入浴
『注意』この物語は、できるだけリアルな高校生を描こうと頑張っているため、エロ表現があります。そのため、今度から『注意』と書いたらエロ注意です。では、どうぞ
「じゃあ風呂に入ってくるよ」
「はい!もう沸いてるのでご自由にどうぞ!」
「…?」
なんだろう。
なにか嫌な予感がする。
「…なんだろう?」
「ほら、早く入ってこないとお湯冷めちゃいますよ!」
「おお、そうだな。入ってくるよ」
結局、嫌な予感の正体も掴めず送り出されてしまった。なんだろう…
「結構風呂でかいじゃないか」
ドアを開けて風呂の確認。浴槽は俺が足を伸ばしてもまだスペースがあるような大きさだった。
「ちゃっちゃと入ってまた真子といちゃいちゃしよう」
言いながら服をぽいぽい脱ぎ捨て…おっと。洗濯機に入れる。こういうのはちゃんとしないとな。
「風呂にきちんと入るのも三日ぶりか…実は臭かったりしないかな?俺」
多分大丈夫だとは思うのだが。
そのまま普通に体を洗っていく。特に何も無かった。
「なんだろうな…」
そして、背中を洗う段階になった時。
「あ、背中は私が洗います!」
真子が入ってきた。
「…は?」
驚きすぎて、隠すのも忘れて固まる。真子はもちろん裸だ。そんな状況のため俺の息子は少しずつ大きくなり…
「わ、こんなに大きくなるんですね…」
真子が頬を染めながらそんなことを言う始末。死にたい。
「…とりあえず帰れ」
「え?いや、背中を長そうと…」
「いや、それなら水着を着て来てくれ。ついでに俺の分も」
「しかしここはお風呂です!裸の付き合いをするところなのです!…亮太くんが望むなら裸の突き合いでも…」
「だから。襲いかからない自信が無いから早く着てこい!」
「本望です!」
…ダメだこりゃ。
「…分かったよ。背中頼むぞ」
「はい!」
ごしごし。
ごしごし。
ごしごし。
…なんだろう。三行に渡ってごしごししてもらったはずなのに、力が足りなくて気持ちよくない。
「真子、もうちょい強く頼む」
「え、これ、かなり、全力、なんです、けど、」
確かに息が乱れている。
「力、足りま、せんか?」
「ああ、少し…」
「でしたらこうしましょう!」
真子はタオルを自分の体に擦り付ける。おい、それってまさか…
「ぎゅ~♪」
「うおあ!?」
真子が俺に抱きついた。裸で。
「ちょ、それはやばい!」
裸で抱きつかれると、いくら慎ましいとはいえお胸が、お胸が!
「当ててんのよ…というべきでしょうか?」
「ちょい!」
突っ込みを入れてはみたものの、やばい。息子が戦闘形態だ。もしこんなの見られたら…
「…じーー」
「ガン見してる!?」
俺の貞操の危機!
「い、いえ、大丈夫ですよ?何も感じてませんよ?」
それはそれで傷つく。
「…しかしこれでも襲いかからないとは…まだ興奮が足りないのでしょうか…えい」
「ふおおおっ!?」
今度は足も使ってしがみついてくる。うわ、それは…股間が当たって…
やばい、と感じた俺はやめさせるべく真子の方を向いた。
急に体が反転して落ちそうになる真子をぎゅっと抱き締めて、訪ねる。
「どうしたんだ?そんなにしたいのか?欲求不満か?」
「…そういうわけじゃないんですけど」
「じゃあどういうわけだ?かなり理性がヤバいんだが」
実際今も息子はトーテムポールだ。しかもそれが真子のあそこに当たっている。気にしないようにしてくれてるのだろう。
「…だって、亮太くんは手を出してくれないじゃないですか」
「…まあ、な」
「本に書いてありました。本当に好きなら…その、えっちしたがるって。なのに亮太くんはしたいとか言わないんですもん…」
なるほど、つまり本の情報に踊らされた感じか。
「でも、分かってくれないか。俺はお前を大事にしたくて…」
「それなら手を出してほしいです!」
なんだ?その本の事をそんなに気に入ってるのか?
「だって!亮太くんは何もしてくれない!えっちはともかく、キスもしてくれない!それじゃ不安になるじゃないですか!怖いじゃないですか!私は亮太くんの事が好きです!大好きです!だから…だから…」
ちゅ。
キスで口を塞ぐ。これ以上こんな悲痛な声を聞きたく無かったからだ。
「…ごめんな」
俺のヘタレがこんな所で傷つけてしまうとは。
ちゅ。ちゅ。ちゅ。
ついばむようにキスをする。今までの分も合わせて、真子に味わせてあげたかった。
そして数回のキスの後。
「真子。俺だってお前が好きだ」
改めて、そう告白した。
「俺だってもちろんしたいんだ。お前が好きだから。でもできないんだよ、お前が好きだから!」
真子は真剣な面持ちで聞いてくれている。
「女の子の初めては一生ものだろう?男のそれとは訳が違う。だから俺はしり込みするんだ。俺でいいのか、と」
「私は、亮太くんがいいんです」
…ダメだこりゃ。
「分かった。けど、俺も初めてだからな。そんな優しくできないし、気持ちよくもできないと思う。それでもいいんだな?」
「もちろんです!」
ぎゅ~っと力を一層込めて真子を抱き締める。真子もそれを受け入れてくれた。
「…触るぞ」
「は、はい…あっ」
その後、一時間ほど楽しんだ。俺たちは童貞と処女を交換したのだった。




