閑話 忙しい今日①
ブックマーク、よろしくお願いいたします!
読んでくださっている皆様、ありがとうごさいます!
レオ様視点です
俺は今、街でお嬢様たちの護衛をしている。
護衛と言っても、専門の護衛は既にいて、俺は買い物担当。お嬢様が欲しいものを見つけると、俺を呼ぶ。で、俺が買うっていう仕組み。
でも、護衛たちはもうヘトヘトらしい。
大人って疲れやすいのかな?
マリア様可愛いなぁ。横を歩いてみたい……
お嬢様、羨ましすぎます……
物陰からそぉーっと彼女たちを見張り、跡をつける俺たちは街の人からすると不審者だろう。
視線が痛すぎる。
うわ、急に走っていった!
急げ!見失うぞ!
*
*
お嬢様たちは雑貨屋に入りたかったらしい。
一生懸命、髪飾りを選んでるなぁ。
わ、それ。可愛い!それになんか盛り上がってるみたい。
もう少し近づけば聞こえるかな……
盗み聞きは良くないけど……少しだけなら!
……イブが水色で、私がピンクかしら?」
マリア様の可愛い声が聞こえる。
マリア様はピンクが好きなのか。確かに似合う。
「うーん、イメージ通りという感じですわ……。
あ!どうせなら、それぞれで買って交換いたしません?私が好きな水色を、マリーに贈りますわ。」
「いいね!私が好きなピンクはイブに。ふふ、離れているときもこれをつけていれば一緒ね。」
お嬢様の交換案で決まったようだ。離れているときも一緒……そんなこと言われてみたいなぁ。
俺は即座に妄想する。
俺の贈った、俺の好きな色のアクセサリーをずっとつけているマリア様……ああ、考えただけでも幸せすぎる。
……レオナルド、これを買ってちょうだい。」
……はっ!妄想に浸ってた!危ない危ない!
小声で「はい」と呟きながら会計を済ませて、お嬢様の元へ戻るとマリア様が衝撃の提案をしていた。
「私達、街に詳しくないからレオナルドに案内してもらうのはどう?その方が好きなものを探さずに買えるわ。」
ええ!?期待が大きい!俺、自信無いよーーー!
何の罰ゲーム!?
上手く案内できないと幻滅されるのでは?
……できればお嬢様、断れないですか……?
「それもそうですわね!マリー、頭いいですわ!レオナルド、案内してくれる?」
「!?……かしこまりました。」
ですよね。わかってました。
わかっていても、やっぱりビックリはするものです。
でも女の子が好んで入るような店、行ったことないしな……調べてきてもないし……。
俺がどうしようか考えていると、服が少し引っ張られ、後ろから声がした。
「レオナルド、嫌でしたか?」
!?ま、マリア様!?
「い、いいいい、嫌ではありません!」
反射的にそう答えた。
俺の服の端をつまみながら、俺を見上げるマリア様はとても可愛くて……美しかった。
まだ幼い女の子に美しいと思うのは、おかしいのかもしれない。
でも、なぜか今のマリア様だけでなく、成長したマリア様の姿も見えた気がしたのだ。
今と全く同じシチュエーション。
高等部の制服を着て、俺の服の端をつまむ彼女がそこにいた気がする。
俺の妄想だろうか。でも、あながち間違っていないと思う。このまま成長したら間違いなく、あれくらい美しい女性になるだろう。
その時俺は……
「本当に?」
再び心配そうに尋ねてくるマリア様。
考えるのは止そう。
少なくとも今、こうして彼女と話せているんだ。これからを考えるよりも、今を楽しもう。
「本当です!喜んで案内させていたただきますよ。」
俺がそう言うと「へへ、良かった。」と、へらりとわらうマリア様。
可愛い……癒しの効果がありすぎるだろ。
なんだかじっとみてられなくて、目をそらす。
頭がふわふわする。ほわぁ、幸せすぎる。
これまで溜まっていた疲れがスッと消えた。
彼女とは関係ない悩みも、不安も全て。
体のだるさもない。
これは俺が彼女を好きだから?
本当にそれだけなのか……?
ポン、ポンポン!
思考が渋滞してきた俺の耳に、ポンポンという音が聞こえてきた。
あの音は……ポップコーンか!
お嬢様が好きそうだな….って!お嬢様!?
俺だけでなく、マリア様のことも忘れて無邪気に走り出すお嬢様。
「お嬢様!お待ちください!」
ヤバイ、ちょっと待って!そっちは護衛がまだいない!
危ないし、旦那様に怒られる……
そう思って俺は走り出したのだが
「きゃあああ!………
まさか……!
振り向くとマリア様の姿はなく、かわりに裏路地に向かって走っていく男の姿が見えた。
どこかでみたことのあるその姿。
チッ……護衛は何をしていたんだ……!!
「お嬢様をつれて先に帰れ!この自転車を借りていく!」
そう叫んで俺は男を追いかけた。
すいません、あと一話ほど閑話続きます。
今日はバレンタインデーですねぇ。
まあ、作者は暇してるわけですが 笑笑
近いうちに番外編でバレンタインのお話かけたら良いなぁと思っていますので、お楽しみに。




