第12章:共通点
僕は一人駅のロッカーの隣で、座り込んでいた。
通り過ぎる人、みな僕のほうをじろじろみる。
どこへ行けばいいんだろうか…。
通帳には1000万円という高額な金が入っていた。
まずは、暫く金には困らない。
でも、今は、そんな所じゃなかった。
「母さん…父さん…佐藤…猿渡…島田…。」
僕に相当な孤独感が襲ってくる。
助けて!と言っても、誰も助けに来るわけではない。
そんな悩んでいる僕の前へ、一人の少年が来た。
宋魁だった。
相変わらず、ぐれてますって感じだ。
意外にも、宋は優しく話しかけてきた。
「少年、どうした?」
彼も忘れているのだろうか…。
そりゃそうか。
「友達や家族を失ったんだ。」
率直に言った。何で言う必要あるか、分からないが…。
何分か経った後、彼から、こんな言葉が出た。
「俺と同じだな。」
「えっ?」
「俺も家族に捨てられた同然だし、信頼できる友達もいない…。」
宋が顔の正面を見る。
「俺とにてるなお前。まぁ、つらいけど頑張ろうぜ。」
にっこり笑ってどこかへ行ってしまった。
あの時…言った言葉は、そういう意味だったのか…。
僕はどうしよう。どうすればいいんだろうか?
何にも出来ない、僕。
僕はその日、必死に
迷った。
調べた。
歩き回った。
これから、どう生きるかを。
どうやって、不死身を確かめるのかを。
これが自由なのかという疑問を。
どうでしたか!!
ちょっと短かったんですけど、次回も楽しみにしててください!!
感想よろです。




