第十一話 情報収集開始!
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「ねぇ、マリー?館長さんについて調べるといってもどうやって調べるの?」
んー、そうなんだよね、レオの言うとおりだ。
旧図書館はここ数百年間閉鎖されており、開いている状態を知っている者はもう亡くなっている。
ということは、館長さんの人となりを知っている者ももういないのだろう。
「簡単にはいかないものだね……」
「ああ。館長についてまとめてあるとも考えにく……いや、警察はまとめてるんじゃないか?」
落ち込む私に、エドワードも賛同……する途中で解決案を見つけたらしい。
「そうですわね。数百年前の事件とはいえ未解決事件ですし、前例がないそうですから大切に保管されていると思いますわ。」
大切に保管!やった!調べられるじゃん!
「それでー?どこで調べられるの!」
「わからない……。父上に聞いてみればどうにかなるかもしれないが……」
「私も、見当もつきませんわ……」
王太子も、公爵令嬢も知らないのならもう無理じゃないのか……?
「__俺は……月に一度、各警察署に調査結果書を集める馬車が来ることしか….…そこからどこにいくかは知らないな……。」
__レオ!!それだよ!!!
「警察署に集めに来るのね!?」
「そうだけど……どうかしたのか?」
「どうもこうもないわよ!その馬車をつければ良いのよ!きっと、行く先が保管庫だわ!」
「マリー、一旦落ち着いて?ここは図書館よ。図書館では静かに。基本だわ」
とっさに思い付いた私はヒートアップ。
イブに窘められた。
はーい、イブリン先生!すみません!
「あのね、だからね、集めに来たところをつけていくとその先がきっと、保管庫だと思うの。」
「つけるって……マリー、見つかったら俺たち犯罪者だぞ?」
………確かに?
「その点は大丈夫ですわ。レオナルド、貴方私達が誰か再度認識しなおした方が良いですわ。確かに、マリーは貴方の彼女かもしれませんが、公爵令嬢です。それは私も同じ。エドに関しては国を将来背負って立つ立場ですのよ?なめてもらっては困りますわ。」
そう言って、イブがニヤリと笑う。イブーー!?めっちゃくちゃ悪い顔してるよ!なに考えてるの!怖いよ!私達、ガクブルだよ!
震えている私達に気が付いたのか、付いていないのか、イブが普段の優しい顔に戻る。
そして一言。
「私にお任せくださいませ?数日間で、保管庫までの道のり、必ず突き止めますわ。」
「「「ハイ。」」」
私達は、イブから発せられる有無を言わせぬような圧力で思わず、ハイ。と言ってしまった。……これ、どうなると思いますか?
*
*
*
「マリー!情報が入りましたわ!保管庫は王宮の地下にあるそうですわ!」
それはあれから一週間後の休み時間のこと。
イブが嬉しそうに、レオから伝達された情報を私達に伝える。
恐らくレオとはまた違う、シュゼット家の使用人が何日も張り込みをして突き止めたのだろう。レオも苦笑いだ。
使用人の皆様、ご苦労様です……。
「王宮の地下って……僕の家には地下もあったのか?聞いたことも見たこともないぞ。」
あーそっか、王宮ってエドワードの家か。
じゃあ侵入は簡単だ。
「とりあえず行ってみるべしだね!エドワード、友達が遊びに来るって言ったら私達も貴方の家に入れないかしら?」
「うーん、どうだろう、今日帰ってから許可をとって、明後日とかなら大丈夫なんじゃないかな、身体検査はされるだろうけどね……」
よっしゃぁーーー!
「じゃあ、今日帰ってから許可とってきて!」
「ああ、わかった。」
普通の人は、王宮に入るだけでも一生に1度あるか無いかだ。そこに今日頼んで明後日入れるというのだから、私達は相当凄いのだろう。
やっぱり、持つべきものは友達だな。
*
*
*
「許可、とれたぞー。父上に聞いてみたら、僕の友達ならいつでも大歓迎だそうだ。」
おおー、凄い。まあちょっとだけそんな気はしてた。だってあの自由な感じの国王だもん。
「じゃあ、明日は丁度休日だし、動きやすい格好でお邪魔しようか!」
「俺、マリーのあのワンピース姿見たいなぁ、シンプルだけど可愛いやつ。白い生地に、青と金色の刺繍の入ったさ、前に1度来てたやつ!」
「あーあの、襟のレースが可愛いやつ?」
「そう!あのマリー、すごく可愛かった……。」
そんなナチュラルに可愛いとか言わないでってばぁーー。照れるじゃん。しょうがないなぁ。
「いいよ、じゃあ、あれ着て行くね。」
「やったあ!楽しみにしてる。」
そう言ってふわりと笑うレオは気づいていないだろうけど、金色と青はレオの髪と目の色だ。
この前、ワンピースをオーダーメイドで作るときに、ちょっと魔が差して「刺繍の色は金色と青で。」と言ってしまった結果があのワンピース。
でも、やっぱり作って良かったかな、私もお気に入りだし、レオも……可愛いとか、褒めてくれるし。へへっ。
「私、ラフな格好と言っても王宮に着ていけるようなものはあまり思い浮かびませんわ……。」
うーん、そう言えばそうかも。イブはいつもシンプルイズザベスト。機能性に優れているものはたくさんあるだろうが、可愛さが足りない。
可愛さを追求したものはそちら方面に片寄っていて、ラフな格好とは言い難そうだ。
「それなら大丈夫だよ。今日中に君の家に、君に似合いそうなワンピースを送っておくから。」
それは言い考えだと思う!
エドワードからすると、自分の家に来るために、好きな人が自分の選んだ服を着てくれるのだから、最高のご褒美なのだろうなと思うし。
「いいです!いただけません!私、勝手に服を選んで行きますわ!」
「僕が着てほしいといっているのに?」
「……なっ!そんなことさっきは言ってなかったですし、これ以上贈り物をされても私、なにも返せませんわ!」
え、そんなに貰ってんの?イブが返せないっていうだなんて……それは……ちょっと怖いかな?たぶん相当貢がれてる……。
「返さなくていいし、もう十分返ってきているよ。君が僕の隣にいてくれるだけでいいんだ。」
うへぇ、エドワードの王子モードだぁ。
「そ、そんなこと言われましても私受けとりませんわよ!」
「それでもいいよ。僕は勝手に送っておくから。」
「うううーー。」
あ、イブが負けた。
……まあ、いつものことだけどね。
そう言えば私、今ずっとにやにやしてたかも……やば、レオにどう思われてんだろ……ってえ!なんでこっちをじっと見てるの?
え、もしかしてずっと見られてた?
「……レオ?」
「ああ、ごめん。マリーが可愛くてずっと見てた。」
!?!?
今の私のどこに可愛い要素があった!?
っていうか、恥ずかし……
「もーう!」
私はそう言って、レオの服をつかみ、その体にコツンと頭を引っ付けた。
直後、レオがなにやら「ちょっ、まっ、可愛……あ”ーーー。」と、言葉にならない声を出していたけれど、しーらない!!
エドワード、相当イブに貢ぎこんでますね。
イブに送った服とは一体……
次閑話はさもうかな




