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“ヒロイン”に転生した私は、“悪役令嬢のモブ従者”に溺愛される!?  作者: ぴよこ組
第二章 予言された聖女と呪われた図書館
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第十三話 レッツゴー王宮!

ブックマーク、ご愛読ありがとうございます!!


閑話にしようと思っていたのですが、王宮までの道のりも書きたかったので急遽入れちゃいました。すみません!

閑話は明日の投稿で出したいと思います!

 





 レオがさっき家まで誘いに来てくれて、今馬車までの道を手を繋いで歩いてます!


 毎週お父様と繰り広げられる、“私可愛い会議”。

 転生して来た頃は、そうそう、マリアって本当に可愛いよねって思ってたけど、段々私の行動まで褒めるようになってきて、あ、これ褒められてるの私なんだ、って自覚するようになった。


 それからは毎週地獄。恥ずかしすぎる。お父様も、レオも、私のことを愛してくれてるのは伝わってくるんだけれど、流石に毎週はキツい。


 そこに、ひどいときはモリスやレベッカ、アニーまで参加する。それにつられて家中の使用人や、ウラノスとアイテールまで集まって話し込んでた時は、本気で穴があったら入りたかったし、家出を視野にいれたくらい。


 そう言えば、最近ウラノスとアイテールの2人は、お母様にくっついて街に出掛けたり、領地に出向いたり、それ以外でもめっきり姿を見せなくなって毎日なんだか忙しそうだ。


 どうしたの?と聞くと、明るく「野暮用でな!」って答えてたけれど、顔は全然明るくなかった。どこか焦ってるみたいで、顔面蒼白って感じかな。何かあったのだろうか。



 お父様とレオが仲良くなってくれたのは正直とても嬉しい。これから先、上手くやっていくためにはやっぱりお父様の力が必要だし、レオが平民な分、婚約を取り付けるのは難しい。

 だからこそ、お父様に認められることが必要不可欠なのだ。


 でも、でも、思ってたのと少し違う!

 本当はレオの優しさとか、仕事ができる所とか、努力家な所から知ってもらって、認めてもらえるようにしたかったのに、まさか私の話で盛り上がって、そこから受け入れられるとは……



 はぁ。私が恥ずかしいだけなのだから我慢すれば良いというのはわかるのだけれど。

 いつまで続くのかしら……まさか大人になっても……?その頃にはもう可愛くないと思うのだけれど……うーむ、これは怪しいな。


 ___一回グレる?


 いや、性に合わないことはしない方がいいだろう。きっと後悔して終わる。


  バカなことを考えていたら大事なことを思い出した。イブ……待ってるんじゃないかしら……。


 昨日階段から突き落とされたばかりだし、今日はやめにしようかと話したのだけど、元気だしそんなに痛くないから大丈夫だと断られた。



「ねぇね、レオ。イブは?私達こんなにゆっくり歩いていて良いの?」



「大丈夫だよ。お嬢様は、俺が屋敷を出るときに叩き起こしたから、多分まだ準備中じゃないかな。あの人、マリーと違って朝が苦手だから。」



「あはは、そっか、じゃあ大丈夫だ。」



 確かにイブ自身も、朝が苦手なの……と、悲しそうに言っていた覚えがある。私はわりとしっかり起きれる方なのだけれど、イブはダラダラ二度寝を繰り返してしまうのだそうだ。


 いいよね、二度寝。わかるよ……私は三度寝をよくしていたなと思い出す。マリアはしようと思っても余程でない限り一度で目が覚めてしまうから最近はできていない。……ちょっと悔しい。


 あ、今度お泊まり会とかしたいな。夜中まで話し込んで、朝寝坊する……入院ばかりだった私はしたくてもお泊まり会なんてできなかった。

 中学の修学旅行に参加したことが人生で最初で最後のお泊まり行事だったくらい。



「ねぇ、レオ。今度お泊まり会したいね。夜中まで話し込んで朝寝坊してさ、夜中に枕投げしたりとか、絶対楽しいよね、肝試しとか。」



「お、お泊まり会!?いや、楽しいだろうけどさ!俺………」



 ん?レオ、顔赤い?俺……のあとに来る言葉は……


 あ…………あぁぁ……やってしまった!何にも考えてなかったの!他意は無いのよ!



「ごめ、ちがうの!ただ前世は友達とお泊まり会とか体調が悪くて出来なかったから、リベンジしたかっただけでっ、……」



「そ、そうだよね!俺もごめん……あ、旦那様に話通しとくから!ねっ!?」



「う、うん!うん!?」



 勢いで取り敢えず返事をする。

 いつもは余裕そうなレオも、やっぱり不意打ちをくらうと焦るし、照れる。こういう時はちゃんと年相応に見えるし、男の子なんだなと思う。


 ちょっと話づらくなっちゃったな、レオの顔は真っ赤だし。まあ、会話がなくてもこうして隣を歩けてるだけで嬉しいからいいや。

 そう思うとなんでもないこの時間がよりいっそう大切に、楽しくなる。私はレオの腕に体を寄せて、いつもよりも上機嫌に歩いた。



 *

 *

 *



 イブの屋敷をの前に停まった馬車の中で、待ちくたびれている私とレオ。レオの肩を借りて寝てしまおうかと思ったとき。



「お待たせ致しました!!遅くなってすみません!早く出発しましょう!」



 やっときた!

