第14章:岩倉さん
暗闇だ。目の前が真っ暗。
死んだんだろうか…?
坊や…坊や…
誰か呼んでる。
ご先祖様かな??
あの少女…よくもだましたな…。
「坊や!!坊や!!」
あれ?目の前が明るくなる。
一人の中年のおじさんが立っていた。
生きてたのか…。
「大丈夫かい?」
とても優しそうな人だった。
「おじさんは誰?」
「私かい?この神社の隣に住む、岩倉ってもんだよ。」
岩倉さん。
「いやーね、なんか変なにおいがするって、近所の人が言うから、掃除しようと思って…そしたら君が」
「いたわけですね。どうもすみません。」
「その様子だと、何日も家に帰ってなさそうだね。」
何とか嘘をつかなければ…。
「…母と父がけんかしてて、僕はその中から、家出してきたんです。そして3日後帰ってみると、誰もいなくて、家も売られていました。」
見事と言わんばかりの嘘。
「そうか…かわいそうなことに。よし、私の家で君が落ち着くまで、面倒を見よう。」
!?
「えっ!!そんな、悪いですよ。」
「気にしないで。単身赴任中なので、家には私しかいないし、それに…困っている人を助けずにはいられませんから。」
本当にいい人だった。僕とは大違い。
「ほら、荷物持って、きなさい。」
「…少しの間だけ、お願いします。」
「はいよ!」
正直、今断るのはきつかった。寝る場所もなかった僕にとって。
荷物を運びながら、時計を見ると、日付は
7月21日。
2週間以上も寝てたのか…。
岩倉さんの家は、本当に神社の隣で、1分とかからない。
立派な一軒家だった。
「お邪魔します。」
「どうぞ。」
「本当に単身赴任ですか??」
初対面の人に悪いかもしれない、とは思ったけど聞いてみた。
「えっ!なぜ、そう思ったんだい?」
「…単身赴任のためにこんな立派な一軒家、買うのかな…と思いまして。」
「あー、なるほどね。僕の地元はね、北海道なんだけど、僕はこっちで働くことになった。そこで、こっちに住んでた、おじいちゃん、僕のお父さんの家に住むことにしたんだ。」
「そのおじいちゃんは?」
「5ヶ月前になくなったんだ。」
「…すみません。」
「いいんだよ。」
案の定、リビングには、仏壇が置いてあった。
「まず、お風呂に…。」
「あっ、すみません。臭いですね。」
「いや、そういうことじゃないんだけど…。あっ、う」
すごい、言いづらそう。その顔がおもしろい。
「そうですよね?」
「うん。」
二人とも一気にふきだした。
「ハハハハ!!」
「それじゃ遠慮なく行ってきます。」
「ここにいるんだから、敬語は使わなくていいよ。」
「はい…あっ、うん」
にっこり笑う、岩倉さん。
僕はバスタオルをもらって、お風呂まで案内してくれた。
「ゆっくりはいっておいで。」
僕はうなずくと、さっそく、服を脱ぎ、お風呂にダイブした。
すると、冷たい水だった。
「つめたっ!!!!!!!!」
岩倉さんがすぐさま、来た。
「大丈夫??」
「これ水風呂っすよ…。」
僕は出ながら、言う。
「あっ…すっかり忘れてた。」
そんな、神社からすぐさま、帰ることを予測し、お湯をためるのは不可能だということを、後で気づいた。
「ゴメンよ…。」
「大丈夫ですよ。とりあえず、シャワーさせてもらいます。」
やっぱり、敬語は取れなかったが、シャワーですっきりすることが出来た。
そのシャワー中、思った。
一人孤独になってから、初めて
気持ちいいと感じた。
どうでしたか!!これから、ちょっとずつ生きる意味について書いていきたいと思います!!これからもよろです!!あと、感想まってます^。^




