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第8章:丸薬

僕は、急いで家に帰り、一人で部屋にこもり、ずっと考えていた。


丸薬を呑んでみるべきか…。

でも、毒だったらどうしよう…


こんな時、一人の少年を思い出す。


佐藤…


あいつ今、僕のことどう思ってんだろうか…。


携帯をテニスバックから取り出す。


『何やってるいま?』


『あれ見てるよ。テニスの大会。〇田選手、すごいよな〜』


僕がこんなにも考えているのに、お前はTVを見てるのか…。




「呑んでみる前に、まずなめてみるか。」


バカっぽい発想…。

臆病だなと思いつつも、行動に移す。



ペロッ



「甘い!?丸薬って普通、苦くないの?」


ペロッペロッ


甘くて、味もいけてたので、何回もなめる。


「飴じゃん…。」


毒がないか、今さら気になり、3分様子を見た。







うん、異常なし。




願いのことを忘れているのか?ひたすらなめ続ける、僕。


そのおかげで一回り小さくなってしまった。


「…つい、勢いに乗っちゃった。」


ってか、なんで、こんなに僕バカなんだ?


もう、なめるのをやめて、机に向かおうとした時、下から階段を上がる音がした。

不覚にも、それに気づかずにいたため、もう今では、ドアのノブが動いていた。


やばい…



パクッ


僕は





















食べた。



というか、呑み込んでしまった。



「あら、まだ、ベッドで横になってたの?もう勉強しなさい。ほら、レモネード入れてきてあげたから。」



僕は、まだ呑み込んだ事実に恐ろしくて、声が出せない。




「大丈夫?ここにおいて置くわよ?」



そういって、母さんは戻ってしまった。



「あ…。う…。」

え…あ…もう、脳の中でも言葉に出来ない。




ブーッ ブーッ


携帯がベッドの上でバイブしている。




見ると知らない人からのメールだった。

見てはいけないと思ったが、自動的に見れるシステムだったため、見てしまった。



題名は、





『願いを叶えるものから、あなたに。』



まさか…




あの少女!!

みなさん、どうでしたか??ちょっと僕自身7・8話目あんまり好きじゃないんですが、読者が続きが見て欲しくなるよう、精一杯頑張ります!

僕のツーヤク☆もよろしくおねがいします!!

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