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“ヒロイン”に転生した私は、“悪役令嬢のモブ従者”に溺愛される!?  作者: ぴよこ組
第二章 予言された聖女と呪われた図書館
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第十七話 保管庫を探せ④

コロナ……大変になってきましたね。

皆様お元気ですか。

皆様が元気でありますように!!

 






「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」



 暖炉の中に突然吸い込まれた私達は、真っ暗なスライダーみたいなところを滑ってる……と思う。

 見えないからわからないけど、頭をあげたら天井にぶつけるし、私は、ほぼ気をつけの状態で滑っている。

 私は運良くそれですんだけれど、レオは始め前転で滑っていたし(前からガタガタ聞こえてきた)、イブは三角座りらしいし、エドワードは頭を前にして滑ってるらしい。


 しばらくただ滑っていると………


「うおあ!!」


 レオの声が消える。

 そして私も……


「きゃあ!?」

「げふっ」


 レオの上に落ちた。

 じゃあ次は……


「ひゃあ!!」

「「うっぷ。」」


 イブが私の上に落ちた。

 ……もう一人いますよね。


「おお、みんなっ!?」

「「「がふっ!」」」


 エドワードは顔から先に落ちるので、私達が見えてからのその上にドスン!

 もうやだーー、さすがに重たい……


「早く……退いて……」


「ごめんなさい!!」

「すまない!」


「ふぅ……レオ、大丈夫?」


 私もレオの上から立ち上がる。



「うん……なんとか大丈夫だよ。マリーに怪我がなくてよかった。ここの地面……なんだかゴツゴツしてるね?」



「え……嘘。言われてみればそうかも?」



「明かりをつけてみよう、フラッシュ


 エドワードの指先に光が灯る。



「きゃあぁぁ!」


「ぬぁっ?!」


「うおっ!」


 私達の足元のゴツゴツの地面……改め、ガイコツの山……


 イブの叫び声で私も足元のそれに気付き、私の声で、レオが自分の手に触れているものがそれだと知り、一気に立ち上がる。

 そんな私達をみてエドワードも視線を落とすと……頭蓋骨さんとご対面~!


「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 私達は一瞬顔を見合わせたあと、光のお陰で見えた、この通路の奥の方に一目散に走っていった。



 *

 *

 *



「はぁ、はぁ、はぁ。」


「あれは……なんですか……なぜ、あんなところに……はぁ、はぁ、ガイコツが……」


「はぁ、はぁ。……わからん。僕の家は隠し暖炉がある上に地下に繋がる滑り台まであって、その上ガイコツ……地下は墓場か?」


「王宮って……おかしくないですか……?」



「はぁ……だぁーー!なんだかわからないけど、ここどこっ!!来た道はあそこでしょ!?じゃあ、後4つの道は何に繋がってるわけ!?」


 私は息切れから復活。思いっきり叫んだ。


 そう、私達が立ち止まった場所、まだ出口じゃないんです。

 さっきまでは後ろにスライダー、前にはガイコツと一本道で、前に進むしか無かったけれど、ここはなんだか開けている。

 大きな洞穴って感じで、後ろにはさっき来た一本道、前には道が4つ。どの道が出口?ていうか、出口って、ありますか?



「わからない……もうしょうがないな、父上を呼ぼうか……」


「え……大丈夫なのですか?エドが怒られてしまうのではありませんか?」


「エドワードが怒られるなら俺たちでどうにか頑張った方が良くないか?」


「いや、良いんだ。元からこうすべきだった。父上に協力を仰いで保管庫に案内してもらえるまで頼めば良かったんだ。これ以上君たちを危険にさらすわけにはいかない。」


「エドワード………」


「呼ぶぞ」


 エドワードはそう言って、胸ポケットから綺麗な石を取り出した。そして…


 ガッ!!


「エドワード!?」


 エドワードは自分の指を思いっきり噛んだ。

 出た血を石に垂らす。

 すると石が綺麗な青色に光って……


『エド!どうしたんだ……それは身の危険を感じたときに使えと言っただろう!え……、もしかして今?』


「父上!今、騎士の間の暖炉に吸い込まれて地下にいるんです!道が4つあって、出口がわからなくて……」


『お前、あそこの暖炉を使ったのか!ちょっと待ってろ!』



 ………ちょっと待ってろ?


「おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 え……

 ドスン!カツカツカツカツ!!


