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第四章版 人物紹介

◆教師陣◆


ヨシュアン・グラム

 キレると縮退砲を撃つ我らが主人公。術式師としては最高峰の称号【タクティクス・ブロンド】を所有。

 交友関係はカオスの一言。

 リスリア王国の外からやってきた異邦人で、出生は謎。

 天上大陸を目指す夢追い人で、自宅で何かしらの手段を構えている模様。

 王都にある自室兼研究所はいつも爆発が絶えない素敵な職場である。

 26歳、涙の準アラサー。好みのタイプは柔らかくて色々な面に包容力のあるリィティカみたいな人。でも好かれるのは一癖二癖しかない女の人ばかり。

 皮肉屋で図太いくせに神経質な面もある。ときおり厭世的。怒るわ殴るわと手荒い面こそあるが、歪んだ親心の表現。

 同時に自らが望んで懐に入れた相手にはぬるいほどの親愛を示す。

 やんちゃで気難しくも頑張る生徒たち相手には感情移入しまくっているせいで、父性が芽生え始める。もういっそ父親を名乗っちゃいなYO、YOU。

 教師陣とは半年に及ぶ交流でお互い慣れてきたようで、皮肉の言い合いやテーブルゲームに興じることもある。そろそろリィティカ先生の手を煩わせることもない……、かと思いきや加速度的に傷が増えているせいで傷薬をストックを作られているとは当の本人は知らない。

 大事な恋人だったフィヨはヨシュアンにとっても苦い思い出らしく、逃げる弱さを見せることもある。

 内紛時は蒼刃遊撃隊に所属。数少ない生き残りの一人。

 職業は術式具元師で、完全な自営業。

 担当教科は術式。兼、学園の理不尽担当。

 【タクティクス・ブロンド】内ではもっとも『操作性』に優れ、何種類もの術式を同時に操り、融合させる『特異性』を持つ。


スキル&称号

【輝く青銅】:リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人に選ばれた称号。超人だからといって生き方は変えられないんだぜ?

【六色開眼】:『眼』で基本六色の源素を見ることができる者に与えられる称号。視力までは良くならない。

【ハックマスター】:源素の操作に長けた者に与えられる称号。裏技? 不正アクセス? チート? NO、努力の結果です。

【貴族嫌い】:貴族が大嫌いな人に与えられる称号。ブルジョワジーは滅ぶべきです。

【生徒想い】:【教えて大先生!】【××教師】の融合称号。その授業は全て生徒たちへのアガペーによって培われている。

【いきなり婚約者】:素敵な女性と知らぬ間に婚約者になる程度の能力――ではなく称号。何が不満なんだ逆玉だぞ、おい(-∀ー#)

【旅人】:【神話級】原生生物に見初められ、手に入る称号。何を持って旅人なのかは今は不明。今日も腹ぺこワンちゃんにご飯を作る毎日。

【動物虐待】:無自覚に動物を虐げる貴方に叩きつける称号。馬をいじめないでください。

【登り妃竜の食客】:愕王リューミンの食客に与えられる称号。そのつまらなさそうな顔を笑顔にしてやりたい?

【創造】:六訓の一つを担う始まりの思想。破壊を手に、何かを創り、築きあげる者は己と他者のためにあらねばならない。



シャルティア・シャルティロット

 パーマセミロングの女性。ときどきアップ。クールな外見にマグマの気性を宿した才女。

 体型維持に余年がないのんべぇ。猥談耐性持ち。ヨシュアンとは気が合うせいか、よくよく絡むことになる。

 元下級貴族で現上流貴族。幼少時、内紛の間をくぐり抜け、物々交換や策謀で自分の家を押し上げた張本人。

 庶子の立場のせいか貴族らしくないところがあり、貴族嫌いのヨシュアンでも拒否反応がないままで話せる。本人たちの思惑はともかく着々と仲良くなっている節がある。

 怪談が苦手。

 金儲けに無類の才能を発揮し、学園経済を救った手腕は絶大的な信頼を得ている。

 性知識を披露したことにより一部の女子マウリィから『お姉様』と呼ばれているとか呼ばれていないとか。

 数学宮の計算士であり、元老院直下の人材である。26歳、独身。

 薄々、ヨシュアンの正体に気づきつつある?

 担当教科は数学。


スキル&称号

【数字の天災児】:数学において類まれなる才能を権謀術数にすら当てはめる者に与えられる称号。目指せ女版モリアーティ!

【お金のマネージャー】:哲学者なんてもう古い? マネジメントをこなす女傑に与えられる称号。すべての金は我が掌よ……。

【教師の教師】:同じ教師でも迷わず怒れる熱きドロップキックに送られる称号。失敗すると脇腹を痛める自爆技。

【邪神探偵】:気難しい男の気遣いすら説き伏せる推理力に与えられる称号。不可解な恋の謎ほど解くのは容易い?

【お姉様】:溢れる性の知識を教える一つ上の女性に送られる称号。女の子には手とり足とり、男には冷たい目線を。

【意欲】:六訓の一つを担う、意志の大事さを示す言葉。例え何者であっても意欲を持たねば何も成し得ない。



へグマント・ラーシー

 筋肉の塊のような40代男性。漢なヒゲと短い髪型が渋いオジサン。最近、頭を剃ろうかどうか悩んでいる。

 実際の教師歴はなく、軍の訓練指導を行なった経歴だけなら10年勤務相当のベテラン域である。軍属での階級は騎士。個人の従騎士を持つ程度には勲章もある。平民出身で諸帝国との戦争経験者でもある。

 それ以前は騎馬を主とした重騎士隊、三首馬重騎士隊の一員だったようで、騎芸は十分、【戦略級】に届く腕前。

 生徒を軍人にさせる腕は他に類をみない感染力を発揮し、すでにヘグマントクラスは騎士を夢見る子までいる始末。

 外見からもわかるように鍛え上げられた筋肉を使って、大剣や騎士槍を振り回す生粋のパワーファイター。フルアーマー装備でダッシュは日課でした。

 また軍事関係のみ、素晴らしいINTを発揮するが教師力を競うポイント総合ではまさかのビリ。

 脳筋が術式師のトップに騎芸で勝つ、というのはある意味、スキャンダルと言ってもいいが誰も知らないので問題なし。

 計画参加理由は依然、不透明ではあるがヨシュアン曰く安牌。

 おそらく軍部が義務教育計画に中立の意を示していることが理由と思われる。

 担当教科は体育。


スキル&称号

【軍用騎士】:軍部に属する騎士に与えられる称号。愛国者たちよ! 私は帰ってきた!

【筋肉万歳】:筋肉に関するスキルは当然習得済み。震えるぜ筋肉、燃え尽きるほどヘモグロビン! 刻むぜ筋肉のビート!

