追試
お久しぶりです。更新遅れてすいません!家で色々あったもので…。更新ペースは落ちると思いますが、復帰します!またよろしくお願いします!
追試に回してもらったテスト。真子も復活したことだし、きちんと受けなけば留年してしまう。
多少都合を合わせてはくれたものの、これ以上甘える訳にもいかないので明日テストを受ける。
もちろんテストは科目が多いので二日に分けるが、明日の分の勉強はしなければならない。
というわけで、徹夜しますた。
気づいたら日が登ってる感覚、久しぶりだなあ…。
「真子、病み上がりなのに無理させてごめんな」
「大丈夫ですよ。どうせ徹夜はしなければならなかったんですし…」
遠い目をする真子。流石に彼女の学力でもノー勉強のテストは少しキツかったらしい。
「しかし学校も久しぶりだな。皆元気してるかな?」
「ちょっと前の私たちよりはげんきなんじゃないですか?」
「ははっ、それはそうだろうな」
笑いながら着替えを済ませる俺たち。もはや恥じらいなど微々たるものだ。
そういえば最近溜まってるな。結構な期間ご無沙汰だから少々きつい。
…というか。
「真子。この前の約束なんだが…」
「え?…ああ、学校全体で30位っていうやつですか?」
「それだ。今の条件だと少し厳しすぎやしないか?」
あの条件自体厳しいものだというのに、今回はほとんど勉強をしていない。流石にクリアできる気がしないのだが。
「それは…、そうですね、ではこうしましょう!」
ぽん、と真子が手を叩く。かわいい。
「このテストで結果を出せなくても、特にお咎めはありません、その代わり…」
一瞬もったいぶって、宣言した!
「もし学年で30位を越えたら、亮太くんの好きなプレイをしましょう!」
「ひゃっほーう!かかってこい問題どもー!」
俺は今、実力の倍は力を出せる自信がある。その元気のまま朝食も作ってしまった。真子の看病で鍛えたから、簡単な料理くらいはできるようになっている。
時間はまだたっぷりあるし、久しぶりなんだ。真子との話もしなければ。
キッチンへと真子を呼ぶ。頭に?マークを浮かべながらとてとてと歩いて来る真子。少し痩せたが、美少女ぶりは健在だった。
耐えきれず、真子をギュッと抱き締める。
「えっ?り…亮太くん?」
真子は少し焦り、困惑している様子だが、知ったことではない。そもそも嫌がっている声は出していないし、嫌がっているはずが無いのだ。
「…よし、充電完了!さあ真子よ、皿の準備をしてくれないか?」
「はい!…えっと、これくらいでいいですか?」
「ああ。…それ、完成だ!」
真子のためならハイスペックになる男・俺。その進化範囲は、料理にまで及んでいた。
まったりと食べ終えて、しばらく雑談を交わす。久しぶりに元気に話す真子は、やはりかわいかった。
「…ところで、今何時ですか?」
「ん?っと…八時!?やばい、早く行くぞ真子!」
こうして、遅刻ギリギリで俺たちは久しぶりの学校へと歩き出すのであった。




