茶を淹れる湯は80℃位がちょうどいい
飯テロ小説になりそう
「おう。起きたか」
横を見ると友人の面影を残した天狗がいた。鼻は伸びてはいなかったが。
「やはりお前の方が先に死んだから、転生自体は速く終わったか。なあミッズ。」
体を起こそうとしたが、体が固くなかなか思うように動けなかった。転生したとはいえ、いきなり動ける訳では無さそうだ。
「死後硬直もあったからなぁ~。まぁゆっくり茶でも飲みながら、情報交換と行くか。」
こんな状態で体は動く訳ではなく、ミッズの淹れた茶は、旨いのを思い出し、その意見に賛成した。
「まず、俺らは一度死んだ。そして………」
「髭を伸ばした仙人とやらに俺は陽の力とやらと」
「俺は陰の力とこの姿をくれた。」
ミッズも俺も首を傾げてしまう。仕方ないのだろう。現実の流れに逆らってるのだから。
「まぁでも、もう一度命を貰ったんだ。長生きしてやろうぜ。」
「せやな。でも俺らはまずそれ以上に、考えなければならない事がある」
やはり、「飯と雨風凌げる場所だな。」
考えは同じようでハモる。
「飯は俺が作れるな。」
狼の見た目をしたアオは、意外なことに飯はそれなりの物は作れる。
「そうだな。飯は頼むわ。俺は………家を魔法でポポイと建てたいが………」
ミッズは魔法の使い手だ。俺は刀使う剣士だけど。
「まぁ。ゆっくり考えようか。茶を飲みながら」
「だな」
ミッズが淹れた茶を一気にアオは飲んでしまう。
「あっつ!」
想像通りの事をしたアオに対してミッズは笑っていた