【拳で語れ】:熱い想いを拳で語る教師に与えられる称号。涙は拳で語るのだ!

【三首馬】:誉れある重騎士の一員に授けられる称号。筋肉はこの称号を得るために必要だったとは誰が思おうか……;

【規律】:六訓の一つを担う、法を守ろうとする意思。どんなかけ離れた者であれ、同じ法を守り、尊重できるのなら命を助ける友にもなれる。



アレフレット・フランクハイン

 田舎貴族の末っ子で、地元では天才と持て囃されていたが、しかし、ヨシュアンのせいで天才も形無しである。実際は裏で努力する秀才タイプ。

 王直下の組織、図書院の大司書で歴史について詳しく、自らに関わる偉人は調べずにはいられない癖がある。

 すこし癪の強いところがあり、気に入らないことがあると怒る神経質な面がピックアップされているが、最近は教師として目覚めたのか方向性のある怒り方をしているよう。

 色んな面で冷遇されている25歳。が、結婚生活はそんなに甘くなかった模様。

 自分の家名が『貴族名鑑』に乗ってないことがコンプレックス。そのため向上心・上昇意欲は非常に高い。

 そうした向上心は元より、彼の精神にもっとも影響を与えたのは内紛時の父親の死。

 魔獣に対して忌避の気持ちを持たないという無知の罪を許せず、父の死を必死に領民のせいにしたくなくて、教導的な立場にいる神官位を取るに至る。

 学園ではヨシュアンと一緒に思想教育の計画を始め、魔獣に対する適切な処置と正しい考えを広げようと努めている。

 いつか学園での行いが自領の領民たちにも行えるようにと願って。

 薄々、ヨシュアンの正体に気づき始めているようだが……?

 担当教科は暦学。

 モフモフ調べによると動機面での嘘はないらしい。白?


スキル&称号

【編纂マスター】:書籍に関する能力なら誰にも負けない人に送られる称号。本の虫ごときでは到達できない編集能力。

【三色開眼】:三色の源素が見れる者に与えられる称号。凡人がこの力量を得るまでに20年を考えると天才と呼ばれてもいい。

【ツンデレ先生】:きつい口調の上から目線でも本当は生徒が大事な教師に与えられる称号。そのためなら同僚に術式を撃つことも厭わない。

【探求】:六訓の一つを担う、無知のままであってはならないという意志。過去に何があり、今はどうなのかを知ることは大きな損失を防ぐ優れた行為である。



リィティカ・シューリン・シュヴァルエ

 柔らかな髪質をアップにした髪型、穏やかな女性教師。

 ヨシュアンから見ても低身長で、穏やかなのんびり屋。感情が高ぶると教鞭を振ってしまう癖があるが、これは教鞭でなくてもいいらしい。手短な長い棒みたいなのは皆、逃げたほうがいい。もちろんヨシュアンにとってはご褒美です。

 今計画の参加動機は、弟子作り。

 そろそろ弟子を取らなければならない手前もあって、今計画に参加した。という建前の下で投獄された師を恩赦で救うために参加したようだ。

 魔薬に対して強い怒りや憤りのようなものを持っているところが見受けられる。

 23歳、独身?

 最近ではヨシュアンが怪我ばかりするから、疲労回復薬だけでなく治療薬や痛み止めを調合ばかりしている。

 知識量はヨシュアンに次ぐほどであり、錬成の知識ならヨシュアンを凌ぐ。

 ヨシュアンとは仕事の種類が近いため、一番連携が取りやすい位置をキープしている。

 また第三章ではレギンヒルトとも友人関係になってはいるが、ヨシュアンとレギンヒルトの関係は絶賛、勘違い中である。

 ベルベールの調べと違わない証言から白に近いと思われている。

 担当教科は錬成。


スキル&称号

【ココロスイッチ・恋】:恋の話を聞けばあの子も豹変。恋の話に興味津々なのはいくつになっても止められない止まらない!

【錬成術師】:数多の薬剤を作る者に与えられる称号。た~る♪

【ダメ、絶対!】:正しく薬道を進む者に与えられる称号。人間やめますか? と聞いて回るのです。

【慈愛】:六訓の一つを担う、他者を気遣う心。人の立場に立って考え、その人のためになることは廻り巡って自分のためになる。




ピットラット・イシーン

 細身、長身、白髪に細目のセバスチャン。さる貴族の邸宅から計画に参加された執事さん。

 三代渡っての執事職で、同じく三代に渡って主の教育係をしていたという超ベテラン。

 趣味の調味料造り。裏で調味料のプロであるヤバケディムと意気投合していたりしているが本編にはまったく登場していない。

 だんだんと充実していくヨシュアンの社宅の調味料棚が凄さを物語るだけ。

 今計画では学園長と同じ後ろから見守るようなスタンスをとっているため影が薄くなりがちではあるが、地味に優秀なため、色んなサポートに回るせいでさらに影が薄い。

 とある武術を習得していたようで、リスリアでも数少ない軟支配の習得者。その技量を活かしてリリーナに舞踊の形で教えている模様。

 台詞量が少ないせいもあるが、喋る言葉は意外と重要なものが多い人。

 計画参加理由はまだまだ不透明。

 担当教科は教養。

 妻は他界し、子供もいない。


スキル&称号

【敏腕執事】:優れた執事に与えられる称号。寝るときはもちろん髪をセットして正装、何時起きてもすぐに主の元へ。

【凄腕教師】:教師間競争に見事、トップを飾った教師に送られる称号。もちろん、プロですから。

【辣腕料理人】:素材の味は落とさない、調味料はもちろん自家製、その腕が霞むとき美しい料理の数々が披露される特級厨師。

【武道家】:なんらかの武術を修めた者に与えられる称号。この歳まで研鑽を積んでいるのなら間違いなく達人?

【四恩】:六訓の一つを担う、全てに感謝する心。国、親、世、神への恩、周囲全てへの恩情を忘れず丁寧に返していくことは次代へとその心を伝える。



クレオ・シュアルツ・アースバルト

 義務教育推進計画の裁定役にしてリーングラード学園の学園長を務める老婆。

 小柄な体躯といつもニコニコしている風貌で、穏やかな人そうに見えるが内部は策謀で色んな人を絡めとる狐のような人。

 なんらかの貴族であるが『貴族名鑑』を暗記しているヨシュアンが知らないという謎の人。

 それどころか帝国の情報、王国の内情にも詳しく、どれだけの情報を持っているかわからずヨシュアンでも戦慄してしまうほど。

 全てを飲み込んで、黙して全てを語らない精神力こそ化け物の域。

 国家から隕鉄の一部を管理させられているにも関わらず、ポンと出せるあたり豪胆極まりない。

 さらには王家でないと知りえないはずの隕鉄のインゴット化、それを行える人物との繋がりにヨシュアンすら気づいていない。

 王国の未来に必要な人材や学園のためなら悪事も厭わず、悪に手を染めても決して利益計算は怠らないところが厄介極まりない。

 何らかの使命を帯びており、富が偏るとその相手を尋ねなければならない立場にあり、過去、ヨシュアンの敵アルベルタとも面識があったようだ。

 おそらくこの人こそが学園最大の謎である。


スキル&称号

【学園長】:全ての学ぶ者、教える者の頂点に立つ者に与えられる称号。老獪なのは伊達ではない。

【百識の悪徳】:悪すらも手段として使用する傑物に贈られる称号。正義も悪も彼女の前では同じ手段でしかない。

【リスリアの闇】:なんだか不穏な空気を感じ取れる老婆に与えられる称号。伊達に長生きしていない。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――


