訪問
キリが悪いのでかなり短いです。できるだけ早く投稿しますので…
「どうだ!?」
「似合ってます!亮太くん!」
訓練の後、俺の中の中学二年生が全開の制服を貰って帰宅した俺は、まず真子に見せびらかしていた。
「アネゴは引いた顔してたけどなー…」
「だ、大丈夫ですよ!かっこいいです!」
遠い目をしながら思い返す俺に真子がフォローを入れてくれる。相変わらず健気だな。
「そうか分かってくれるか!よしよし!」
「えへへ…」
フォローだと分かってても嬉しいので、抱き締めて頭を優しく撫でてやる。かわいいなー…幸せな一時。
ピンポーン。
「田中ですけど、真子さん居ますかー?」
幸せな一時終了。田中死ね。某鈴木みたいに爆発しろ。
「なんだよ」
「え?なんで君ここに居るの?ここって天野さんの家じゃないの?」
真子を訪ねたのに俺が出てきたことにびっくりしている田中。どうやってウチを知ったのか分からんが、俺の事まで調べた訳じゃないんだな。
しばらく考え込んでいた田中は何かに気がついたようにハッと顔を上げた。
「まさか…真っ最中だった!?出直そうか!?」
「余計なお世話だ!」
いや…待てよ?
このまま真っ最中だったことにすれば帰ってもらえるんじゃないのか?
「…真っ最中だったんだ。悪いな」
「あ、ああいや、こっちこそごめん!迷惑だったよね!…ってあれ?篠原君、綺麗に服着てるけど…」
ギクッ!
「…着たままのプレイだったんだ」
「着衣!?大丈夫なのそれ!?」
俺たちのモラルを疑われている。いや、それこそ余計なお世話だが。
「それに、全然汗かいてないけど…」
「始めたばっかだったんだよ!」
「本当かい…?」
「嘘です!」
ぱこん、と顔を真っ赤にした真子にお盆で頭を叩かれた。
「え?じゃあ何で天野さんの家に篠原君が?」
「一緒に住んでるんですよ。知らないんですか?」
田中の右ストレートを受け流しつつ背中に一撃入れる。こいつ結構イってるな。親しくもないクラスメイトに突然の右ストレートとか。
「良かったらお茶でも飲んで行きませんか?」
「あ、ありがとう!今日のお詫びにと思ってお饅頭持ってきたんだ。良かったら食べない?」
真子にお茶に誘われた事で俺への怒りもすぐに消えたようだ。まあ、よかったとしておこう。
…しかし、嫌な予感がする。
さっきからこいつ、妙に演技臭いんだが…
でも、真子も楽しそうだし、気のせいだと思っておくことにする。
せっかくだからクラスメイトとのお茶を楽しんでおこう。
やっちまった。定時更新破っちゃった。




