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ストーカー・ラブ  作者: sitis
テストの幕開け
52/68

正月

<注意>下ネタ多めです!

 お正月記念短編~友人に 書けと言われて 書いてみた~

 一年前のお正月

 亮太編

「おい親父!俺の顔に落書きしてんじゃねえ!」

「うっせーよ!お前が無防備にやられるのが悪いんだろうがボケ!」

 正月の朝。

 いつものように顔を洗いに行き、ふと鏡を見ると、俺の顔には大きく「あけおめ」と書かれていた。

 今家に居るのは、親父だけだ。つまり犯人は親父。サルでも分かる。

「親父ブチ殺すからな!覚悟しやがれ!」

「ハッ!てめえに武術を教えたのは誰だとおもってやがる!」

 二人で朝から格闘合戦。この組手(ころしあい)は、昼過ぎにお隣さんに注意されるまで続いた。


 アネゴ編

「暇だ…」

 正月の朝。あたしは暇を持て余していた。

 父さんは仕事、母さんは友人と正月旅行。かわいい一人娘を置いて行くなんて、どういうことだい。まったく。

「訓練でもしようか…」

 バイトで使っている銃を構え、人の形の的めがけて撃つ、撃つ、撃つ。頭部に三発、胸部に三発、腹部に三発。コロラド撃ちというやつだ。

 しかし、理想とは程遠い結果になり、あたしの撃った弾は、頭に二発、腹に一発、股間に二発当たっていた。

「うわ…男だったら痛いんだろうな…。でも、あたしも当たったら痛いし、どうなんだろうねえ」

 言いながら、少し股間を触ってみた。

「男にはここについてるんだよね…やっぱり穴しか開いてない…ってうわあ!?」

 危なかった。正月早々一人ひめはじめをするところだった。


 慎編 

「…うわっ!死んだ!くっそ…」

 正月の朝。僕は一人でゲームをしていた。

 ジャンルはSTG。ただ問題は、このゲーム難しすぎるんだよね。まあ、ハードモードを越えたハードモード、スペシャルモードでやってるからだけど。

「あーあ。一人でやるのも飽きたなあ…」

 とはいえ、僕は自慢じゃないけど友達が少ない。僕の友達は野良猫のミケだけだ。彼は彼女になったり、クロネコになったり、果ては犬になったりするけどミケだ。決して野良の生き物なら良い訳じゃない。

「…そうだ。一人初詣にでも行こう。普通なら苦行だけど、僕なら楽しいに違いない」

 それに、一人おみくじとかしよう。なんだか楽しくなってきたぞ!

「よっしゃ!今日は宴だ!」

 ちなみに、初詣に行ったら知り合いに会って、そのまま一緒に行くことになったのは内緒の話。


 真子編

「亮太くん…はあはあ…」

 お正月の朝、私はいつものように少々高い所から望遠鏡で亮太くんの部屋を覗いていました。

「はあ、はあ…亮太くん、寝顔も可愛いです…」

 自分がいわゆるストーカーということも理解しています。しかし、それでもやめられないのが人間の性。今日も今日とて亮太くんの部屋を覗く毎日です。

 それに私は知っています。

「あ、起きました…わ、もうズボン下ろした…。わ、わ、わあ…」

 亮太くんは、朝勃ち処理のために、寝ぼけたまま一人で治めることを。

「あ、ん…。あれが、私に…うゆ、ん…んう!」

 見ている私も、だんだんヒートアップしてしまいます。

 そんなとき。

 ガタン!

「!」

 声を潜めて後ろを見ます。そこには…特に誰も立っていませんでした。

「…自重しましょう」

 そう言って、今日の亮太くん観察は終わりとしました。

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