◆生徒たち◆


成績表

SSS=才能+努力の勝利 SS=もはや教えることはない S=ちょーてんさい A=すごいっ! B=ふっつー C=まぁまぁかな? D=ダメダメ


◆ヨシュアンクラス◆


クリスティーナ・アンデル・ハイルハイツ

 ランスバールの遠縁で王族の一つ、ハイルハイツ家の末娘。上に三人の兄がいる。髪色は黄金。身長はクラスで2番目、このまま成長すれば美女になるだろう美貌はある。でもまだまだお子様である。

 フリル大好き14歳。

 見栄っ張りなせいか自分を度々、窮地に追いこむものの精神力自体はそんなに強くない。いわゆる一つの豆腐メンタル。でも見栄っぱりなのでその辺りは相殺されている模様。

 クラス内の戦闘ポジションはストライカー。得意の細剣で相手を突き刺したい年頃。

 第一章のメイン生徒で、見栄という壁をヨシュアン限定で突破に成功する。このことが彼女のメンタルに影響を与えているのか、時々、クラスメイトへの優しさが垣間見えるようになった。

 いつも喧嘩しているマッフルとは喧嘩しているほど仲がいいを地で行く。

 少しずつだが周囲の気持ちに立って考えることを覚えたが、まだワガママな部分を残しているあたり、成長の可能性を残していると言える。

 限られた環境だけで育ったせいか物知らずな面を垣間見せることも。


術学A++ 体育A+ 暦学C+ 錬成B 教養A+++ 数学A+


 こうしてみるとバランス型、でも武術は一直線。


 第三章においてただがむしゃらに成長を臨むのではなく、目的意識を持って色んな相手から学ぶ姿勢を見出した。

 第四章でも相変わらずのトラブルメーカーな面を発揮。寝癖は良いが髪癖が悪いと判明した。『幽歩』も順調に使えるようになってきている。


スキル&称号

【わがまま】:王族に遺伝するとされる人様を振り回す才能。空気に読まぬ、媚びず、顧みず。王族に遠慮はないのだ。

【ストライカー】:前衛の突撃要員に与えられる役割。縦横無尽に駆け回り、相手をかく乱、時には息の根を止めるアタッカー。

【海原の青】:青と緑の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『いさめる女帝』。海はいいぞ……。


担当教師より一言「次に先生たちを騙したりしたら、ヘグマント先生監修の元で作られた新しいオシオキをします」



マッフル・グランハザード

 グランハザード商会の一人娘。王族相手に喧嘩する元気系商人っ娘。髪色は赤。身長はクリスティーナより少し下。自分のことを美少女と言ってしまう残念なところはあるが、村に居たら求婚者が絶えないくらいは美少女。

 言いたいことは結構、すんなり口にする。

 商売大好き14歳

 クリスティーナとは犬猿の仲にも関わらず、一緒に買い物に出かけたりするあたり、気が合うのか行動パターンが似通っているのか本人にもわかっていない模様。

 成果が伴わないと裏で努力をしたりと、妙な粘り強さを見せつけるところは幼い頃から商人として鍛えられた修行の賜物だろう。

 急場に立つと誰よりも先に動けるところから芯は図太い。

 クラス内の戦闘ポジションはアタッカー。片手剣とエス・ウォルルムによる突進力、様々な雑事に長けた部分からマルチアタッカーの面を持つ。

 大人相手にも商売し、周りの信用を落としても冷静に受け止め、我慢することもできるが心はまだまだ未成熟。

 二章のメイン生徒であり、信用を落とすことの恐怖、信用の形の裏表を垣間見る。

 容易く信じる怖さ、誰をもっとも信用するかの岐路に立たされた。

 そして、傷つくも我慢しつづけ、物事の裏表に真摯に向き合うようになった。

 これからはもっとも信じるものを探し、大事にしていくだろう。

 それがマッフルにどんな影響を与えるかはまだまだわからない。


術学C+ 体育A++ 暦学B+ 錬成B+ 教養C++ 数学S


 遺跡事件で自己犠牲心を発揮。頭と足に軽い怪我をする。


スキル&称号

【商人の才覚】:輝かしい商才を発揮した者に与えられる称号。目指す夢は大富豪ですよプロデューサーさん!

【アタッカー】:前衛の攻撃要員に与えられる役割。足を止めて相手と打ち合うことを前提にした純正の剣士。

【野火の赤】:赤と黄の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『放たれた燭台守』。ファイアー、アイスストーム、ブレインダムド!



担当教師より一言「頭の怪我が痛むようなら先生に報告すること。オシオキは頭以外にしますからね」



セロ・バレン

 貴族と平民の間に生まれた不幸な生い立ちを背負っていそうな気弱っ娘。クラスで一番、背が低い。

 『バナビー・ペイター』をこよなく愛する12歳。

 気弱な癖に感想はハッキリ口にしてしまうが、その素直さが自分を追い詰めている節がある。

 クラス内の戦闘ポジションはサポーター&タンカー。略してサポタン。

 物理結界のせいで不意打ち以外で倒せる生徒がキースレイトとリリーナしかいないという特殊な事態に。レギィの加護?

