第13章:僕は自由、だけど孤独。
僕はとりあえず、寝れる場所を探す。
橋の下は、ホームレスがたくさんいてだめだし、他の家に泊まることもできない。
…誰にも邪魔されずに、寝れる場所。
ホテルに泊まるとしても、すぐにお金が尽きてしまう。
僕は途方もない道をひたすら歩く。
僕は自由なんだ。何をやってもいいんだ。
それなのにこの孤独はなんだろう…。
僕はある神社にたどりつく。何キロ歩いたのか分からないが、澄神神社と門の前にある、古石に書かれてあった。
何かにつられるように、神社へ踏み込む。
そのときの時刻は、午前の12時半…。
恐怖感が襲うはずが、孤独感のせいで、何も感じない。
自由なんだ。何やってもいいんだ。
そう自分にいい聞かせても、やはり感覚は鈍らない。
30段ぐらいありそうな階段を上がって、神聖な場所に着く。
周りは林につつまれ、至ってシンプルな神社。
祠の後ろにまわってみると、大きな穴があった。
そこだけ土が盛り上がっていたのである。
結構深く、寝るだけには、じゅうぶんだった。
体も脳も疲れはてていて、もう迷う余裕さえなかった。
穴に入って、近くにあった木の板をかぶす。
はぁーつかれた。
僕は自由なんだ。何やってもいいんだ。
今後どうしようか?
本当に不死身な体なのかも分からない。
そんなことを考えていたら、すぐに眠りについた。
おやすみ…僕。
ピピピピッ ピピピピッ
アラームを設定してある、腕時計がなる。
午前8時だった。
昨日のことが嘘みたいに晴天だ。
僕はその日、近くの薬局に向かった。
〜いらっしゃいませ〜
すぐに、睡眠薬を売っているコーナーに向かう。
箱を3つぐらい買って、その店を出る。
レジの人が、変な顔してたけどお構いなし。
さっきの穴へと戻る。
僕がもし、不死身なら…。
薬を大量に飲んでも、死なないはず。
通帳を土の中へ埋める。
もしそのまま生きてた時のために。
でも、もう不死身であることを僕自身確信した。
ここまで、あの人はあの少女は、できたんだ。
不死身にすることなんか、人生の1分にも過ぎないだろう。
今日の日付は6月31日。
それを確認した後、15錠を一気に飲み込む。
次に起きるのはいつだろうか?
…感想よろです!!




