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ストーカー・ラブ  作者: sitis
昇軍の闘い
41/68

敗北2

今回、下ネタ注意

「…ちょっと待て。何故こんなことになっている?」

 我が家の中には、可愛らしく夕飯を作る真子。

 なにやら飾りつけをしている慎。

 食器を並べ、時々真子の手伝いをしているアネゴ。

 …あれ?

「まあまあ、固いことは言いっこなしだよ、亮太!」

「そうだよ、新入り。あたしたちの方針は、勝ったら祝勝会、負けたら残念会だよ!」

 なんだその斬新なポリシー。

「…まあ、百歩譲ってパーティはいいとしても!何故泊まりの準備をしている!」

 今夜は真子とラブラブにゃんにゃんする予定だったのに!

「決まってるじゃないか。その方が楽しいからだよ」

「あれー?もしかして亮太と真子さん、にゃんにゃんするつもりだったのかい?」

 ニヤニヤと笑う二人。む、ムカつく…!

「夕飯の準備できましたよー!」

 真子が満面の笑みで俺達を呼ぶ。ああ、癒される…。マイエンジェル…。

「…あれもはや調教の域じゃないかい?」

「…まあ、いいんじゃない?恋人って、少なからず共依存なとこあると思うよ」

 後ろの呟きなど無視して、俺は真子のもとへ行った。


「「「「いただきまーす!」」」」

 一斉に食べる前の挨拶をして、食器に向かう。今日は、スープとアメリカンクラブサンド、それにサラダだ。疲れてるだろうから精の出るものがいいだろう、という真子の配慮だ。

「お口に合いますか?」

「「「もちろんです!」」」

 そもそも真子の料理は恋人補正を抜きにしても絶品だ。ここで異論が出たらそれはそいつの味覚がおかしい。

 しばらく全員が無言で食べていると、アネゴが話題を提示してきた。

「ところでさ。ぶっちゃけ、真子ちゃんと新入りはどこまでいったの?A?B?C?」

 ゴブウッ!

 俺と慎が同時にスープを吹き出した。

「えっと…?」

 真子はよく意味がわからないらしく、俺を見る。やめろ…!そんな目で俺を見るな!

「え、分からないのかい?Aはキス、Bはペッティ…」

「やめてくれアネゴ!この作品がR18指定しなくちゃいけなくなる!

 ただでさえこっちは直接的な表現を出さないように気をつかっているのに、なんてことしてくれる!

「でも、気になるのは確かだね。ねえ亮太?どこまで…っていうか、どういうプレイまでいったの?」

 面白がった慎が俺に追撃を加える。

「勘弁してくれ!決してオモチャなんて使ってない!」

「…亮太って、心理戦のゲームやらせたら強いのにな…」

 慎が残念そうな顔をする。非常事態に弱くなるのは人間として当たり前だ!(考えがメチャクチャになってる)

「ぶっちゃけもうピーーーーーーーー」

 ※不適切な表現のため控えさせていただきます

「いやでも、ピーーーはピーーーでピーーー」

 ※不適切な表現のため控えさせていただきます

「ピーーーでしてたとしても、ピーーーはピーーーだろう?」

 ※不適切な表現のため控えさせていただきます

 あまりに下の話題のためか、真子が真っ赤になっていた。こいつら…!ゆるさん…!

「はぁ…」

 行儀は悪いが仕方ない。俺は二人が腰かけている椅子を足払いの要領で倒した。

「きゃっ!」

「わっ!」

 椅子から落ちた二人に踵落としを一回ずつ叩き込むと、二人はおとなしくなった。

「…静かに、食べような?」

「「はい…」」

 密かに怒っていた真子には、二人ともサラダを抜きにされていた。いい気味だ。

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