 資質も希少な白属性と、将来性のある子に育ちつつある。

 今日も健気に頑張って、自立心も育み、料理もちゃんと覚え始めたヨシュアンの娘的存在。

 パパはヨシュアン、ママはレギンヒルトが理想の家族だと思っている模様。

 それが幸せな家庭という投影でしかないのだが、投影でもヨシュアンは応じてくれると理解してのこと。本人はまだ本当の願望に気づいていないようだ。

 性への無知が逆に彼女を体調不良に追い込むが性知識を理解し、性差を意識しながらも人間に違いはないと理解した分、心が広くなった模様。

 でもまだまだお子様で男の子に牙を剥くことも。


術学A++ 体育D+ 暦学A 錬成A 教養A 数学B+


 体育以外はAの多い子になりつつある。


スキル&称号

【ココロスイッチ・恋】:恋の話に興味津々なお年頃。だって女の子だもんっ。

【義娘ヲ狙ウ】:憧れのパパのために娘を演じる女の子に贈られる称号。白い人はダメなのですかっ。

【サポタン】:行軍中はサポーター、戦闘時は前衛の盾要員に与えられる役割。ひらがなで書くと『さぽたん』。

【城塞の白】:白の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『星降る夜の子山羊』。弱くたって守れるもん。


担当教師より一言「遺跡では怖い思いをしましたね。それでもちゃんとクリスティーナ君たちについていけるくらいには体力も伸びましたね」



エリエス・アインシュバルツ

 優秀な術式師を多く排出しているレザナード領からやってきた無口系優等生っ娘。黒髪で片目を隠していたが、『眼』の取得に伴い、髪を切ってメガネをつけました。無口系優等メガネっ娘に進化しました。

 身長はセロよりも高くマッフルより低い。

 知的好奇心に飢えた14歳。

 ヨシュアンがエースと呼ぶくらいクラス内では優秀。

 謎の施設『アインシュバルツ』で生活していたためか、ほとんど孤独な生活を送っていたようだ。

 第四章のメイン生徒。

 間章でレギンヒルトから『眼』を刻んでもらい、現在、黄の源素だけ見ることができる。

 無感動で無表情ではあるが、仲間との共同生活、気兼ねすべきところや気を遣うところ、何をすれば人が喜ぶのかを徐々に学びつつあり、それに伴い感情表現も豊かになった。ただし瞳だけ。

 ヨシュアンにして理想の術式師と呼ばれる。

 基本を学んでからの応用力に目を張るものがあり、ロジカルや論理を重視する理屈や得た知識の組立はクラスの戦術家の立場を確立しつつある。

 その反面、新しい知識や好奇心のうずくモノには豹変する癖があり、その様子は無表情と相まって怖い。

 そして、第三章においては『人間への興味のなさ』が原因で戦術家としての欠点が判明。

 第四章では他人の期待を誤って理解し、計算だけの冷酷な作戦を考え実行したが、足を踏み外す前に矯正できた模様。そして、仲間の思いを知って想いと求めの大事さを知る。

 一方、クリック・クラックとの遭遇で出生の秘密に触れられ、動揺してしまう面もあり、本人も知らない隠された何かについて、少し恐れと期待を抱いている。

 さらに複合属性の強化術式の秘本を入手する。

 術式具作りの才能があるとわかり、実際に術式具の一部を作らせてもらっている模様。

 術式具の才能はヨシュアンにとって悪夢であるのか希望になるのか、まだわからない。


術学S+ 体育A+ 暦学A 錬成A+ 教養A 数学A+


 なんか可愛くなった;


スキル&称号

【術式具元師見習い】:初めて術式具を作った見習いに与えられる称号。千里の道も一歩から。

【無形の才覚】:ある種の万能天才に与えられる称号。どこに向かうかわからない矢の危険性とどんな方面にも活躍できる才能の塊の二面がある。

【キャスター】:後衛の攻撃要員に与えられる役割。後衛はおろか前衛に立っても遜色ないマルチプルなプレイヤーに進化しつつある。

【聖殿の黄】:黄に突出した万能属性を持つ者に与えられる称号。寓意は『盲目の賢人』。この病しいだ眼にもよく見える……。

【動物大好き】:無感動系でも動物には心を開く。でも肉食に草食を近づけるのは堪忍して;


担当教師より一言「いつか何かがわかる時に君の周りの人が助けてくれます。もちろん先生もです」



リリーナ・エス・ル・ラーツァ

 エルフの集落からやってきた不思議系エルフっ娘。

 生徒たちの中でも一番、出るところ出てる15歳。当然、身長も一番高い。

 また『眼』持ちであり、緑の源素と相性は抜群。しかし、逃避癖があったりエロに力を入れている部分がヨシュアンやクラスメイトをときどき、カオスに追いこむ問題児の一人。

 クラスを家族とみなし、一番、気にかけている面を垣間見せた。

 エルフ特有の家族観では父親がヨシュアン、年齢の一番上のリリーナは姉の位置に居るので、クラスメイトを気にかけるのは当然だと思っているのだろう。

 請われて術式具のデザインをこなしてみせたり、様々な分野に目を向けていくことを忘れていない。

 クラスで一番、体術や肉体性能が高く、ヨシュアンの軍用格闘術の一部をすでに習得している。

 反面、勉強を聴き続けることや考え続けることができずに集中力を切らしたりと問題も多い。

 性教育には興味全開で時々、シャルティアに個人的に聞きに行っているようだ。

 第三章にて、そうした弱点を手抜きの形にして隠すことで弱みを見せないようにしていたところ、その結果を知り、より前向きに取りこむ意気込もうと考えているようだが……。

 第四章では、入浴嫌いを克服。先生に頼るために単身、森を踏破するという離れ業も披露。これの異常性に気づいている者は今はいない。

 第一試練の最優秀生徒の座に輝く。

 一度、覚えたことを忘れないという特技と難易度の低さがこの結果を招いた模様。


術学A+ 体育S+++ 暦学C+ 錬成C+ 教養C+ 数学A-


 かなりピーキーな性質。

 なおこの成績はリリーナの特性上、興味度に置き換わることもある。


スキル&称号

【森の加護】:エルフに与えられる称号。森の中では実力の最大限を発揮し、植生や地形などのアドバンテージを得る。でも森の中でそうそう戦えるはずもないのですよ。

【スカウトマン】:前衛から中衛の警戒要員に与えられる役割。弓矢もできるので近中遠と全ての範囲をカバーできる。

【絶対記憶能力・弱】:興味の対象を確実に記憶できる能力。反面、興味のないものは一切、頭に入らない。

【森林の緑】:緑の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『連なる放浪者』。あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。



担当教師より一言「よく知らせに戻る判断ができました。偉かったですよ」



◆リィティカクラス◆


マウリィ・クロケッツ

 西部の村落よりやってきたそばかす少女。ときどき腹黒、ところによりあざとい。

 14歳という年齢の割に世渡り上手で、高額所得者でもあり独身のヨシュアンに興味がある模様。

 恋愛か打算かは明確になっておらず、少なくとも惚れるに値するとは思っているよう。あざとい。

 農業経験があり、家庭的な技術は一通り習得していることを裏付けるように錬成の成績はリィティカクラスでもっとも高い。

 面倒見もよく、ほかの子の勉強を見てあげたり、クラスの意見や意思統一をしたりなどの協調性もあって、優れたリーダーの資質が見られる。

 指揮官としての性能もあり、相手の弱点をうまく突くような作戦を立て、急場でも混乱せずに場を収めたり指揮能力は順調に伸びているようだ。


術学C+ 体育B++ 暦学B+ 錬成A+ 教養B+ 数学A


 村落出の中でも才能があるタイプ。

 実は最初は字も読めなかったのだが、三ヶ月でマスターしてしまっている。まさに義務教育計画のための人材だったりする。

 性教育には興味津々だったらしく、目を輝かせて聞いていたという。

 魔獣遭遇経験1。


担当教師より一言「シャワーはどうでしたぁ? 綺麗になると気持ちいいですよねぇ」


スキル&称号

【焚火の赤】:赤の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『委ねる火走者』。赤の中でもちょっと良い適性の一つ。

【指揮官の才覚】:指揮の才能を発揮した者に与えられる称号。柔軟な発想と急場の立て直し……、軍師の可能性?



