悪夢の始まり
やっぱりさっきの望の態度はおかしかったな…
「なぁ、望の様子なんか変じゃなかった?」
私は何気なく伯父に聞いてみる。
「そうか?別にそんな気しなかったけどな」
伯父はすっとぼけてる様にみえる。
「ねぇ何か隠してない?」
「なんも隠してねぇよ」
「ふーん、ほんとかねぇ」
「それより、お前は成仏する気配がなさそうだな」
「なんだそれ?私に成仏してほしいのかよ?」
いきなり言われた言葉に思わずムキになってしまった。
「いや、悪い。そうじゃねぇけどよ」
「なら聞くなよ、気分悪りぃな」
「よし、着いたぞ。ここから20分くらい歩けばれいの町に着くぞ」
何ともタイミングのいいことだ。
「わかった、ありがとう」
とりあえず、伯父にお礼を言って私はは安斉山町へ歩いて向かった。
しばらく歩いて行って気づいた…
「なんだ、ここが駅かよ、全然栄えてないなぁ」
私はキョロキョロと辺りを見回す。
今、この町の事件でわかっていることは、最初の被害者家族…父親と息子が殺されていること。
数年前から毎年のように人が殺されていること。
被害者の息子が殺されるまでにすでに多数の人間が殺されていること…
その被害者は被害者の息子と関わりがある人物ばかりだということだ。
「異常だな、この町…とりあえずその殺された息子の家に向かってみるか」
もしかしたら、そこには成仏をしていない、父親か息子がいるかもしれない。
そうならば話しは早い。
私は事前に調べていたアパートに向かって歩いて行く。
「ここか?」
想像以上にオンボロなアパートに私は思わず面食らっていた。
「しかし、すげぇな。父親と息子が殺された家にまだ、母親と娘が住んでるなんて。不思議な親子だな」
確か3階だったか…
ここか…「南川」と書かれた表札がついている。
さてとどうやって侵入するか…
今は午前11時。
母親が働いているなら不在だろう。
娘もこの時間なら学校か…
学校…よくさぼってたな。
私は思わず自分の学生時代の記憶を振り返る。
いかんいかん。そんなこと考えてる場合じゃあない。
とりあえず、私は玄関の取っ手を掴んでみる。
開いている…誰かいるのか?
まぁいいや入ってしまおう。
私は玄関の扉を迷いなく開けて部屋の中に入っていく。
この事件は私が思っている以上に難解だったと後々後悔することになることを知らずに…
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