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第六話 シュゼット家のお茶会①

ブックマークをしてくださっている方、読んでくださっている方々、本当にありがとうごさいます!


これからもブックマーク、ご愛読していただけると幸いです。




マリア視点に戻ります






「おおおおーー。ここがイブの家ね!さすが公爵家ね。」



「そうねぇ。マリアは親交の無かったシュゼット家とクリスティ家を繋いでくれた天使だわ。私の可愛い天使!」


 そう言ってぎゅーっとされる。



「もーう。お母様、やめてよーー!」


 やめてという私も、本当に嫌がってはないのが現状だ。




 ということで私は今、イブの家に来ています!



 私のお家とはタイプが違って、門から家まで一本道で、サイドが林みたいになっている。


 たまに、鹿や兎などが駆けているのが見えてとても面白い。



 外を見ていると、もうついたようだ。


 お母様と「次はなんの動物が出るかしら」と、ワクワクしながら外を見ていると早く感じる。



「お茶会に来たのですけれど……。会場はどこかしら?」



「招待状をご提示くださいませ。まあ、お嬢様のお友達の方ですわね!それなら、会場はお嬢様のお部屋になっておりますわ。あちらの階段を上がって右に2つ進んだ部屋ですわ。」



「ちょっと待って、それならって?イブの部屋って?」



「あ……あの……」



「マリア!マリアのお母様!こんにちは!!お越しいただきありがとうございます。私がお友達だけ私の部屋で、ゆっくり話ながらお茶を飲みたいと行ったのですわ。」



 イブ……可愛い!



「こんにちは!!そうだったのね!ビックリいたしましたわ!」



「そういうことなら、お母様は本会場のほうに行っておりますわ。あなたたち2人の方が話もしやすいだろうし……。そこのあなた、本会場に案内してちょうだい?」



「か、かしこまりました!」



「では。良い子にしているのよ、マリア」



「ありがとうございます!お母様!」


 お母様は本会場の方に行ってしまった。



「マリアのお母様はやっぱり良いお母様ですわね!行きましょう、マリア!」



「うん!!」



 ‘’イブリン”と札のかかった部屋をイブが開けると、そこには薄い青で統一された、広い部屋が見えた。



「あちらですわ!」



 大きなバルコニーを指すイブ。


 今回は良いお天気だからバルコニーでするらしい。


 そしてあそこで用意しているのは……


 レオ様……。



 レオ様が用意した物を、食べたり飲んだりできるなんて!!

 私は……もうこれだけで幸せだわ……



「こんにちは。」


 声をかけると、レオ様がこっちを向いた。

 私を見るとふわっと笑って会釈を返してくれた。



 可愛いーー!格好いいーーー!!

 レオ様が、レオ様が!素敵すぎる!



 一週間前は嫌われてしまったのかとヒヤヒヤしたけれどそういうわけでもないらしい。


 とにかく、良かったぁー!



「マリアはそちらに座ってくださいませ!今日は、私のお気に入りのお菓子とお茶を用意いたしましたの!」



「まあ!楽しみだわ!」



 そう言って椅子に私が近づくと、レオ様がスッと椅子を引いてくれた。



 あぁぁぁ!

 従者なら当たり前の仕事の一貫かもしれないけれど、私からしたらずっと憧れていたことだ。


 幸せ……幸せ過ぎる……




「お嬢様は、いつものミルクティーですね。……クリスティ公爵令嬢……はどうなさいますか?」



 レオ様が……私をなんと呼んだら良いかわからなくて困ってたわ!

 可愛い……

 できればマリアって呼んで欲しいなぁ。



「私のことは、気軽にマリアとお呼びくださいませ!私もイブと同じもので。」



「気軽になんて滅相もございません!」



「いいのよ。私がマリアと呼んで欲しいの。お願い致しますわ。」



 ゴリ押し過ぎたかな?



「……かしこまりました。マリア……様。」



 レオ様が!レオ様が!

 様はついたけど、私の名前を呼んでる!

 幸せ……もう泣きそう……



「では、しばらくお待ち下さい。ミルクティーとお菓子をお持ち致します」





「ねぇ、マリアはレオナルドの事が好きなの?」



 イブが涙ぐんでる私を見て気づいてしまったみたい。


 でも、ゲームの事なんて言ったらおかしなやつだと思われるだろうし……


 それに、レオ様のためにイブに近づいたなんて思ってほしくない。


 だから……ごめん!



「実はそうなの。昨日一目惚れしてしまって……イブと同じですわね。」



「まあ!マリアもだなんて!やっぱり私たち、気が合いますわね!私、全力で応援致しますわね!」



「イブ……ありがとう!」



 そんな話をしていると、レオ様が帰ってきたみたいだ。



「こちらロイヤルミルクティーになります。チョコクッキーと共にお召し上がりください。では……」



「レオナルド、私、少し席を立ちたいの。ほんの少しの間だから、マリアのお相手をしてあげてくれないかしら?」



 そう言って私の方を向き、可愛らしくウインクをするイブ。



 !?

 ちょっと待って、イブ!?

 応援って!急すぎるよ!

 思い立ったらすぐ行動過ぎるでしょ!

 心の準備が……


 レオ様も慌てているし……



「じゃあ、頼みますわね!」

 


 そう言ってイブは行ってしまった。

 ええええーー!これからどうしろっていうの!?


次回は、シュゼット家のお茶会②です!

レオ様と二人きり……どうなるのでしょうか……

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