◆ヘグマントクラス◆


フリド・マレッシュ

 東部の農民村より冒険者に憧れていた少年。まっすぐで年長者を敬い、年下に優しい兄貴タイプ。15歳、全校生徒で一番、背が高い。

 しかし、何の因果かヘグマントクラスに入り、兵士のように教育されたせいか今ではすっかり軍人気質に。

 教育の裏面が洗脳と同義だと、ひそかに体現している好例。

 クラスでは一番の剣の才能と体力がある。技術はまだマッフルに負ける部分がある。

 東部は帝国に面している手前もあってアラクレも多く、一時期、もっとも開拓が盛んだったこともあって荒事も多く、フリド自身もそう言った面を見て育ったためか力に対する憧憬を内に秘めている。

 そのため、力を体現したヘグマントには素直な憧れと師事される喜びを、ヨシュアンには体格差すら関係なく冒険者を倒したことで強く尊敬することに。早まってはいけない。

 父親を徴兵で失い、形見として鎧を受け取っている。鎧を大事にすることは親を大事にすることではないかと思っているので、鎧に対する愛着は強い。

 同年代の女の子にはどう接していいかわからず、男性に興味を持つマウリィに対しては『痴女』として忌避している。

 年相応にムッツリ。

 特に性教育では知らなかった性の知識に目を輝かせていた。

 キースレイトとは意外にも馬が合うようで、いつの間にか貴族平民、クラスの違いの垣根を越えて友人関係に収まっている。

 地味にシャワーを気に入っていたがどうやって作ったか忘れてしまい、悶々としている。

 魔獣遭遇経験1。


術学D+ 体育S++ 暦学C+ 錬成C 教養C 数学C


 この脳筋もキースレイトのおかげでようやくCまでたどり着けました。


担当教師より一言「魔獣に怯えるとは何事だ! 気合が足りん! 走りこめ!」


スキル&称号

【灯火の赤】:赤に適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『規律に繋がれた密集歩兵』。特に珍しいものでもないそうで。



◆シャルティアクラス◆


ティルレッタ・シロディ・シェーヴァーン

 西部、シェーヴァーン領、港街の領主シェーヴァーンの次女。

 貴族特有の過保護な監禁じみた生活が、思いこみと妄想を助長する立派な電波に育った少女。

 父と母の命令は絶対と思っていたがシャルティアとの邂逅によって、上位者のくくりに両親以外のジャンル、教師が追加された模様。

 ヨシュアンの言うことを聞くのはこのあたりが原因。

 意欲があれば、なんとか意思疎通できるとはシャルティア談。

 余人には理解できないイマジナリーフレンド【エセルドレーダ人形】と常に一緒。

 人との接触が少なかったために傷つけていいかどうかの判断が乏しい。

 狂気じみた言動のせいでクラスメイトも接し方がわからない。もちろん本人は気にしてないというダメっぷり。

 しかし、クラスメイトたちが踏み込めないような謎でも平気で質問したりするため、『自分たちにはできないことをやる』という面では案外、信用されていたりする。ダメな部類の信用であることは言うまでもない。

 試練中において【エセルドレーダ人形】を動かすという、とんでもない離れ業を披露、ヨシュアンはおろか周囲までドン引きさせた。

 繊細な感受性で【囁くラタトスク】と意思疎通できるのも意欲のおかげ?

 おや……? 謎生物の様子が?

 魔獣遭遇経験1。


術学B+ 体育C 暦学A 錬成B 教養S++ 数学B+


 貴族教育の賜物で教養だけはピカイチ。

 インドア派も少しは体力がついてきたかな。


担当教師より一言「最近、虚空を見つめてブツブツ言う癖をなんとかしろ。もしかして居るのか?」


スキル&称号

【純血の黒】:黒と赤の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『大卵を抱える猫』。禍々しい絵が現実を侵食する……。

【人形遣いの卵】:新しい戦術価値の可能性を秘めた人形遣いの卵に贈られる称号。エセルドレーダは生きている?

【???】:???



◆ピットラットクラス◆


キースレイト・ファーデン・アークハイツ

 貴族の名門、アークハイツ家の長男。15歳。リリーナと同レベルくらいの身長。

 王族ではないが爵位だけならクリスティーナの実家、ハイルハイツ家と同格。

 四大貴族の本筋であり、代々ミドルネームは初代の名を刻まれる。

 また内紛前後に処分された四大貴族最後の生き残りで、唯一、古くからのファーデンの直系血族。

 スパルタ教育のためか勝てて当たり前だと思う姿勢を第一試練で木っ端微塵にされ、誇りの在り方を模索する。

 その中でエリエスには期待を寄せており、ある意味で好意を寄せている。

 ところで君、婚約者居たよね? 西岸部の貴族の。修羅場の構え?

 個人的に思うこともあったのかヨシュアンの言葉の意味を真摯に受け止め、見下す形から見極める形に進化した。

 その結果、庶民であっても尊敬できる部分があるのなら、敬意を表そうという気になった模様。

 力があるフリド、心根が優しいティッドを見て友人になると決意する。

 三人の相性は抜群で、後衛のキースを置いて、前衛をフリド、サポートにティッドを置くとかなりの連携性能を見せる。心技体と校内最強トリオである。

 試練ではいつの間にか優柔不断を断ち、立派な指揮官としての才覚を示してみせた。


術学S 体育B++ 暦学S 錬成A+ 教養S++ 数学S


 好意を寄せるエリエスに目の敵にされるが、まぁ頑張れ。

 たぶんエリエスは恋愛感情に疎いぞ。

 総合力的に全校生徒一。


担当教師より一言「エリエスさんに関してはヨシュアン先生に聞くべきかと」


スキル&称号

【指揮官の才覚】:全体的な連携を重視する指揮官に秘められた才覚。

【草原の緑】:緑と青の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『公平なる天秤守』。緑の適性としてはかなり良い方。



