2:相棒は素直で良い子でした。
「あ~ここは・・・」
トンネルを抜けるとそこは雪国でした・・・なんてことはねぇ。ただの平原じゃねか。どうなってやがる。
(ごごごごごめんなさい!場所を間違えました!)
こいつ・・・1発殴っても文句いわれねえよな?
(か勘弁してください!それよりも装備品の確認しましょ!?ね!?)
・・・まあそうだな。確認してやる。え~っとなんだ。所持品は俺の相棒・・・リボルバーと弾丸か44マグナムだな。ちゃんとその辺は忠実だな。改造をした銃に忠実ってのもおかしいが。
(そのリボルバーはあらゆる弾丸の発射に耐えられるようにフレームシリンダーバレル等は最高強度をもつ金属で再現しています。弾丸についてはあなたのスキルで生成可能です)
ふむ。良い感じの重量だな。約2キロってところか
(それでは使い勝手も含め目の前に高速移動する物体を出します。その銃で撃ってみて感想などを聞かせてください)
高速移動って言うと・・・ああ今出てきた的か。じゃあ失礼して・・・
「・・・ん!?」
腕がしびれた・・・これが実銃であるってことか。撃ち方が悪かったなもう一回・・・今度は痛めず撃てたな・・・
(あ~もうしわけないです。そうですよね本物撃った事ない人がレクチャーもなしに本番はきついですよね)
確かにそうだがリボルバーは扱いやすいことが利点だと言われている。これくらいなら大丈夫だ。
(そうですか。ではさいごに私との連絡方法は今から渡すそれをお使いください。また最初に行く国はハストルがいいとおもいます)
それってのはこの板か。なにかの金属で・・・ミステリアス?ってかいえあるぞ?
(あっそれ私の名前です。なので私が信仰されている国へ行けば比較的安全化と)
なまえもうちょっとなんかなかったのか?謎って・・・
(なによ!いいじゃない謎って!!)
「はあ~もうしらねえよ」
(ぁやっと声を出したわね。それじゃあ後30分も東に歩けばハストルにつくわ。これからはこっちから連絡しにくいからそちらからおねがいね)
「はいよ」
せわのかかる自称神様だこと。まあゆっくりいくかね。
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「あれはなんだ?」
なにか生き物のように見えるが・・・猪?ちょうど良い。相棒の初陣と行こう
(ここからなら十分届くだろ)
距離にして大体40M。届かないってことはないと思うが・・・
(いけ!)
・・・うまく当たってくれたみたいだな。やはりリボルバーは素直でつかいやすいってのほんとっぽいな・・・しかしこうやって自分の好きな相棒と旅ができるとは思っても見なかったぜ。
「さて。そろそろついてもおかしくはないが・・・みえたみえた」
ようやっとハストルと思わしき国の壁にたどり着いた。いがいとながかったなあ
(さて。ここの酒はうまいのかね。相棒)
何にもしゃべらないが何かいってるような気がするのは気のせいかね。
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ハストル内 某所
「ええい。まだできんのか!」
「もうしわけございません父上!」
「ほかの3国は成功していると言うのだぞ!わが国だけまだなのだ!」
勇者召喚。成功するはずもない。別口で勇者っぽくない勇者が来たのだから。