終了
ね…眠い…。
剣が溢れる世界で(ryは楽しみにしている人が居ないのなら消そうと思います。消さないでほしい人はどうかコメントを。
「じゃあ、今日はこれくらいにしときましょうか」
「「「ありがとうございましたー」」」
数時間の勉強の後。
なるほど、こうして見ると普段の勉強時間の差が分かるな。
真子はケロッとしている。
アネゴは少々お疲れぎみというところか。
慎は満身創痍だ。
「じゃ、帰るとしようか」
「えー…ご飯食べてから帰ろうよ」
「やかましいよ。あたしもあんたもこの前泊まったじゃないか。これ以上迷惑かける気かい?」
アネゴが帰ろうとして、慎がゴネて、アネゴが諌める。なんか母親と子どもみたいだ。
「でもたかしくんのとこはさー…」
「よそはよそ!うちはうちです!」
いかん。悪ノリしてきた。
「いいから帰れ。これ以上は暗くなって危な…」
アネゴ➡遠近両用ファイター
慎➡スニーキングスキル最強、合気道もできる
「…お前らにはいらない心配だったな」
「「あたし(僕)だって心配されたいんだよ!?」」
だって…アネゴに至っては俺より強いし…。
「帰るなら、送りましょうか?」
「いや、いいよ」
真子の提案をアネゴは制服の上着を着ながら断る。この二人、顔がいいから絵になるな。
「慎」
「なに?」
「送ってほしければ三回回ってワンと鳴け」
「(ぐるぐる)ワン!」
二回しか回らなかったのはもしかして送らなくていいということなのだろうか。
「俺たちなんてこんな会話なのに、向こうは華々しいよな」
「本当だよね」
やっぱり顔なのか。それとも内容なのか。多分どっちもなんだろうな。
「くっあ~~~…、ねー。帰るなら早く帰ろうよー」
「ん?ああ…。待ってくれ。すぐ行くよ」
慎に急かされてアネゴはしぶしぶ急いでいた。
「…なんか、ああいうの、いいですね」
真子が言っていることもよく分かる。あの二人の関係はすごく楽しそうだ。
「まあ、古い付き合いらしいからな」
「古い付き合い?」
真子に首を傾げられた。
「どうした?」
「いえ…。変だな、と思って」
「何がだ?」
おかしい。
なぜか話が噛み合わない。
しかし、その原因はすぐに分かることになる。
「慎くんとアネゴさん、今年初対面らしいですよ」