◆アレフレットクラス◆


ティッド・メリトラ

 南部のもっとも貧しい地区から来た女の子に見間違うくらいショタな子。12歳。

 身長は若干、セロより低いことが最近の悩み。

 素直で素朴、よく気がつき丁寧で穏やか、やや気弱ではあるが決して引けない気持ちがあるならちゃんと意見する子。でも、やや後ろ向き。

 開校式の時からセロに一目惚れしており、しばらく自分の感情に戸惑い、術式の授業もうまくいかなかったのだが、自分の気持ちが恋だと自覚するにつれ術式の成績も良くなってきた。

 しかし、やっぱりというか気持ちをどう行動に起こしたらいいものかわからず、日々、悩み、セロのために成長しようと努力しているようだ。

 その姿はクラスの中でも応援されている模様。

 ヨシュアンもティッドの片思いを応援している様がある。リリーナ式家族観を採用するなら敵は最大最強のヨシュアンだがくじけるな。もっとがんばれ。

 第三章ではセロに怯えられたことにひどくショックを受け、受け入れてもらえない恐怖と受け入れてもらうための努力を重ねることに。

 第四章ではセロを必死で守るが強さが足りず謎生物に遊ばれる。

 セロを待つことも重要だと理解し、同時に努力の姿を見せるために慣れない剣で第一試練に挑む。

 魔獣遭遇経験1。


術学B+ 体育B 暦学B+ 錬成A+ 教養B 数学A+


 若干、セロを補佐するようなステータス。

 術学と体育がクラスアップした。


担当教師より一言「徐々に伸びているようだが慢心したらどこかのバカ女みたいになるぞ」


スキル&称号

【静寂の青】:青の適性を持つ者に与えられる称号。寓意は『剣を掲げる騎士』。あの子のために頑張れる子。

【頑張る男の子】:意中の子のためなら決して挫けず、諦めず、戦うことをやめない心意気に与えられる称号。その気持ち、届くといいね?



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◆王都関係◆


ランスバール・シュバルツ・アインデンスト・ヒア・トール・リスリア

 リスリア王国第13代国王。

 だいたい、こいつのせい。

 義務教育の話をヨシュアンから聞いて、すぐに着手、そして一年後、当のヨシュアンを生贄に教育計画をスタートさせるアクティブ性のバカ。

 世間一般での評判は高く、本能的に正解を当てたり、意外と威風が溢れていたりするところから『賢王ランスバール』や『賢君』などと称されている。

 ヨシュアンに邪見にされるプロフェッショナル。タフガイで純粋な膂力ならヨシュアンを凌駕する。

 大局を見ることに優れ、その才能はヨシュアンも認めている。

 最近、不穏な空気に何かしらを画策しているようだが……。

 その正体は野生に住むホームレス・キングにして偉大なる野生の王。

 他人のゴシップが大好物で、記事のためなら【タクティクス・ブロンド】にも挑む。

 野望はドラゴン探しなどとでっかいのか頭おかしいのかよくわからない存在。

 今日もどこかで野生の王の叫び声がする。


スキル&称号

【王威】:カリスマ的王様に与えられる称号。なんか大きく見えたりするけど錯覚です。

【野生の王】:イエス、ホームレスキング! な称号。自然と自由を胸に羽ばたくとするなら裸でも王である。



ベルベールさん

 ヨシュアン曰く究極のメイド。読心術によるオモテナシの精神は献身の意味を良くも悪くも変えさせる。

 ランスバール付きの侍女で侍女頭の地位にあり、(未だ出てきていないうえ話にも登らない)執事長と対等に話せるくらい強い。

 ランスバールの思いつきを実行する人でもあり、ヨシュアンの理解者でもある。

 各種、暗殺技術などと近接能力は【タクティクス・ブロンド】並と言われているが、もっとも得意な分野は諜報活動。

 人の心を問答無用で知覚する【篤信独身ひとりみのこころ】という【神話級】保有者。

 心を読むがゆえに他人を信じられない性を持つ。例外はランスバールとヨシュアンだけ。

 ヨシュアンにとっては姉であり、母でもある。家族のような存在でもっとも心を許しているシーンが後日、【ゴシップ】で報道された。一年後、半殺しにされるランスバールのことは蛇足だろう。

 精神が瓦解したヨシュアンを懸命に介護し、目的を持たせ、そして、遠方であっても新しい恋人探しまでする手腕は愛なくては語れない、と思う。

 その正体は野生の王に仕える心根も勤務内容もブラックな野生メイドである。

 野生の王の野望を叶えるために、日夜残業とも戦う忠実な下僕。

 彼女の明日はブラック色に輝いている。


スキル&称号

【篤信独身ひとりみのこころ】:相手の心を読むことができるスキル。主人だけに仕えて主人だけのために使うためだけに付けられた名前。

【究極のメイド】:主人の心根を読み、最適なタイミングで最高の奉仕を行う優れたメイドに送られる称号。主のハートもガッチリご奉仕。



クライヴ・バルヒェット

 鋼の意思と最高級の武装をもってして戦場を蹂躙する対術式兵団用組織、法術式騎士団団長。

 毎度の武闘大会での優勝者でリスリア一の武勇を誇るとされている。

 クール系無口のイケメンなのだが、言葉が足りないうえに語彙が少ないおかげか非常に誤解されやすい。

 特に誤解されやすい相手はレギンヒルトとヨシュアン。

 レギンヒルトに恋をしているが、まったく本人に気づかれていないあげく、目の前で好きな相手が好きな相手の話をするという拷問じみた状況にあったりする。

 不幸具合だけならヨシュアンを凌ぐかもしれない。

 今日もレギンヒルトのハートをゲットしようと、槍を奮う毎日。

 そんなことよりレギンヒルトとのコミュニケーションを大事にしろ、と思わなくもない。

 最近は大巡回のため、王都に近寄れず、残念な日々を送っている。



メルサラ・ヴァリルフーガ

 元傭兵団の術式師で、暴れ馬と称される女性。内紛後、その強さから【タクティクス・ブロンド】に任命され、傭兵団を辞めて冒険者になる。

 件の傭兵団も開拓村などの領地を貰い、定職についてしまった結果だろう。

 しかし、半数がヨシュアンによってフルボッコにされているため、その敵討ちから生じた殺し愛は今日まで続いている。

 王命によりこの度、リーングラード学園警備隊長に期間限定で就任。

 先にいた冒険者兼警備兵たちをフルボッコにして、手下に変えてしまった。

 またこれを期にとヨシュアンと合体しようと企んでいるようだが、その内容は恋心ではなく、欲望によるものである。

 ヨシュアンとの間に子供が生まれたら、さぞ強いだろうなー、くらいしか感情移入していない。

 上級魔獣戦では余裕で立ち回り、骨を折られても戦い続ける狂気を見せる。

 イカレポイントは『生存本能を凌駕する戦闘本能』。

 【タクティクス・ブロンド】内でもっとも『容量』を持つ術式師で、【戦略級】の術式ですら余裕を持って何度も使える『対軍性能』を誇る。


スキル&称号

【吠える赤鉄】:リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人に選ばれた称号。超人だって性欲を持て余す?

