


あれだけ探すのに苦労したのにあっさり見つかった。


「ふぅ、ありがとう。逃走の手助けしてくれて」


真奈美は男に礼を言う。


「いいんだよ、それにあんな錆びれた刑務所なんて僕の助けがなくても抜け出せたでしょ?」

男は冗談話のように真奈美に言う。


「まぁね、でもあなたが助けに来てくれるのが私にとって大事なのよ」

真奈美はにこりと笑う。


「そうか、そう言ってくれるならよかったよ」


「これからどうするの」


「狂ってしまったお姫様のところにでも行ってこようかなって思ってる」

この男は何を平然とそんなことが言えるんだ…


「今は警備が厳重になってるみたいだから少し日をおいた方がいいわよ。あ、厳重になったのは私のせいか」


「そうか、残念だな」


山奥で二人は呑気に会話をしていた。

殺人鬼同士の会話を聞いていると頭がおかしくなってきそうだ。


やっぱりこの場で私がこの2人を殺せばすべて解決するのかも知れない。

でもそれでは私は…

私は…どうすればいい。

父さん、母さん。私は許されない選択をしようとしてるのか?


「くそ、とりあえず沙夜のところに戻るか」

私は細い木の棒でとりあえず男の頭を叩いた。


「痛っ」

なんだいきなり。


「どうしたの?」


「今頭に何かぶつかったんだ」


「そうなの?私がこないだ捕まったときもそうだったわ」


「まさか幽霊?」


「まさかぁ、まぁでも本当に幽霊がいたとしたら私たちは狙われて当然かもね」


「はは、そうだね」



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