 私達が待ち合わせ時間よりも前に着いたのも悪いんだけど、どうやらイブも準備に手間取ったらしい。


 まあ、そりゃそうか、エドワードがイブに服を送ったのはいくら昨日のうちとはいえ、遅い時間に違いない。服に合わせて小物を揃えるわけだし、朝から忙しかったのだろう。



「おはよう、イブ。大丈夫だよ。エドワードが選んでくれた服、とっても可愛いね!」



「あ、ありがとうございます。着ていくか迷ったのですけれど、時間もないですし、せ、せっかく貰いましたから……。」



「ふふ、わかったわかった。さあいこうか。」



 おおまかな感じは私が言った通りのものだけど、そこに胸ポケットや、パールのボタン、襟などの細かな工夫がみえる。

 きっとエドワードなりに悩んで付け加えたりしたのだろう。ふふ、良かったね、イブ。



 私の合図に合わせて動き出した馬車。

 屋敷から門までの一本道を進み始める。

 ん?そう言えば……



「ねぇ、レオ?なぜあなたはいつも、私の屋敷まで歩いてくるの?うちの屋敷の前にも馬車は停められるはずよね?」


 

「いつも歩いているのですか?本当に?」



「ほんとほんと!」



「それは……聞かないと。」



「…………………。」


 これはなにかあるぞ。



「ねぇったら~!」



「それは……」


 

 どうしても言いたくなさそうなレオ。



「それは?」



 どうしても理由を聞きたい私。



「___引かないでね。」



 え、なに言うの?よほどじゃないと引かないぞ?だいじょぶ、だいじょぶ。言ってみ?



「大丈夫だよ。絶対引かない!」



「………あの広い庭をマリーのこと考えて歩いたりするのが楽しいし、庭師さんと友達になれるし、帰りはマリーと手を繋いで馬車まで喋っていけるから……」



 ボソボソとだけど、レオが口を開く。

 恐らくそれが理由だろう。



「ふふっ!なーんだ、そんなことか!可愛い~」



「なんだ、そんなことかって……そーだよ、そんなことだよ……可愛いって……俺は可愛くない!!」



「可愛いもん!私もレオと歩く庭、好きだよ。そんな風に思ってくれてて嬉しい。」


  実は私も毎週楽しみにしているのだ。



「うーーー。それは俺も嬉しいけど。……可愛くないもん。」



「可愛いがダメなら、愛くるしい?」



「レオナルドが可愛かったり、愛くるしいのは本当にマリーの前だけですから、この時間に弱みを握っておくのも良いかもしれませんわね。」



「え、その弱み、一体何に使う気ですか……」



「内緒ですわ。言ってしまっては面白くないもの。」



 そんなイブのドSさ全開の会話をしていると、いつの間にか王宮の前まで来ていた。



「わー、お城だねぇ、壁高っ!すごーい。」



 王宮は、ちょっとした山に建てられているらしく、その山の麓に泥棒でもよじ登る気力が失せそうなくらいのレンガ造りの城壁がある。

 どうやら山頂に王宮が建っているらしい。

 こんなに遠くからなのに、それでも大きく見えるあたりが、怖い。


 さっきからイブが黙りこんでしまった。緊張しているのだろう。少しでも緊張を解くためには……



「わー、王宮ってことはイブも将来ここに住むんだね!いいなぁーー」



「し、将来、こ、ここに住むっ!?」


 イブがビックリしてめちゃくちゃ噛んだ。



「そーでしょ?忙しくてもたまには遊びに呼んでね~」


  私はニヤニヤしながらイブに言う。



「ば、ばかっ、わからないことで妄想するのはよくありませんよっ!」



 お、滅多にバカなんて言わないイブがバカって言った!今日はバカ記念日だな。ふへっ。



 門が開いて馬車が王宮への道を上り始める。

 段々と王宮の細かいところまで見えてきたころで、イブがハッと嬉しそうに馬車の窓から顔を出した。

 私達も急いでイブの見ている方を見ると、2階の窓から手を振るエドワードがいた。

 ほほーう、あれに気づいたのはすごい。

 イブの愛だね。



 エドワードはそれからすぐ私達の元へ走ってきた。

 そこからはもう、イブのことをべた褒め。

 髪、服、アクセサリー、靴、薄くしているメイクにまで気づいた。



 __こうして、彼女ラブなエドワードに案内されて、私達は王宮に侵入することができたのだ!

侵入って……招かれただけなんですけどね。笑笑


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