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PV累計100.000突破、公開設定

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◆リーングラードの名前の由来について

 スターリングラード攻防戦から。誰もわからないだろうと高をくくったところ、リーングラードで検索するとかなりの数のスターリングラードの名前が出てくるのでリアルで土下座したことは言うまでもない。

 これはまだマシなほうである。

 逆にスターリングラードで検索してリーングラードの情報なんかが出てしまったらと思うと今日も眠れないことになる。脱ごう。


◆術式について その1

 エス=火 リオ=青 プリム=球 と言った感じで、術式の名前がそのまま漢字変換できる。

 術韻の全てがアナグラムな置き換え方式なのはいいが、覚えるより感じろを推奨しておりますので、なんとなくわかれば幸いです。

 しかし一覧表を作ってみたら、リオ=青 のずっと後ろの行に、リオ=光 とか書いてあった件について。

 泣きそうになった今日このごろ。涙と汗はとめどなかった。

 なおよく使われるエス・プリムはまんま『火球』という意味。


◆リスリア王国について

 リスリア一世が神様相手に契約を結んだ証として、この土地を子孫共々守護すると嘯いて設立。

 当時、リスリア一世の莫逆の友だった四名の騎士が、後の四大貴族となる。

 四大貴族の内、一人がリスリア一世の娘とくっつき、その子孫の分家がクリスティーナになる。

 それぞれの騎士が東西南北を支配し、それぞれの土地で最初に出会った動物を紋章に掲げたとされているため、貴族たちが掲げる旗はさながら動物園である。


 なお革命で掲げた旗はリスリアで初、動物を使っておらず、四大貴族が愛した武器をモチーフにされたため、四剣旗などと呼ばれる。

 現在の国旗は初代が生み出した国旗に、この四剣旗を添えて立ち上げている。


 初代から300年後の13代目、つまり現国王がランスバール。

 周辺国と比べて建立からかなり若いこともあり、外交上、不利が発生しやすいのが弱点。

 諸外国側は広い平原、後ろにある海は険しい渓谷があったりするなど、背後を気にすることなく真正面から戦えるというアドバンテージや、海流の影響で豊富な水産、特殊な遺跡が顔を出すなど、いわゆるワンダーランドである。

 主な酒造はワイン。茶っ葉はハーブ系のものが多く、鼻に抜ける独特の清涼感がある。

 水産とワインの組み合わせによるコース料理はリスリアの伝統料理とされている。

 また土地柄や由来のせいか、特徴的なリスリア人と呼ばれる性格は『誇り高く獰猛である』とされている。

 他人を見下しやすい傾向にある。


◆ランスバール革命 その1

 先代王が存命だった頃、第一王位継承者のランスバールが事故に見せかけた暗殺に見舞われる。

 長らく死んでいたと思われていたのだが、タラスタット平原の変後の地獄に目を背けられなかったランスバール王子は全ての事件の黒幕たる貴族を討ち、王都開放を図った・

 これらの流れをランスバール革命と呼び、四大貴族を含む多くの貴族が死ぬことになる。

 また貴族の失った領地は全て王領とされ、着々と帝国化が進むのであった。


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PV累計100万突破、公開設定

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◆貴族院

王の命を受けて、国務を実行に移す貴族の集団のこと。

または各村、都市より上がってきた政案を精査し、審議する政院を指す。

簡単に言うと実際に政務に反映される貴族同士のフォーラムのこと。


王の考えた案も法と照らし合わせて苦言や助言を行える法官の面も兼ね備えている。


リスリア王国の貴族にとって貴族院に入ることは名誉なことであり、下っ端貴族でも国務に携わることができる唯一の方法で大人気名誉職でもあった。


しかし、三十年前の帝国との戦争で一代貴族や成り上がりが増えたことで、貴族全体の質が落ちると長らく続いていた腐敗は加速度的に進み、腐りに腐り、肥えた豚のような集団と化す。

