帰宅後
二本同時に書くのは少しキツいですね…しかも試験勉強が…
「お帰りなさいっ!亮太くんっ!」
帰るなり、真子が飛び付いてきた。あまりの勢いによろけそうになる。
やっぱり真子はアレだ。犬系女子だ。間違いなく。
「ただいま。どうした?真子。寂しかったのか?」
「はい、すごく…」
少しだけ、俺の背中を抱き締める力が強くなった。俺もギュッと抱き締め返して、
「よっと」
「ひゃあ!?」
お姫様抱っこの要領で持ち上げた。
「捕まっててくれよ。俺は着替えたいのだ」
「え?じゃあ普通に私を置いて行けばよかったんじゃないですか?」
「いや、離れたくなさそうだったから」
「っ!」
図星を突かれて真子の顔が赤くなる。
「…むー。亮太くんはいじわるです」
「連れていってるなら優しいだろ」
真子の言葉に軽口を返しながら自室に向かう。部屋に入ると段ボールが山積みのいつもの我が家が見えた。
「…そろそろ片付けないとな…」
「私、やっときましょうか?」
「頼む…」
げんなりしつつも段ボールから私服を引っ張り出して着替え…
「…できれば向こう向いとくくらいの配慮が欲しい」
「あ、やっぱだめですか」
真子がガン見していたため向こうを向いてもらってから着替える。なんだか真子の変態っぷりに拍車がかかっている。いや、元々かもしれないが。
会ってから一週間も経っていないが素が出てきたのかもしれない。それなら嬉しいことだ。
そうこうしているうちに着替え終わったので、真子を後ろから抱き締める。あすなろ抱きというやつだ。
「…むー」
「どうした?」
急に真子の機嫌が悪くなった。何かが気に入らないようだ。
「この姿勢嫌です」
「なんで?」
おかしいな。本には『女の子が喜ぶ抱き締め方第一位!』と書いてあったんだが。
「だって後ろに居られると私の方からは抱きつけないじゃないですか…」
「…」
萌え!
改めて真子の目の前に座り直して抱き締める。俺が力を強めるごとに真子の力も強まっていく。ぎゅぎゅ~っとお互いかなりの力になった頃にどちらともなく腕をゆるめた。
「「…」」
自然と見つめあう形になる。そして…
「ん…」
真子が唇を少し突き出してきた。これはどう考えてもそういうことだろう。
「…」
優しく、本当に優しく俺は真子の唇に自分の唇を重ねた。子どもでもするような触れるだけのキス。しかし、真子にはそれが良かったようだ。
「…にへー」
口が緩んでいる、とかそんな次元じゃないくらい喜んでいる。一目で分かるほどに。ってか視力が悪い人でも5m先から分かるだろう。
「…かわいいな、本当に」
俺は辛抱堪らなくなってもう一度抱き締めて、キスをした。真子はとても喜んでくれたし、俺も嬉しかった。
~~~おまけ~~~
「初めてのキスですね!」
「え?いや、初めてじゃないぞ。一度したじゃないか」
「…え!?いつですか!?」
「いつって…昨日、してる最中に。気づかなかったのか?」
「気づきませんでした!本当ですか!?」




