第2章:苦しみの生活への入り口
うー暑い…暑すぎる… あー蝉うるさい!!勉強に集中できないじゃないか!!
「方程式の解き方として…。」
今数学の授業で、数学よりも暑さと蝉の鳴き声に苦戦していた、僕。
キーンコーンカーンコーン
「起立、礼、ありがとうございました。」
日直の男子が、嫌な時間の終わりを告げる。
「おい、長谷川ー今日ぐらい遊べねえのか?」
お調子者の猿渡だ。彼はやってきて、突然そんなことをいった。
「毎回言ってるだろ、テニスがあるから、無理だって…。」
「チェッ、つまんねーの!!…そんじゃあさ、他のクラス見に行こうぜ、今!」
「えっ、だってあと、8分ぐらいしか…」
「ほら、行くぜ!!」
「まったくもう。」
いつも彼はそんな調子。
追いかけていく。彼は本当の猿みたいに、足が速い。
1年D組だ。一番僕の組A組とは離れていたため、よく分からないクラスだ。
中を見ると、男子は真面目そうな奴しかいなく、女子が大半だった。
「なんだ、つまんねー 女子ばっかかよ。」
C組へと向かう、猿渡。その瞬間、僕は大人への第一歩を歩むこととなる。
「ちょっと、まって猿渡!!」
「なんだよ〜。早く行こうぜ…ってあれ、お前もしかして…。」
窓側の席で前から一番目に座っている子…かわいいな…。
「荒井のこと見てんの?」
「えっ!?違うよ、違う。黒板の落書き見てたんだ!」
苦し紛れの言い訳。でも、こんな嘘でもおかげで助かった。
「ひどいよなー あいつら。もう、不良の仲間入りしてるって周りから言われてるもんな。」
黒板の落書きを、じっくりと見る。するとそこには、普通に人の名前を書いた上に、ナイフで死ねとでも書いたのだろうか…。
ひどい様だ。
「誰が書いたの?」
「しらねーの!あいつだよ、今ロッカー室に悪そうな面してんのいるだろ。」
こっそりと見る。確かに、たばことか、酒とか、やってそうな顔だ。
服装も乱れていて、何人かはピアスをしている。
「あの中心に便所座りしてんのが、主犯格の宋だ。」
「宋?」
「ああ。宋魁。なんでも、小学校の時からたばこやってるそうだ。あんまり、近づきたくない。」
「…。」
あれ?あの荒井っていう人どこにいったんだろう?
キーンコーンカーンコーン
「やべっ!もどるぞ!長谷川!」
「ああ。急ごう。」
僕はそれから、荒井という人しか、考えられなくなった。
ついに、僕にも恋の時期が来たんだ。そう思うと、なんだか嬉しかった。
〜昼食時〜
またもや、猿渡が出てきた。
「なぁ、お前、本当は荒井のこと見てたんだろっ ニヤッ」
本日二回目の図星…。
「何言ってんだよ!」
「またまたー いい情報教えてあげるのに、無理しちゃって!」
いい情報…。聞きたい。こいつ弱み握りやがったな。
「教えてください…。」
「プッハハハハ 素直な奴!いいぜ!」
猿渡の顔が近くなる。
「なんでも、相手もお前のこと好きみたいなんだ。」
「えっ!うそ!」
「うそじゃねえよ。」
本当なのか…
「だって、話したこともないのに…」
「運命って奴じゃねえの?」
「運命…。」
ガタッ
机に誰かが寄りかかる。
佐藤だ。
「何の話してんの?」
「あーこいつがさ…。」
「いうなよ!!」
「幼馴染なんだから、いいだろ?」
まぁたしかに幼馴染だけど…。
「うん。いいよ。」
「こいつが荒井のこと好きなんだって!」
「声でかいよ。」
「悪い悪い!」
あれっ?佐藤は黙ってる。
「どうしたんだ?さとー」
猿渡が不安そうに聞く。
「いや、なんでもないよ。」
それから、すうーっといなくなる、佐藤。
「どうしたんだ、あいつ?」
嫌な予感がした。僕は感じた。
あいつも荒井という人が好きなんだってことを。
2話目どうでしたか?まだまだ、未熟ですがよろしくお願いします!!