その結果、貴族にとって有利な法案ばかりが進められることになり、奴隷制や重関税、ド・ヴェルグ族の鍛冶強制、鉄器への税、自領へ自由に税率が決められる法案等等、数え切れない法案が実際に施行され、リスリア王国民を苦しめることになる。


大寒波の影響からタラスタット平原の変より始まった【十年地獄】を代表する憎いあんちくしょうである。


現在、ランスバール革命によってほとんどの派閥が解体され、国務への精査権は法官に戻され、現在は貴族領に対する権利が唯一の権利とされている。

主要となる貴族は三名。

いわゆる『デブ・チビ・ヘビ』の三人。


義務教育計画においてはこれ以上の権利奪取されると困る貴族院により、唯一残された王への諫言権を行使した計画阻止を企んでいる。と思われている。

実際、どのような手段で計画阻止を企んでいるかは不明。

計画第一段階、第一回試練前のレギンヒルト・ジークリンデの調べではまったく動いていないとされているが……?



◆神性~ヒュティパ~

よく投稿者が名前を間違う神様;

盲目の神様で風を下僕のように扱い、この世の全てを知ることができる男神である。

またその知恵を使って、農耕から政治に至るまで幅広い加護を持ち、厳格な父性で信徒を見守るとされている。

全てを知っていると豪語するヒュティパに『稲妻と海の隠者』ハミンギアはその傲慢を正すためと知恵比べをふっかける逸話がもっともヒュティパの逸話で人気が高い。

そのため、ユーグニスタニアでは知識神をヒュティパ、知恵神と言ったらハミンギアを差す。


ヒュティパを崇める教会はもっとも勢いがあり、もっとも大きな力を持つとされている。

色んな側面があるので困ったらヒュティパに祈ればいいというのが、受けているようです。



◆ランスバール革命 その2

 ランスバールはまず、各地で蜂起しては鎮圧される反乱軍たちに目をつけました。

 多くの反乱軍たちの情報をそれぞれに渡し、連携させることで一つの組織にしました。

 しかし、それだけでは国と国に巣食う者たちは倒せません。

 時間が経てば経つほど、反乱軍は盗賊崩れに代わり、連携できたとしても数で勝る王国は倒せません。

 どうしてもランスバールは既存の戦術・戦略を超えた何かを必要とされたのです。


 ランスバールが望んだ者は強大な力を持つ個人。

 【タクティクス・ブロンド】でした。


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6000pt記念 公開設定

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諸事情もあり、6000pt公開設定はこちらに記載します。


