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“ヒロイン”に転生した私は、“悪役令嬢のモブ従者”に溺愛される!?  作者: ぴよこ組
第二章 予言された聖女と呪われた図書館
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第八話 クラスメイトの反応

ブックマーク、ご愛読ありがとうございます!

これからもよろしくお願いいたします!


この小説の題名変えようかな……







「私、クラスに馴染めると思う?エドワードがどうにかしてくれるって言ってたけれど、一日でどうにかなるものなの?私ならとても受け入れられないと思うわ……」


 小声でそう呟くのは、自分のクラスを前にして弱気になっている私。



「大丈夫よ。エドがしっかりやってくれているわ。それに私たちは公爵令嬢よ。強気になっていかないでどうするの。」


 そう言ってイブが励ましてくれるけれど、私にそれに答えられるほどの元気はない。



「そう……ね……。じゃあ……ばいばい、レオ……」


 俯きながらレオに別れを告げる。私は今にも泣き出しそうだ。

 特に一生の別れというわけでもないし、なんなら10分後の朝の休み時間には会えるのだが。



 それでも、レオも一緒にいてほしい。


 ……もう無理かもしれない。心細いし、不安で押し潰されそう。帰りたい……


 今までになく弱気な、私らしくない私。

 何故だろうか。異物を見る目、凍りついたような空気。あれはどうしても耐え難い。


 そんな私の心境を感じ取ったのか、レオが心配そうに私の顔を覗き込んだ。



「大丈夫だよ。マリーは性格もよくて、とっても可愛いし、俺の自慢の彼女なんだから。少なくとも俺や、お嬢様、エドワード王太子や家族には愛されてるだろ?君を愛してくれている人がこれだけいるならクラスメイトなんて怖くないよ!」


 レオはそう言って私の頭を優しく撫でる。



「そうですわよ!誰か1人でも自分を愛してくれる人がいるなら、愛される価値のある人間ということですわ!もしもの時は私が守って差し上げますから、行きましょ?」



 そうだよね、私にはレオもイブもいるんだ。

 どうにかなる。どうにかする。



「レオ、私行ってくる。次の休み時間に必ず会いに来てね?私、お友達を作って待ってるから!」


 教室のドアに手をかけながらそう宣言する。ただでさえ友達を作るのは難しいことだろう。この状況なら尚更。それでもそう言ったのは私の意地だ。



「ああ、勿論だよ。無理はしないようにね。お嬢様、マリーを頼みます。」



 私に向かってにこりと微笑む。無理はしないようにねって、どこまでも私を気遣ってくれるレオは本当に優しい。



「ええ。私に任せておきなさい。」



 イブのドヤ顔。これは頼りがいがありそうだ。



 さっきよりも、少し心強くなった私は一気にドアを開けた。



 *



「おはようございます。」



「「「おはようございます!!」」」



 え……皆が笑顔で迎えてくれてる……?

 凄い……やっぱりエドワードが……うう……ありがとう、エドワード……


 私は不意打ちをくらって泣き出してしまった。

 イブが背中をさすってくれる。



「なぜ泣きますの!昨日は災難でしたわね……クリスティ様。まさか精霊の加護と、他より少し強い魔力が合わさってあんな風に誤解されてしまうとは……全く、たまったものじゃないですわね」



 クラスの代表らしい、おしゃべり好きそうな令嬢が私に話しかけてくる。

 そうか、そんな風に説明してみせたんだ。確かに間違ったことは言ってないし、見事に可哀想な少女になっている。



「そうなの……。学園長先生にあんな風に叫ばれて……」



「可哀想に」という声がそこかしらで上がる。

 なんとかクラスに受け入れて貰えているらしい事がわかった。



「クリスティ様のお席はこちらですわ!」



 そう言って私を席に案内してくれる彼女の顔に見覚えがある。

 さっきは泣いていたので気がつかなかったけど……この子、悪役令嬢の取り巻きの一人じゃない?

「エドワード王太子に似合うのはイブリン様よ!」とか言って、イブリンも知らない所でマリアをいじめる役……

 でも好意的……?イブが私の親友になっているからかしら……



「マリアでいいですわ。もちろん皆様も……。あなたのお名前は?」



「あ、ごめんなさい!名乗るのを忘れていましたわ……私、メアリー・キャンベルと申しますわ。よろしくお願いいたします。」



「メアリー嬢ね。ふふ、ありがとう。助かったわ。」



 お礼を言ってふわりと笑った私に、今度は「可愛い~」という声が上がる。

 そんなにすぐ好感度って上がるものなの?



「おはよう、皆!」



 爽やかに登場したのは、エドワード。

 イブがわかりやすく笑顔になる。

 クラスに入ってきて早々、エドワードが私に話しかけてくる。



「マリア、昨日は災難だったね、もう大丈夫だ。皆は優しいから君のことを理解してくれているよ……。ね?」



 甘いマスクを被ったエドワードははっきり言って無敵だ。


 エドワードの問いかけに、皆がうんうんと頷く。「エドワード様、なんてお優しい……」とどこかで声が聞こえた。


 コイツ……本当に表面は恐ろしくいいな。



「おはよう、イブ。元気かい?」



 エドワードの、キラキラ全開の微笑みがイブに炸裂する。イブはノックアウト寸前。


 見ている私は微笑ましい限りだが。


 レオにもあんな風に登場してほしいな……まあ、私からするといつもキラキラだけど。


 もし、レオがあんな風に登場したら……

 



 ~~


 朝、私の家まで迎えに来てくれるレオ。

 いつもより3割増しの笑顔で、爽やかに登場。


「おはよう、マリー。元気かい?」


 ほわぁぁぁぁ!

 だめだ、想像しただけでも萌える。


 ~~




 私は咄嗟に顔を覆った。今の私の顔はきっと真っ赤だろう。


 その時、私はバカな妄想をしていたせいで後ろから聞こえる小さな声に気がつかなかった。



 __「エドワード王太子に似合うのはマリア様よ……」


 そう呟くメアリー嬢の声に。



メアリー嬢が……からまわる。

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