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“ヒロイン”に転生した私は、“悪役令嬢のモブ従者”に溺愛される!?  作者: ぴよこ組
第二章 予言された聖女と呪われた図書館
23/52

第六話 能力検証してみよう!③

ブックマーク、ご愛読宜しくお願いします!


相変わらず、能力検証してるのかしてないのかわからないです。







 パラパラと埃の被った本をめくる。


 たまに横で、コホコホッという声が聞こえるけど、しょうがないことだろう。

 何百年も積もった埃がいくら外とはいえ自分めがけて飛んできているのだから。


 私はもうなれたけれど、ここに来てマスクの需要を思い知るとは思っていなかった。


 やはり、日本と比べると不便なことが多い。

 でもこの姿は健康で、走り回ったり出来るから嬉しいな。もし前の姿でこの量の埃を吸ったらすぐに救急車を呼ばれていたことだろう。


 あ、そうだ、マスクも作ろうかな。



「コホコホッ。へくしゅ!」



 どうやらエドワードは埃がダメらしい。

 目が赤くなっている。

 

 そもそも昔の本には目次がないのか、この本たちにだけないのか、全ページをめくらないといけないのが悪い。


 はーあ、早く見つからないかなーー。



「催眠を解く方法が載っているページよ、開け~ごま!あは、なんちゃって!」


 ほんの冗談のつもりだった。

 早く見つかれば良いのにって思ってみただけ。



 バン!パラパラパラパラ!


 私とエドワードの間においてあった本が、音をたてて開く。あっという間にページがめくられて……


 ~催眠解除法~ P.456


 望んだ通り、催眠解除の方法が載っているページが私たちの目の前に。



「できるんなら、それを先に言えよ……」


 エドワードが呆れたように言う。相当お疲れのようだ。



「あははっ?ほんの冗談のつもりだったんだよ?まさか本当に開くとは……」



「もういい。さっさと読むぞ。」


 ひょえー、怖い。有無を言わさぬ感じが強い。



「はい………。」


 こうしている今も、段々レオたちの様子がおかしくなってきている。先程までレオとイブで会話していたのに、途中から二人とも項垂れて動かなくなってしまった。




 ~*~


 ①催眠をかけられて一日以内……P.457


 ②催眠をかけられて一週間以内……P.460


 ③催眠をかけられて一ヶ月以内……P.468


 ④催眠をかけられて一年以内……P.477


 ⑤催眠をかけられて一年以上……P.485



 私たちの場合は①かな。ていうか、なんでこのページには目次的なのがついてるんだよ。本の始めにかけ、本の始めに。


 少しイラッとしながらもそのまま1ページめくる。



 ①催眠をかけられて一日以内


 この魔法は弱いものから強いものにかけて試さないと、頭に強い副作用が残る場合があります。少しずつ段階をあげていきましょう。

 なお、この魔法は大分魔力を使います。聖女じゃない限り3つ目を一人で唱えることは自殺行為に等しいので注意。



 最弱魔法~催眠解除シンミンシーファン


 中型魔法~催眠除去シンミンシーチュウ


 最強魔法~催眠駆除シンミンコンチィ



 あとは、その呪文でどんな効果があるとか、見つけた経緯なんかが書いてあった。私が聖女で良かった。最後まで試すことができる。



 ~*~



「とりあえず一番弱いのから唱えてみてよ。」



「うん。えっと、唱えるだけで良いの?杖ブンブンとか要らない?」



「杖ブンブン……?なんだそれ。要らないよ。」



 へー。この世界は杖をブンブンしないんだ。

 スマートでよろし。



催眠解除シンミンシーファン!」



「「うぅ……。」」


 少し反応はあったけれど、やはりこれくらいじゃ効かないのか。



「ひとまず、この呪文ページであっているみたいだね。つぎにいこうか。」



催眠除去シンミンシーチュウ!」



「う……うう!!はぁはぁはぁ。マリー……」



「レオ!!良かった……。」



 私はレオに抱きつく。

 でも、なぜレオだけ先に解けたの……?



「はやく、イブを!」



「あ、うん!えと、最後の呪文は……催眠駆除シンミンコンチィ!」



「う……う。あり……がとう……ございます……。」



「良かった……イブ……。」


 エドワードが愛おしそうにイブの髪を撫でる。

 良かった良かった……。



 安心からか、まさか木陰から誰かがみているとはこの時、気づきもしなかった。



 *

 *

 *



「それにしても、君たちはなぜ催眠にかけられていたんだ?そのおじいさんって何者?」



「わからないですわ。それより下ろしてくださいませ、私なぜエドの上に座らされているのですか?」



「僕が君を離したくないからだよ。」



 うへぇ、親友のイチャイチャを見せつけられるこっちの身にもっ!?


「レオっ!?」



「大好きなマリー、あの二人をみていたら俺もしたくなっちゃった。ダメかな?」



 私を膝にのせたままそんな目で見ないで……

 うううう。負けた。正直私も、もう下りたくない。



「いいけど、レオの足が疲れてきたら下ろしてね……」



「ふふ、それなら、絶対下ろさない。マリーは軽いし、マリーを乗せているのに疲れるなんてあり得ないからね~」



 なんだその謎理論は。



「それにしても、なぜイブよりレオの方が簡単に解けたのかしら?」


 私がレオに抱かれたまま話す。



「たぶん君の加護が、イブよりレオナルドの方に強かったんだよ。親友より恋人の方が愛は大きい。だから、レオナルドは催眠が効くのも遅かっただろう。」



「へへ、俺の方が愛されてるってことだね!お嬢様、残念でしたぁ!」



「………あまり調子に乗っていると、問答無用でクビにいたしますわよ。」



 イブ……怖っ。でも少しレオにイラッとする気持ちもわかる気がする。



「イブ、私、イブのことも大好きだからね!」



「わかっていますわ。私も……マリーのこと……大好きですし。」



 へへへへ。うーれーしーいー。



「話を戻そうか。君たちの記憶は今どんな感じなんだ?マリアからは、イブとレオナルドの意見が途中で変わったと聞いたが。」



「私のなかでは、おじいさんは始めからいたような気がします。それで、確かにマリーの言うとおり、おじいさんから本を借りて図書館を出たのですけれど、そこから少し歩いた頃におじいさんの記憶がすべて消えて、代わりに書き置きをしたという記憶に。」



「俺は、始めはいないと思ったんだけど、お嬢様が居たと言ったのを聞いて段々そうだったかもしれないと思って……そこからはお嬢様と同じです。」



「君たちの記憶を合わせると、始めはいなかったおじいさんが途中から出現して、本を貸し出してもらったあと、おじいさんについての記憶が消えたということだね。どちらにせよ、途中はおじいさんがいたみたいだ。」



「そうなりますね。一体なにが……」



「わからないよ。でも、数百年前に起きた図書館の事件が関係しているようだね。このまま、そのおじいさんとやらを野放しにしておくのも危ないだろう。調べてなんとか解決しようか。」



「「「ですね!!」」」



 

次回更新は土曜日になります。

明日は1話をどうにかしたいなと思っていて、おそらくプロローグができる……かも。

1話をチェックしてみてね!

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