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第九話 街に遊びにいこう!②

ブックマークしてくださっている方、読んでくださっている皆様!

ありがとうごさいます!

毎日こんなに読んでくださる方がいるんだ……!!

と、嬉しがっております笑笑






 レオ様を呑気に眺めてた私。



 ちょこっと街中で気を抜きすぎたかもしれない。



「きゃあああ!!むぐっ……」



 後ろから袋を被せられて連れ去られた。一瞬のことで、きっと誰も気づかなかっただろう。これからどうしようか。


 どんどん裏路地のほうにそれていくのが袋の隙間から見える。そして私を抱えているおじさんの顔も。誰かに知らせなくちゃ……



 *

 *



 ドサッ



 しばらくして私は雑に下ろされた。

 ここは……狭くて暗い部屋。


 犯人は私の手足を縛って、ドアに向かう。



「あなた、何のために私を連れ去ったの!」



 ちらりとこちらを向いたけれど、私の言葉など気にも止めない。鬱陶しかったのだろうか。返事の代わりに、何かの薬品を嗅がされてしまった。



 何のために私を連れ去ったのだろう。今の私は変装もしていて公爵令嬢だと分からないはず。なのに私を連れ去ってなんの得があるの?

 ………バレた?でもどこからバレたの?



 んー……眠い………頭がぼわぁってし……て……



 *

 *



 ____薬品で眠ってしまった私は、久しぶりに夢を見た。




 前世でゲームをプレイしていた時に、悪役令嬢とレオ様の話が少しだけ出たことがある。


 二人の日常を悪役令嬢視点で振り返った、王太子ルートの、ハッピーエンドでだけしか見ることができないお話。



 悪役令嬢は追放を言い渡されるとき、一番に思い浮かぶ顔が、目の前で追放を言い渡すエドワードのことではなく、レオ様だったことに驚く。


 そして、レオ様と過ごした日々を振り返って自分が本当に好きだったのはエドワードじゃないと気づき、レオ様と結ばれるのだ。




 1話しかなかったけれど、私はこの話を見るために何度もエドワードルートをプレイした。


 途中からは、スマホの画面録画機能を使って、そこばかり見たりして……せこい技を使ったなぁ。



 そしてそれを見ていた記憶が今、夢になって出てきているのだ______





 あそこに立っている男の人は……レオ様。

 へへ、格好いいなぁ。


 考えてみたら私、ゲームの中の大人のレオ様だけでなく、本来なら見れないはずの子供の頃のレオ様も見れてるんだ……


 なんて幸せなんだろう。



 イブリンがレオ様にお茶をいれてもらってる。

 いいなぁ。

 きっとこの間飲んだミルクティーよりも腕が上達しているのだろう。



 彼が今後イブに恋をしたら……

 ゲームの中のレオ様のように、イブ以外にはお茶をいれないようになるのだろうか。



 私にはもう…….いれてくれない。

 ……そんなの嫌だ。



 うぅ……ぐすっ。レオ様に好かれたいよ。

 ゲームのイブリンのように、愛されたい。

 気づけば私は泣いていた。


 私じゃ何もできないのだろうか。




「……マリア様、マリア様!」


 ??……レオ様が私を呼んでる?



「探しましたよ!目を離してすみません!もう大丈夫ですから……泣かないでください。」


 ……私を?探す?イブリンはそこにいるわよ?

 貴方が好きなのは私じゃないのに?



 あぁ、そうか、私に都合のいい夢だから……



 ふふ、レオ様が私を探してきてくれたんだ。

 私の夢なんだから、レオ様に抱きついてもいいのかな。


 ぎゅっと首に腕をまわして抱きついてみる。

 温かくて、妙にリアルな夢……

 私の妄想、ちゃんといい仕事してるじゃん。



「レオ様、私を探しにきてくれたの?ありがとう。レオ様だーいすき」



 そう言うと、レオ様の顔がみるみるうちに赤くなる。


 わあ、私、レオ様に好かれてるみたい。

 こんな風に現実でもできたらいいのに。


 あぁ。覚めるのが惜しい夢。


 でもそろそろ覚めてきたかもしれない。

 意識がはっきりしてきた……



 最後に……もしかしたらもう一生叶わないかもしれないから……私の夢なわけだし……



「レオ様、愛してる。今までも、これからもずっと。」



 そう言って私は、戸惑うレオ様の唇にキスをした。



 温かくて、柔らかい感触……。


 なに、この夢、幸せすぎる。


 目を開けるとレオ様のきめ細かい肌が目にはいる。うわぁ、スベスベだなぁ。




 ……って、ちょっと待って!?


 これ、本当に夢?こんな間近で見たことないのに、はっきり妄想できるはずないし!



 レオ様の顔は真っ赤だし!

 こんなにリアルな夢あるハズ無くない!?

 私、やらかしてるかもしれない!



「レオ様。」



「……ふぁい。」



 レオ様が機能停止してる?

 普通に、はい。って言えてないよ……?



「これは……夢ですか?」



「……夢……か。……いや違うよ!現実だよ!」

 ちょっと怒った声でレオ様が言う。レオ様、怒ると口調が元に戻るんだなぁ………って!



「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」



「ちょ、やばい!そんなに大声で叫んだら犯人が来ちゃう!!」



 そう言って慌てるレオ様を尻目に、私は気を失ったのだった。

すいません、あと一話くらい引っ張ります……

キリが良いもので。

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