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“ヒロイン”に転生した私は、“悪役令嬢のモブ従者”に溺愛される!?  作者: ぴよこ組
第二章 予言された聖女と呪われた図書館
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第十八話 保管庫を探せ⑤

更新、遅くなってすみません。

私事ではありますが、今日は受験日でした。

楽しみにしてくれている人、読んでくださっている人の幸せを願っております(^-^)

 





 国王に案内をしてもらって、王宮に来た本題である保管庫に向かっているわけだが。

 さっきからずっと急な階段が続いている。まあ騎士の間からあれだけ滑って地下に下りたわけだから、登りがキツいのは想像できる話だが。



「ああああ。れおぉ、私もう登れないーー」


「頑張れぇー。あと俺も、もうそろそろしんどいーー」


 熟年夫婦はラブラブさに欠けるというが……交際3年目を迎える恋人同士もそろそろラブラブさに欠ける頃なのだろうか……レオ、そんなこと言ってないで担いでよーお。いや、やっぱ嘘頑張ろう。



「エドワード……私のことはおいていってくださいませ……」


「君のことは何があってもおいていかないよ……君がだめなときは僕も一緒だ……うぅ」


 こちらは両思い3年目の会話……付き合ってない頃はやっぱりラブラブじゃないですかぁーー。たかが階段で命の危機みたいな会話だし……



「はっはっは!俺はまだまだ登れるぞ!!若者がジジイに負けていてどうする!ほれ、さっさと足を上げろー!」



 国王ぅぅぅぅぅ!!こんなにウザイ国王いるの!?負けてたまるかぁーーー!と、見事に乗せられた私。

 ダダダダーッと階段をかけ上がります。


「マリー!?どこにそんな元気が……あんまり急いで上ると転けちゃうよ!!」


 私を追って、急いで上ってくるレオ。

 さっきまであれだけだらけてたのに、やっぱり私が危ないときは足が動くようです。



 光を手に灯しているエドワードから離れすぎたせいか、辺りが暗くなってくる。

 わわわ、見えない……


 ごつん!!


「いっ!!!っっったい!!」


 私は前にあるなにかにおでこを思いっきりぶつけた。


「マリー!?フラッシュ


 私の声にビックリして更に足を早めるレオ。明かりをつけてくれたけれど私はおでこを押さえてしゃがんでいるため苔のついた床が見えるだけだ。


「ふぇぇぇん、レオーー。おでこぶつけたー」


 背中をさすってくれるレオに事後報告。ぶつけたからといってこぶができているわけではない。ただ痛いだけだ………


「痛かったねぇ、でもマリー、いい報告があるよ。」


「なに?」


 私が頭をうったことはいいことなのか?


「マリーがぶつかったの、俺たちが目指していた保管庫への扉だよ。」


「え!やった!ついたの!?」


「そうだよ!」


 やったぁぁぁぁぁ!!ついた!!

 私とレオは手を取り合って喜ぶ。


「悪い報告もあるみたいだ……」


 え……なに?


「鍵がいるらしい。」


「ふっふーん、私達が持ってるんだなぁー、これが。」


「ああ、あれ!」


「そう、あれ!」


 私はポケットから絵画の間で見つけた鍵を取り出す。鍵穴にはめると……ほーら開いた!


 キィィィィィィ……不気味な音をたてながら予想通り古い扉が開く。


「開いたのか!」


「開いたのね!!」


「なんと!鍵まで手にいれていたとは……」


「さあ、いこっ!!謎の死を解決しに!!」


「「「「おーーー!」」」」



 *



フラッシュ


 国王の一言で扉の先が一気に明るくなる。


「わぁぁぁ。」


「凄いな……」


 私達を待っていたのは本当に大きい保管庫……

 IK◯Aみたいって言ったら分かりやすいかな?

 ほんっとに、見る限り書類のまとめられた棚、棚、棚。



「未解決はあっちの棚だよ。“ガルシア学園図書館館長事件”で調べてみて。」


「はーい!」


「じゃあ俺はクリスティ宰相が怖いので帰ります!皆、調べものが終わったらあそこのはしごから茶の間に出て帰るんだよ!」


「はーい!」


 国王の言葉にテキトーな返事をして、私達は指差された左半分の棚の、奥の方へ向かう。

 ん……?今、人影が……?

 いやいや、さっきまで暗かったし……大体誰が入れるっていうのよ。



「きゃあ!?」


 横にいたイブが声をあげた。え。


「やっぱり、イブも見えた!?」


「見えましたわ!!」


「俺も見えた!」


「僕もだ!」


 じゃあ絶対にいるじゃん!

 全員みてるんだから……えぇい!!でてこーい!


「そこの誰か!出てきなさい!!」


 そう叫んだ私は、全速力で影の見えた方に駆け出す。

 影も負けじと逃げる。待てーい!!

 バン!私は資料を置いてある棚に掴まり遠心力で、華麗にターン。


 曲がった先にいたのは……


「ウラノス……アイテール………」


 そう、私の見知った顔。

 人の大きさで、私から一所懸命逃げていたのは、神なんだからどこでも、それこそ王宮でもテレポートのできる2人。ウラノスとアイテールだった。


「あはは……バレちゃったね、ウラノス……。」


「うん……そやな……」


 2人はそう言いながら私の方にクルリと向きを変えて歩み寄ってきた。


 アイテールは笑ってはいるけど、悲しそうな顔をしている。

 ウラノスは、そんなアイテールの袖口を詰まんで、引きずられるようにとぼとぼと、俯きながら歩く。

 その手には……資料?

 一体なんの……



「はい。これ、君たちが探しに来たものだよ。実は僕達もこの事件を追っていたんだ。」


 アイテールがウラノスが持っていた資料を私に手渡す。表紙には≪ガルシア学園図書館館長事件≫と書かれていた。


「アイテールたちも……?」


 え、なんで……神がこんな資料探す必要ある?それに、人間界の、ただの不審死だよ?



「マリー、変な人捕まえた!?………って、え?」


 レオが遅れてやって来る。ウラノスとアイテールの姿を知っているレオはビックリ。

 そうだよね、私もビックリしてる。

 エドワードとイブも、「妖精さん?」と、2人の正体に気付いたようだ。


 しばらく静かに時が流れた。

 喋ってはいけないと言われた訳ではないけれど、誰も喋ろうとしない。

 きっと皆、2人がなぜここにいるのか、なぜ資料を持っていたのかを自発的に話してくれるのを待っているのだ。



 そしてその時は来た。



「……聞いてくれる……?僕達の話……」



 __アイテールは、ウラノスの頭にポンっと手をおいて「大丈夫だからね。」と言うと、その重たい口を開いた。

これにて保管庫を探せシリーズが終わりになりますね、やっと本題にはいれます!

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