【六色開眼】:『眼』で基本六色の源素を見ることができる者に与えられる称号。私の視力は15.0です。

【ファンシーマニア】:ファンシーグッズに目がない心の乙女に与えられる称号。ファンシー好きは本能をも超える。

【戦闘狂】:戦いこそが何よりの娯楽な貴方に真心をこめて送る称号。強い奴に会いにいく。

【跳ね馬】:メルサラ・ヴァリルフーガを酒場で話すときのあだ名。近所の暴れ馬が例えに挙げられます。

【最上位冒険者】:戦略級並の実力を持つ凄腕の冒険者につけられる称号。もはや人なのかどうかも怪しい。でも冒険では大活躍。



レギンヒルト・R・ジークリンデ

 ジークリンデ領ジークリンデ家の領主にして、【タクティクス・ブロンド】の一人、【たゆたう白銀】。

 その美貌は【リスリアの美】と称され、リスリア王国ではクライヴと並び立つほどの有名人であり広告塔でもある。

 まるで花の茎のように細く、それでいて不健康な様が見られない肌色に長い髪。

 微笑むと幻覚の花を見れるくらいキレイだと言われている。

 性格はおしとやかで知性に溢れ、鈴と立つと誰よりも凛然としているのに、隣に誰かがいるとまるでその人を立たせるように飾るという不思議な人柄がある。

 貴族として正しく在ろうとし、誰に対しても正しい理屈を言うことが欠点である。

 才色兼備を体現したような存在。

 しかし、色恋に対しては……お察しです。

 本人が貴族のくせに貴族嫌いのヨシュアンが好きなあたり、苦労しか浮かばない。

 当のヨシュアンからは『正論で人を脅すタイプ』と呼ばれている。

 第一章外伝でヨシュアンから贈られた人形は大事に枕元に置いて、微笑みながら寝ているらしい。

 第三章では試練官としてリーングラードに赴き、恋に仕事に頑張ることに。

 元より自分から好意を行為として示すことが苦手だったらしく、言葉を交わしたことで如何にヨシュアンの心を理解してなかったのかに気づき、伝え伝わることの大事さを知った後、ブレスレットを自らの手でヨシュアンから取っていった。

 気持ち自体は諦めていないようで学園生活が終わってなお恋人がいないのなら気持ちを受け入れて欲しいと打ち明けた。

 時に恋は人を狂わせる典型。

 一方、生徒たちからはそれなりに慕われていたらしく、クリスティーナを除く全ての生徒たちは良い印象を持ってるという外面の完璧さを見せつけた。

 従者プルミエールに対しては仕事中だったので厳しい態度もあったがちゃんと親愛を持っており、だからこそ後悔の念がある。

 イカレポイントは『好きな人を食べたい欲求』。

 【タクティクス・ブロンド】内でもっとも『技術』を持つ術式師で、術式の構築、維持、精度、そしてどんな繊細な術式ですら『再現』させる技量がある。


スキル&称号

【たゆたう白銀】:リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人に選ばれた称号。超人的な美しさだとしても相手を選ぶべきでしょう?

【六色開眼】:『眼』で基本六色の源素を見ることができる者に与えられる称号。ただし恋の欲目は開眼までに時間がかかる?

【恋する女】:愛おしいあの人にときめく女性なら誰でも得られる女性限定スキル。花嫁修業の準備は十分か。

【盲目の恋】:あまりに相手を考えるあまりに相手が見えなくなった者に与える称号。恋は押すだけではいけませんよ?



エドウィン・フンディング

 フンディング領の領主にして、【タクティクス・ブロンド】の一人、【濡れる緑石】の号を持つ、おとこ…、ちょっと誰か来たようだ、まったくこんな時間に一体誰が……あぁ! 窓に窓に!

 ……漢女おとめである。

 奇抜なファッションセンスで身を包み、体に張り付く服装を好み、お姉口調のキワモノではあるが、なんとヨシュアン、唯一の貴族の友人。

 術式の解析官としては非常に優秀な人物で、ヨシュアンの使う術式に興味を持ったことが親交のきっかけ。

 極めて優れたバランス感覚を持ち、行軍や運行等の移動に関する技術はエドウィンほど卓越した者はいないとされている。

 また人の感情に対してある種の直感やオトコとオンナの狭間にいることもあって、恋愛相談においてはとてもたよりになる。

 本音を言える友達の少ないレギンヒルトの恋の悩みを無理矢理聞き出し、暴走しがちなレギンヒルトを抑える役目を担う。

 【タクティクス・ブロンド】内でもっとも『知識』を持つ術式師で、数多の術式を知り、その知識から来る『解析力』はほかの誰にも負けない。


スキル&称号

【濡れる緑石】:リスリア王国で最強の術式師と呼ばれる六人に選ばれた称号。超人も裸足で逃げ出す漢女力。

【六色開眼】:『眼』で基本六色の源素を見ることができる者に与えられる称号。目のセットにはこだわりがあるタイプ。

【漢女の話術】:いつの間にか悩みの全てを打ち明けさせる話術に与える称号。目指せリスリアのくろやな――おっと誰か来たようだ。こんな夜更けに一体だれ(ry




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◆冒険者たち◆


ジル・フォードム

 上級冒険者のチーム『ナハティガル』のリーダーで、リーングラード学園の警備依頼を受けている。

 重厚な上背に、特注の大剣。頬に傷が入っているのが特徴の26歳。まさかのヨシュアンとタメである。明らかに年上だろうと誰もがツッコミを入れるほど。

 チームリーダーとして利益や危険度を測る冷静さ、殺気を受けても動じずにいられる肝の太さ、そしてチームを家族のように深い思いやりで見守る、人ができた人。

 実のところ、警備の依頼は国発行のものであり、金銭はともかく長期拘束であることからあまり人が集まっていなかったので、慌てたギルドが信頼性と実力で選んだチームでもある。

 その結果が共犯者の排出という事態に責任を感じ、シェスタを守ると同時に責任を取ろうとした。

 結局、ヨシュアンに救われ、ヨシュアンには深い感謝を示している。

 言葉数こそ少ないが、冒険者独特のウィットに富んだトークもこなせる面もある。

 実力は【戦術級】騎士一歩手前の手前、くらい。

 生徒たちの実力の高さに疑問を抱き、ヨシュアンが至らなかった考えを指摘した。



シェスタ・ジェンカ

 チーム『ナハティガル』の術式師、今は学園事務員。

 普段は低血圧みたいなしゃべり方と帝国訛りが見られる19歳。年の割に上級術式師であることを考えれば才能はある模様。

 足を怪我し、運動に関わる能力は軒並み下がったので激しい動きができない。

 メルサラにエロいことされそうになった時、ヨシュアンに助けられ、そのまま恋に落ちた。落下死である。

 男で苦労するタイプ。男がダメであればあるほどドツボにハマる。

 『眼』持ちであり、赤と黄の源素を見ることができる。

 術式の修業のために母方の祖母の元へと修業しにリスリアへと向かった時に内紛が起きて帰れなくなる。内紛が終わる前にパスが切れてしまい、パスの再発行金額を貯めるために冒険者に。