◆ランスバール革命 その3

ランスバールはまず一個で軍に匹敵する力を欲しました。

リスリア王国の守護職【タクティクス・ブロンド】です。

しかし、当代【タクティクス・ブロンド】のほとんどが腐敗に魅入られ、正しい力を使おうとしませんでした。


一人は暴食の快楽を求めた【嘲笑う緑石】ヘイカー・ランペルドー。

一人は真理の解体を望んだ【狂える赤鉄】アルベルタ・サヴァルシュバルツ。

一人は妬心の向かうまま支配に飢えた【響く白銀】ルーベンテット・アルマイヤ。

一人は暴力による教律を目指した【堅き黄金】ベイルベン・ドラウプニル。


すでに老い先短い【憂う黒星】バルトロメウス・ウィン・シュトルムは戦争に耐えられる身体ではなく、次代の選出を待つばかりでした。

中でも最強とも謳われた【統べる青銅】ウルヴェリオ・ハークスレイはリスリア王国の腐敗に嫌気が差し、どことも知れぬ山中に身を隠してしまっていました。


ランスバールの味方をする【タクティクス・ブロンド】はいませんでした。


◆ランスバール革命 その4

ランスバールには力が要りました。

お金も土地も、名分もなく、身分を抹消されたランスバールに力を貸す者は多くありませんでした。

それでも彼は人柄で少ない人材を魅了していきました。


最初にランスバールに仕えたのは南方に住む拳法家だった、後に【砕く黄金】とも呼ばれる男ハインツ・タルンカンペでした。

ハインツ・タルンカンペはその拳がすでに【戦略級】まで昇華された腕前があり、素手で魔獣を狩っているところをランスバールと出会いました。


豪快な気性同士が響き合い、見事、ランスバールはハインツを仲間に加えました。


最初の【戦略級】ハインツ・タルンカンペ。


彼は最初こそランスバールの戦略に耳を傾けませんでしたが、すぐに本能的に正しいと理解するとランスバールの言葉を守るようになりました。


しかし、ランスバールが【戦略級】の力を持つ者を迎えられたのはこれが最初で最後でした。



◆ランスバール革命 その5

ランスバールはジリジリと押されつつある戦況、腐敗がさらに蔓延する中で、とある村の近くに【統べる青銅】ウルヴェリオ・ハークスレイが居ることを知り、すぐにとある村へと足を運びました。


山中の一軒屋で【統べる青銅】ウルヴェリオ・ハークスレイを見つけたランスバールは言葉と態度で仲間になって欲しいと伝えましたが、下半身を氷漬けにされて川に流されました。


