暴走
[安斉山高校]
男はすたすたと高等部に入っていく。
そして、保健室をノックする。
「はい、誰?ケガでもしたの」
保険医は保健室の扉を開ける
「あ、あなた…なんで、うっ」
腹部に痛みが走る。
保険医はゆっくりとお腹を見ると包丁が刺さっていた。
「ぐっ、な、なんで」
男は保険医を滅多刺しにする。
「さようなら、叔母さん…」
「さて時間がないんだ、あの子を助けないと」
男は包丁をおいて走り去っていく。
男の返り血を浴びた姿をみた生徒が悲鳴をあげる。
私はあの男が通っていた高校に向かっていた。
すると悲鳴が突然聞こえてきた。
「な、なんだ!!」
私は急いで校内に入る。
その時返り血を浴びた男とすれ違う。
「あいつ!!」
私は急いで後を追う。
男は再び森に入っていく。
ちっ、見失った。
この森下手したら出れないくらいごちゃごちゃしてるな。
とりあえず上に登ってみる。
何か武器になるものはないか?
下の方をみると男は着替えをすませて、再び歩き出していた。
「あの野郎、まだ人を殺す気かよ、くるってやがる」
私は急いで男の後を追うが意外と距離が空いてしまっている。
くそ追い付けない…
この町は小さい。大体の人間はこのスーパーに買い物にくる。従業員もこの町のおばちゃん達が大半だ。
「はぁ、今日も1日おつかれさんっと」
スーパーの店長と思わしき男が一人言を言う。
「まさかあの女が殺されるとはねぇ、良い身体だったのに、もったいねぇ」
ニヤニヤと男は笑う。
「そんなにいい女だったんですか?」
「あ、ああ年のわりにはなって誰だおめぇ」
「呪いを継ぐものですよ」
ひゅっと目の前を何かが走った。
「ぐぎゎわぁぁ」
顔面から血が吹き出る…
「な、なんなんだ、てめぇ」
男は慌てて逃げようとする。
すると包丁を持った男は冷静に足を刺す。
「ぐわぁぁぁ」
「逃がしませんよ、これで僕たちを縛るものは何もなくなるんですから」
「助けてくれ、何でもするから」
「なるほど、これは確かに楽しいな」
男のもう片方の足を包丁で刺す。
「ぐぅぅぁぁぁ、だ、だれかぁ」
「呼んでも誰も来ませんよ、パートのおばさんたちは今頃ロッカーで死んでるから」
「な、なんだとお前狂ってる」
「そうだよ、僕は狂っているんだよ」
男は包丁を両手で持ち直し、店長だったその男を滅多刺しにする。
「さて、あとは助けるだけだ、その前に…」
私は叫び声がする方に向かってひたすら走っていた。
すると叫び声が止まった。遅かったか…
私は声がしたほうにゆっくりと近づく。
そこには刃物で滅多刺しにされた男が転がっていた。
「ひでぇ殺し方だな…」
私はそのまま店内に入っていく。
ふと右をみると従業員入口と書かれた扉のドアノブに血がついている。
「ま、まさか」
私は恐る恐る扉を開ける。
「うっ!!」
嘔吐物は出ないが私は目の前の惨劇に吐き気を起こす。
目の前にはここの従業員だった人達が殺されている。
これは成仏できてない人間が多数いそうだな。
でも、犯人は分かっているから相手をしている暇はない。早くあの男を見つけないと。
いや、あそこに行けば会えそうな気がするな。
私はある場所を目指して歩きだした。
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