第9章:さようなら
丸薬を呑んでしまった僕、長谷川優。
何か、不快感を感じる様子…。
そんな時、あの少女から、メールが届く!!
あの少女め!
僕は急いで、メールの内容を読む。
『呑んだようね…。明日ぐらいにはもう効いてると思うわ。結構それ強めだから。…これからのあなたの人生、楽しく過ごしなさい。地球が終わるまで…。』
僕は、恐ろしくて、さっきから声が出ない。まさかそんなことって。
急いで返信をする。
『あれは本当に効くのか?』
送信ボタンを押す。だが、エラーが出てしまい、何度も送ったが、だめだった。
「明日…。」
どういう意味だろうか。明日には、僕のことが分からなくなるということなのか?
ふん、そんなこと実際にあったら、とっくに事件になってるって。
そう、自分に言い聞かせて、ベッドに入る。
でも、僕が呑んだこと、あいつは知っていた。となると、もしかしたら…
本当になるかもしれない。
僕は、旅行用のバックを取り出し、大切なものを全て入れた。
通帳・携帯・服・日記…。
ベッドの下に押し込む。
そして、ベッドに再び入る。
母さんだろうか…。下からまた上がってくる階段の音が聞こえた。
「あら、もう寝るの?早いわね。」
「あ…うん、体調が少し悪くて。睡眠薬ある?」
早く、寝たかった。現実から解放してくれる、夢に行きたかった。
「大丈夫?今、下に行って、見てくるわ。」
母さんは、下に行った。
またあがってくる。
「あるわよ。つらかったら、言うのよ。」
といいながら、薬と水を差し出す。
僕は一気に飲み込む。
そして、僕はコップを返しながら言った。
「母さん、今までありがとう…。本当に…。」
何故言ったか…僕は、もうなんとなく悟っていた。
明日、何か起きる予感がした。
今日の出来事。
何もかも急すぎた。
願いが叶うのも…。
丸薬を呑むのも…。
別れるのも…。
この場から離れるのも…。
悲しすぎて、感情が外に出ない。
「何よ、いきなり。…優、私もあなたに感謝してるわ。いい子で。」
母さん…。
母さん…。
「おやすみ。」
母さんは、ドアの向こうに消えた。
もう、ドアが閉まる。
「さよなら…。」
何か、悟っていたから、言った言葉だった。
睡眠薬に酔い、そのまま眠りにつく。
さようなら…
すみません。更新遅くなってorz
どうですか?9作目は?次回も頑張って書いていこうと思います!
あっ、そうそう、感想等ありましたら、ビシバシ送ってくださいw^。^w




