遊園地4
実験!どっちが読みやすいかコメントしてください!
お化け屋敷の中は真っ暗だった。真っ暗すぎてちゃんと真子が居るか不安になる。
「真子。すまんが、手を握るぞ」
「…ぽけー」
いい加減起きてくれないかな、こいつ。
「…えいっ!」
パァン!
耳元で大きく手を鳴らしてみた。起きるか?
「ふぁっ!?え、なになに!?爆発しました!」
「爆発などしていない」
思った異常にびっくりしたようだ。
「暗いです!世界の終わりです!亮太くーん!」
「ここにいるぞ」
「あ、え?あれ?」
きちんと正気を取り戻したようだった。よし、状況説明。
「実は、かくかくしかじか(あらゆる主人公と違ってきちんと説明しているが略)」
「お、お化け屋敷ですか!?」
オーバーリアクション。両手を高く挙げて驚いていた。
「なんだ?苦手か?」
真子の顔が見えないので表情が分からない。しかし、お化け屋敷と聞いた瞬間ものすごくくっついてきた。苦手なんだろうな。
「…苦手じゃないです」
「…」
パァン!
「ふにゃあああ!!!」
苦手なんじゃん。
「…見栄を張らず、言ってみろ?」
自分の事は100%棚に上げて諭す。自分の事を完全に棚にあげられるのはある意味才能だと思う。
「…苦手です」
「そうか…まあ、大丈夫だ。このお化け屋敷は。子供騙し100%だって慎達が言ってたぞ」
まだ入ってすぐなので分からないが、多分怖くないだろう。あいつらがそこまで言うんだ。楽勝なはずだ。
「…それなら手を繋いでください」
…お?
「もちろんだ」
ぎゅ。
温かくて柔らかい真子の手を握る。心地よくて落ち着いた。役得役得。
一方その頃。
「…あの二人どうなってると思う?」
「そりゃあもうあーんなことやこーんなことや見せられないよ!なことまでヤってるんじゃないかな?」
「いやでもどうだろうね?新入りヘタレだよ?」
「でも真子さんは肉食だからね。亮太にだけ」
プラトニックにイチャイチャしてると思ってない僕達は外で話し合っていた。
「いや、でも真子ちゃんは新入りに従順じゃないか」
「そうだけどね…でも、本気で頼まれたら亮太は断れないと思うよ?あんな性格だし」
そんな話をしてると。
パァン!
何かを叩きつけるような音がした。しかも中から「ふぁっ!?」と真子さんの声が聞こえてくる。
「「…」」
反応に困る。
「これまさか…」
「いやいや、真子ちゃんがぽけーっとしてたし、気付けの為だよ」
でも実際のとこどうだろう。なんかヤバい気がする。
少し時間が経って。
パァン!
また音がした。今度の声は「ふにゃあああ!!!」だ。
「…どう思う?」
「じゃあこうしてみようよ。帰ってきた二人に『中ではお楽しみでしたね』って言ってみよう。顔を赤らめたら中でヤってたと」
「それでいこうか。…新入りに限って無いと思うけどねー」
「亮太がヘタレなのには全面的に同意するよ」
まあ、それでも僕は亮太にはそんな非常識なことして捕まってほしくないけど。
まあ、信じないことで信じてあげるとしようか。
今回はキリが悪いので短めです!