「お待たせ!」


「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」



 国王は1番左の道から「お待たせ!」という明るい声と共に出てきた。

 国王まで来ちゃったの……


「いやー、何回練習してもここの滑り台は怖いな。できれば本当の意味では使いたくないものだ。」


「父上、ここは一体……」


「うーん、まだお前に教える年齢じゃないが……いいか!来ちゃった訳だし……俺もそんなもんだったしな。大体おかしいんだよ、はじめから教えておくべきだと俺は思う。」


「父上……?」


「おお、すまんすまん、ここはな、非常用出口兼、秘密の近道だな。王宮ではテレポートはできん。だから襲われたときや、急いでいるときに時短できる道が必要だろ?だから……」


「国王様、あと3つの道はどこに繋がっているのですか?」


 私は永遠続きそうな国王の長話を切って、話を進める。



「おお、聖女マリアまでいたのか。お?シュゼットの娘とレオナルドまで!ははー、探険でもしてたのだな。俺もこの道を初めて見つけたのはクリスティとシュゼットと3人で一緒に探検していたときだった。いやーあのときはなぁ……」


「それで!3つの道は!」


「おお、すまんすまん、1番左が王の国務室、隣が天空の間、その隣が裏門、そのまた隣が保管庫・茶の間だな。で、君たちが来たのが騎士の間。滑り台がついているのは、騎士の間と国務室だけだな。」


「父上、僕達は保管庫に行きたくて……どうしても調べたいことがあるのです!」


「あー、旧図書館の事件だろ。知ってる知ってる。いいよ。はは、王の俺が報告を受けてないとでも思ったのか?今日の君たちの行動は全て使用人から報告を受け取ったぞ。気づかんかったか?」


 ぶーぶぶ!ぶーぶぶっ!

 スマホの着信音?いや……この世界にはないよね。だから写真とか諦めてるんだもん……


「はーい」


 国王がポケットからだした手鏡に向かって手を振る。


『国王!マリーが!いなくなったそうです!貴方はいまどこにいるのですか!娘が!!』


 手鏡から声が聞こえる。その声は……


「お父様……?」


『マリー!?今どこにいるんだ!なぜ王も一緒に……』


「今はね、王宮の地下だよ!」


 凄い、本当に通信機だったんだ……

 この世界でも連絡手段がある……私にも作れるかしら。



『クリスティ、どいてくれ!うちのイブとレオナルドが!』


「……お父様?」

「……旦那様?」


『無事で良かったぁ!!』


 鏡の向こうにイブのパパも登場。

 4人とも無事に親(保護者)と再会?



 *

 *

 *



『じゃあ、しっかり国王の言うことを聞くんだぞ、いい子にしてるんだぞ、無事で帰ってくるんだぞ、無茶はしないこと!いいね?レオナルド君、マリアを頼む!国王、てめぇは保管庫まで送ったらすぐに国務室にもどれ!』


「はーい。」

「了解致しました!」

「ちぇ、わかったよ。」


 私達が返事をすると手鏡からお父様の顔が消える。


「改めて……初めまして国王様、私イブリン・シュゼットと申します。恐れながら、質問をしてもよろしいでしょうか。」


 そっか、イブ初めましてなんだ。


「よい。」


 国王が珍しく服装を整えて威厳のある声を出した。仕事モードか、それとも格好つけただけなのか。


「今の手鏡……なぜお父様達と連絡が取れるようになっているのですか?」


「これには強力な光魔法と、音魔法、水魔法が掛かっていてね。」


「それを私達が作ることは可能ですか?」


 やっぱり作りたくなるよね、作ろうね。



「できなくもない。君たちには聖女がいるからね。でも国家秘密だから我は教えられない。」


 わ、国家絡んでくるのか……秘密では作れなさそうだね。



「では作っても罰せられませんか。」


 イブがニヤリと笑って賭けに出た。格好いい!



「……ふっ、なかなか面白い質問だ。よい。我が許可しよう。」


 イブが勝ったーー!


「うふふ、ありがとうございます。」



 わかったことがある。イブって、絶対にお妃様向いてるわ。現国王よりも威厳のある6歳児ってなに。



「では保管庫までいこうか!早くいかんと、国務が止まる!とクリスティに怒られるからな。あれは__怖い。ははっ」


 いや、違うな、この王が王らしくないだけだ。



「「「「はーい」」」」




 私達は、元気良く返事をして後をついていった。

秘密の通路とガイコツはセットですよね。

イブは大物です。

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