出会いは必然 再会は偶然
アオさんの一人称を僕
ミッズの一人称を俺に固定します
茶を飲んで後片付けをしたあと、行動する事に決めた。
「そういえばミッズは、火水土風雷のうちどれ使えたっけ?」
属性を使いこなせれば、かなり楽になるので聞いて見るとする。彼は火の始末をしながら
「俺は火水土やで。アオは…」
そういう彼に継ぎ足すように
「風と雷だよ。あと治癒の力。」
と、続けたアオは、
僕は木を切っておくから、食糧採ってきてよ。と言う意見に賛同をミッズは、
「じゃあ、果実や山菜。キノコに保存が効くやつや…」
「あとは肉だね」
役割を決めた以上、ミッズは山に消えて、俺は木材を切りに行くことにした。己の風の力を使い、円盤状にして、木を切り始める
15本位切った後、僕は、ミッズとは違う何かの存在に気付く。だが敵意が無いので、放置して木を再び何本か切り出して、一カ所し集めておく。
何かの存在は無くなったので少しだけの警戒心を解いて作業を続けようとした瞬間………何者かがいきなり抱きついてきた。
「うわ~。尻尾モフモフ~。」
女性の声だ。僕やミッズでは出せない女性特有の声。
しかも聞き覚えがある。
「咲…さん?」
僕には心辺りがある。
「あれぇ?もしかしてアオくん?」
やっぱりだ。僕はこの人に勝てた事は無い。でも好きな人でもあり、憧れている。
「よく。分かりましたね。狼の姿なのに。」
この人に嘘はつけなさそうだ。そもそも俺のことをアオくんと、呼ぶ人はこの人しかいない。
僕はミッズとあの人と共に咲さんに、振り回されたあの楽しくて、眉間のシワが増えそうになっていた日々を思い出した。




