分析
ね…眠い…。どんどん毎日更新がキツくなっていく…
「…」
衝撃のプリントを貰った日の訓練を眺めながら一人一人を分析していく。
プリントに書いてあるのは、昇軍試験の内容。
昇軍試験を受けるためには、何グループか分かれている一軍よりも手柄をあげる必要がある。そして、その中の手柄が抜かれた一グループと二軍が、決闘するのだ。
そして、何故か俺がチームリーダーに選ばれた。
ステージの中で乱戦が行われるため、当たり前に指揮をとる人間が必要になる。俺からすればアネゴがいいと思うのだが、アネゴが柄じゃないと言っているため、俺になった。そのため、作戦を考えるために皆の分析をしているのだ。
アネゴ。
非常にバランスが取れている。中でも得意なのは遠距離攻撃で、遠距離だと回避能力も格段に上がるし、作戦をきちんと考えて敵を倒すタイプだ。敵の分析能力も高い。俺はそれでやられた。
慎。
基本的に素人に毛が生えた感じだ。ただ、足の速さ、スタミナは俺たちに匹敵するくらい。あと、何故か気配の殺し方が異様に上手い。それと、長い剣は重くて扱えないものの、試しに短刀を持たせてみたら格段に強くなった。いや、俺の方が強いけどね?しかし、近接のみならアネゴにも勝ったから侮れない。
というわけで、固有武器は短刀だ。重さ的に扱えるギリギリよりちょっと軽いくらいの長さにしている。俺の固有武器の3分の1くらいだ。もちろんギミックも付いているが、それはまだ秘密だ…ふふ。
それと、慎の銃にはサイレンサーを着けている。これは、慎の隠密性を上げるためだ。ちなみに、慎は先生から暗殺者の称号を与えられた。
真子。
運動能力が低い。
身も蓋も無いが、これはしょうがない。
しかし、真子は非常に眼と耳がいい。つまり、索敵能力はピカイチな訳だ。そのレベルは、慎の隠密能力をも上回る。
というわけで、真子には索敵能力を生かして狙撃兵として働いてもらう。もちろん固有武器はスナイパーライフルだ。やっぱりただのスナイパーライフルではなく、ギミックは付いている。
アネゴからは、その見た目を生かしてハニートラップを仕掛けてみればいい、と言われたけど、彼氏として絶対に認めない。
そして、俺。
近接戦闘は誰よりも強い。多分、近接なら一軍連中にも負けないだろう。
問題は、遠距離だ。
防御はなんとかなる。盾があるから、点で襲ってくる球に対して面で受けられる。これは非常に簡単だ。多分、その気になれば飛んできた球を打つこともできるだろう。ボクシングもやってたし、動体視力は並じゃない。
俺の位置付けは、近接戦のスペシャリストだ。遠距離は専門外だ。だがそうもいかないだろう。試しに的に向けて拳銃を撃ってみる。的は人形、身長165cm。中心をめがけて撃ってみた。
パァン!
首の横をかすめた。
パァン!
股を通り抜けた。
パァン!
辛うじて腰に当たった。
…使えたもんじゃないな。
「お悩みのようだね亮太くん!」
ハイテンションに千葉先生が来た。ちょうどいいのでエアガンで撃ってみた。
パァン!
「ふぎゃっ!?」
あ、股間に当たった。
「おおぉ…」
女性でも股間は痛い…というか、神経の数で言えば女性器の方が多いはずだから、相当痛いだろう。ご愁傷様です。
「バカっ!子どもできなくなったらどうしてくれんのさっ!」
「結婚は今さら無理…なんでもないです。そんな目で見ないで下さい」
まるで飢えた狼だ。
「人がせっかくいいもの作ってあげたのになー。いらないんだろーなー」
「なんですか下さい」
「ふふん。ならば足をなめなさい」
「れろりんちょ」
「何の抵抗も無かった!」
形振り構ってられない。俺は一軍になって真子の平穏と金銭的な余裕を手にいれるんだ!アネゴが遠くからドン引きの目で見てることなんて気にしてたまるか!
「…まあ、いいでしょう。はいこれ、だだーん。SNS改めSNSGです!」
「まず、SNSってなんですか!」
なんか情報通信サービスみたいな名前だ!
「ソード、ナックル、シールドでSNS。それにガンを加えてSNSG!どうだ!」
「ダセえ!」
安直すぎて嫌だ!
「で、ガンってどういうことですか?」
「うん、これはね?狙ったところに当てるにはどういう風にすればいいかを教えてくれるんだよ」
おやすみなさい(スヤァ)