めげずに訪れたところ、何故か真夏に雪崩が起きて立ち往生しました。

それでも雪をかき分けて説得に向かったところ、消息を立ちました。

後日、メイドのベルベールが山中で仮死状態だったところを救助しました。


長丁場になる。

凍傷のランスバールは時間が足りなくても、とある村から反乱軍たちをまとめながら説得を続けました。


何十回もの失敗。

しかし、いつしか変化が訪れました。


【統べる青銅】ウルヴェリオ・ハークスレイの家に転がり込んだ青年。

怪しげな片言、見た目が明らかにリスリア人ではない異国の青年は【統べる青銅】ウルヴェリオ・ハークスレイ相手に殴りかかりながらも生活を営んでいました。

もちろんランスバールのように凍えさせられていました。


ランスバールは最初、この青年に同情し、同時に親近感を持ちました。

同じように凍えさせられたのです。仲間意識も芽生えるでしょう。

そんな気持ちで話しかけたところ、青年に殴られました。

本人曰く「キモい」それが青年とのファーストコンタクトでした。


青年の名前はヨシュアン・グラム。


後に【輝く青銅】と呼ばれ、多くの貴族と人間を殺し、多くの人々を恐怖させることになる男。

この時はまだ術式も使えない青年でした。


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8000pt突破記念 公開設定

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◆ランスバール革命 その6

第一寒波より緩やかに回復を見せたリスリア王国でしたが農地はすぐに回復しませんでした。

特に回復を見せなかったのは寒さと飢えで死んでしまった農民です。

少ない農民で土地分の重税を払わなければならないので、各領主たちは困りました。

なんとか作物の量を増やすか、増えるまでの時間稼ぎをしなければなりません。

その時、多くの領主はこう考えました。

「減ったのなら補充すればいい」

この安直な考えの下、領主たちはまず定職にもつかず、居なくなっても困らない冒険者たちや自由民などに目をつけました。

言ってしまえば農奴の需要が上がり、無理矢理、市場を拡大せずには居られなかったのです。。

何らかの罪や冤罪、時には人さらい――特に非合法の組織は需要のためにと誘拐を行い、リスリアの暗部は着々を私服を肥やしました。


この非合法の組織は他領の農民を村ごと誘拐することもあり、領主間には疑心と憎悪が徐々に積み上げられて来ました。


備蓄食糧も少なくなってきたリスリア王国に新しい暗雲が立ち込めていたのです。


お互いがお互い、睨み合い、身動きできなくなると国そのものの運営も危うくなって来ます。

そこで新しい法案として【人狩り法】――奴隷法とセットで凶悪な効果を持つ新法の設立が暗雲の時代を動かしました。



◆ランスバール革命 その7

【人狩り法】によって税の代わりに人を強制的に農奴にできる法は農村だけならず多くの町でも悲鳴を上げさせました。

重税を支払えない店は税の肩代わりに人を奪われ、人を奪われた店はうまく回らなくなり、次の税も払えなくなる。

こうした悪循環が様々な箇所で発生し、国の経済はガタガタと軋みを上げて悪くなってきました。


それでもまだ領主も国民も『この切所さえ乗り切れるのなら大丈夫だ』とどこか楽観がありました。

あるいは諦観だったのかもしれません。


そして、世界はリスリアの国民たちに新しい試練を与えます。


第二寒波――極寒の夏の始まりです。

本来なら人狩り法は見込みのない農地に居る人を豊かな農地へと誘致し、生産量をあげるための緊急人員移動の手段でした。

領地に格差こそ生まれますが生産量を増やさないことには国全体が回らないのです。

徐々に人狩り法を廃止すればいい、そう考えていた貴族院の歴々は思い知らされます。


極寒の夏により末端にまで食糧が回らなくなったのです。

本来ならその年に採れるはずの春麦や春野菜が冷夏のせいで不作、夏麦を撒いたとしても常に続く寒さのせいでうまく実らず、農民たちは僅かな食糧すら税に取られ、食うのにも困るようになりました。

この頃から農村一つが盗賊になるという異常事態が発生し始めました。


高騰する食材、枯渇する食料備蓄、実らない果実、寒さで死ぬ人々。

やがて領主すらもが食料に困り始めました。

一刻も早く農作物の採れる環境を作らねばならない。


盗賊になった元農村を狩るために、人狩り法に武力が加わりました。

こうして悪名高い人狩り隊は結成され、領主や国が目指す予定食量を満たすために少しでも怪しい素振りを見せる農村の人々を【農奴園】に連行し始めました。


ヨシュアンとランスバールの住む山中近くの村にも人狩り隊はやってきました。



◆ランスバール革命 その8

ランスバールとヨシュアンの機転でその年は飢えをしのげるだけの食糧を得た村。

その村は周囲から不審に見えたでしょう。


どうして我々は飢えているのにあそこはまだ余裕があるのか。


どこも余裕がなかったので、少しでも余裕がある村はとても目立ちました。

すぐに人狩り隊が村にやってきました。


その頃、ちょうどランスバールは前線への指示を与えるために村を留守にしていました。

食糧不足はランスバールの反乱軍にも押し寄せていたからです。


ヨシュアンは村で仲良くなった少女フィヨと苦労しながらも日々を暮らしていました。

その苦しくも平穏に満ちた日々を流血に染めたのは人狩り隊でした。


彼らはフィヨの住む村に通常の三倍の税を払うように強いました。

もちろん、人を連れて行くための方便です。方便でなくとも実際に彼らは行うつもりでした。


そして、フィヨや他の村人が連れて行かれそうになったとき、ヨシュアンはキレました。

覚えたての術式を使い、人狩りたちを殴り飛ばしていきました。

しかし、まだ上級にも至らなかったヨシュアンは人狩り隊隊長【人食い】トラウルテ・イスブルクによって敗北します。


そして、反逆罪で村全ての人間を連れて行かれそうになったときに【統べる青銅】ウルヴェリオ・ハークスレイが姿を見せました。

しかし、病と老いによって力を出せないウルヴェリオではトラウルテと人狩り隊を退けることはできませんでした。


それでも噛み付こうとするヨシュアンの気炎を笑い、ウルヴェリオは決意しました。

ヨシュアンとフィヨを逃がすためにエンブレリオ・プリムを使い、しかし、老いた身体ではエンブレリオ・プリムは支えきれず、ウルヴェリオを飲みこみ、人狩り隊も飲みこみました。


ウルヴェリオが稼いだ時間で逃げたヨシュアンとフィヨ。

彼と彼女の目の前で、エンブレリオ・プリムの光が村を消滅させました。



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