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“ヒロイン”に転生した私は、“悪役令嬢のモブ従者”に溺愛される!?  作者: ぴよこ組
第二章 予言された聖女と呪われた図書館
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第十五話 保管庫を探せ②

ブックマーク、ご愛読宜しくお願い致します!

 




「ここが絵画の間?」



「そうだよ。全て有名な画家のものだ。」



 私達は客室から廊下にでて右に曲がり、真っ直ぐに歩いて突き当たりにある絵画の間に入った。


 絵画の間には、その名の通り壁中に絵が飾られていて、それはハガキサイズの物から、私が両手を伸ばしても端から端まで届かないくらいの物まで種類が豊富だ。

 人が描かれているものもあれば、どこかの景色が描かれているものもある。全て上手で、美しい。



「取り敢えず、絵の裏にある壁を観ていきましょう。何かの扉があるかもしれないわ。」



「そうだね!」



 イブの提案で4つの壁を4人で手分けして探すことになった。



 絵や額に傷がつかないように1枚1枚慎重にめくる。額って結構重いんだな。こりゃ重労働だ。

 取り敢えず手の届くところまではめくり終えたけど、私の方はなにも見つからない。



「みんな、どう?何か見つかった~?」



「こっちはなにも見つからないぞ。」



「私のほうも何もありませんでした。」



「俺はあとこの1枚で終わり!」



 これでレオもなければ、ここには何もないんだ。もしかして、そもそもここには何もなかったんじゃない?

 そう思って私がうつ向いてしまったとき、レオが最後の1枚をめくった……


「ある!!なんか金庫みたいなやつが!」


 その声に私はガバッと頭をあげる。



「レオ、本当に!?」



「うん!俺が絵を上にあげておくからその間に開けてみて!」



「わかった!」



 私達は急いでレオの元へ走っていく。

 この扉の向こうには何があるのだろう。



 *



「むむーー。この扉に鍵穴はないみたいだけど、なんでだろ、開かない……」



「マリー、もう俺無理かも、腕がつりそう!」


 レオがギブアップ!と声をあげる。



「わ!ごめん!集中して忘れてた。」



「僕が変わろう。次は君たち3人で見てみてくれ。」



「わかりましたわ。」


 エドワードがレオと交代をした。レオは手をブンブン振ったりして腕の疲れを回復している。



 *



「開かないんだよね。」


「開きませんね。」


「なんでだこれ。鍵穴はないのにな。」



 私達は鍵穴のない、ただの小さな鉄の扉をさっきから押したり引いたりしている。

 なんで開かないんだろ。開かない理由が全く想像できない。それくらいなんの変哲もない、ただの扉なのだ。


 小さな正方形の、鉄の扉。

 左側に小さな取っ手がついていて、その取っ手分だけ扉が壁の奥に下がっている。


 一見簡単に開きそうなのだが、押しても引いてもびくともしない。

 ”押してだめなら引いてみな”が通用しないとは何事だ。

 もしかして、これ扉じゃないんじゃない?カモフラージュみたいな。

 だってここまできたらおかしいもん。こんなに開かない扉ってある?そんなのもう扉じゃないよ……


 私の頭の中に、ネガティブな発想ばかりがグルグルと回ってきた頃。



「これ、押すわけでも引くわけでも無いんじゃない?でも風は、この部屋から扉の向こうにも吹いてる、向こうにも空洞があるんだ。手をかざせばわかるよ。………だから、必ず開ける方法もある。それは多分……こうだ。」



 レオは押すわけでも引くわけでもなく、扉を右にスライドさせた。

 鉄の扉がスーっと開く。



「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!」」



 私とイブは開かないものだと勝手に諦めていたのでビックリ。



「開いたよ。良かった、間違ってたらどうしようかと。」


 と、淡々と報告、安堵するレオ。

 ふわりと笑うレオはとっても可愛いんだけど……



「なんでわかったの?」



「んー、空気の流れていく量が右だけ少なかったんだ。それに、大体押したり引いたりする扉って横に金具がついてる。でもこれはついてないし、右側の壁と壁の間にこの扉があと半分くらい入っているのかなって。」



「凄い……レオ、凄い、格好いい!」


 思わず思ったことが口に出る。



「えぇー、へへ。それほどでも~」


  レオはとっても嬉しそう。照れてて可愛い。



「取り敢えず早く中を見ましょう、エドが辛そうです。」



「あ!うん!」



 扉の中には大きな鍵が入っていた。

 古い鍵の作り方で、きっとこの鍵で開ける扉も古いものなのだろうと思う。

 その他には何も入っていない。本当にこの鍵を保管するだけのものだったのだろう。



 エドワードは私達が鍵を取って額の下から離れたのを確認して、額をそっと下ろした。



「じゃあ、次の部屋に行こうか。」



「次はどこへ行くのですか?」


 エドワードの次の部屋に行こうという提案に、イブが次はどこに行くのかを尋ねる。



「次は……どっちがいい?鍵が見つかったから茶の間に行く?それとも騎士の間もよる?」



 決まってなかったんかい!

 あははっと笑うエドワード。



「私は騎士の間も行ってみたい~。」



「俺も行きたいな、騎士の間とか格好良さそうだし。」



「私もいきたいですわ。」



「オッケー。じゃあ騎士の間に行こうか。あ、父上が鎧には触っちゃいけないと言っていた。壊れやすいそうだから皆も気を付けてくれ。」



「「「わかりました!」」」




 __私達は絵画の間で大きな鍵をゲットして騎士の間に向かった。

騎士の間って、なんかかっこよくないですか?

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