 上記の理由からか、かなりの倹約家で朝ごはん抜きが多く、下手をすると冒険中の粗末なご飯が一番、美味しいと思っている。

 しかし、手料理はジルが保証するくらい美味しいらしい。

 得意料理はシチュー。お手頃かつ腕が試される料理ですね。

 故郷は帝国。

 ヨシュアンへの深い愛と強い感謝の念で故郷に帰るのは断念。

 その性癖はともかく性格は普通の女性並の感性があり、友人関係を大事にしつつ恋愛も両立したいと考えてイル。

 一目でレギンヒルトの焦りを見て取り、未熟な愛だと指摘した。

 また厨師のリューミンから愛の伝道師と呼ばれ、【宿泊施設】で出会うと頭を下げて挨拶されるという。。



 ゴルザ・ダル・リャナシーン

 リャナシーン家の末子で一番、出来が悪い子。四バカのリーダー。

 尊大な性格で基本性能はバカの一言。お気楽で難しいことが苦手、強制も嫌い、わがままの権化である。

 年齢は20歳とギリギリ内紛に参加できたものの、色んな屁理屈で結局、参加しなかった。

 そのせいか同年代に比べるとややひ弱。

 冒険者稼業もやりたくてやっているわけでなく、内紛に参加していない手前、他の貴族と格を合わせるという面目でリャナシーンが放り投げただけ。

 しかし、当の本人はリャナシーンの言葉を額面通りに信じ込んでおり、他の兄弟と比べて楽そうな冒険者稼業を課せられたのは愛されているからと思っている。

 こうした処置は特に珍しいものではなく、冒険者たちからも嫌煙の対象とされている。

 それでもここまでやってこれたのは悪運と業物の刻術武器、それと仲間たちのフォローあってのこと。

 中立派貴族の情報収集の手先として開拓村査察の依頼を受け、リーングラードに入ろうとしたところ、ヨシュアンに遭遇、 悪運も尽きてしまった模様。

 生徒たちの踏み台にされた挙句、半殺しにされかかったところをメルサラに連れて行かれ、半殺しよりも酷い目にあってしまった。合掌。

 クリスティーナみたいな気の強そうな子が好みで、若干、Mっ気が入っている。でも痛いのは嫌いらしい。精神的ドMか。

 ところで生徒に負ける冒険者に価値はあるんでしょうか……?


 サールー

 骸骨みたいな顔をしたナイフ使いのストライカー。四バカの作戦参謀。

 冒険者としてはそこそこ経験があるものの積極的に外に出る者たちと違い、街中の仕事をコツコツとやりながら新人冒険者をいびり、小銭を稼ぐ小悪党だった。

 ある日、いつものように新人いびりをしようとしたら相手はゴルザだった。

 貴族の末子で冒険者稼業、となれば『捨てられた』と理解していても、甘い汁が吸えると考え、ゴルザにひっついていた。

 ところが貴族待遇で得られる仕事が楽で高収入だったり、たまに冒険するとゴルザの悪運のおかげで良い宝や高冒険者の遺体などを見つけて、お金回りが良くなったり、金運に恵まれる。

 次第にのめり込んで、すっかりゴルザの腰巾着に。

 適度なところで見捨てようという気がなくなるくらい、ゴルザにも愛着を持ってしまっている。

 結局、そのままズルズルとリーングラードまで引っ付いてきたのが運の尽き。

 マッフルのエス・ウォルルムを使った殺撃を受けて、アバラにヒビが入ったままメルサラのしごきを受けるハメに。

 脳内怖い人ランキングで母親を越えてトップに躍り出たメルサラがものすごく怖い。



 ファルブブ

 袖の切れたローブを羽織った、太っちょな冒険者。四バカの術式担当。

 元々、空腹に困って冒険者になり、その日、食べれる分だけ働くとすぐにお金を使い切ってはまた働くを繰り返す典型的な冒険者稼業をしていた。

 ところがそんな生活も一度の失敗で首が回らなくなってしまう。

 依頼を失敗して、違約金を払えと言われたファルブブは心底、困ることになる。

 働かなければ死ぬとしても、働いた分だけお金が違約金で消えてしまう。

 食べられなくなって困窮していたところ、術式師が欲しいと思っていたゴルザに見つかって、権力をカサに違約金を踏み倒してしまう。

 そのことに恩義を感じてゴルザの第二子分に。

 中々優秀な頭を持っており、初級術式は一通りこなせるなど見た目以上の性能を持つ。

 ただし腹が減っていなければ、の注意書きが必要だが。

 そこそこ満たされる毎日だったのだが、いつものとおりにゴルザにひっついていったらその先はリーングラードだった。

 エリエスのエス・フラァートで死んだお爺ちゃんと遭遇しかけるは、意識が戻った瞬間、メルサラのしごきが始まるは、で地獄じみたしごきを受ける。

 それでもなお生きているし賄いもでるリーングラードの生活に不満がないと思っているあたり、器は大きいようだ。

 メルサラは怖いがご飯をくれるのである程度、懐いている。



 バーツ

 ヴェーア種、ヴェーアベーアの男性。四バカの力担当。

 熊のような大柄だがそのまんま熊の獣人種。

 元々力がある種族なのだがバーツはその中でも一番の怪力だった。

 しかし、性格がのんびりしており、あまり喋るのも得意でないため良い様に使われているところゴルザに出会う。

 強いタンカーを欲しがったゴルザが周囲のいじめを糾弾し、バーツに恩を売る作戦は見事に成功、ゴルザを主と認め冒険者になった。

 そうした面以外は常識人で頭も悪くない。

 ただいじめられていたせいで自信がなく、正しくても正しいと言い切れずズルズルとゴルザについていったところ、ヨシュアンの魔の手に捕まってしまう。

 首に大ダメージを受けているところにメルサラのしごきを受けて、半死半生だったが次の日にはのんびりとご飯を食べていられたあたり、他の3人よりも生命力も耐久力も強かったおかげだろう。

 ちなみに彼の中ではメルサラ>ヨシュアン>ゴルザの順で強いと思っている。



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◆厨師◆


リューミン・イートゥ

 ベルベールさんが雇用した謎の厨師軍団。その長を務める謎の上級厨師。

 左足側が何故か長いエプロン、ノースリーブ、動きやすいズボンに髪の毛はお団子状でまとめた不思議な美女。

 八傑衆と呼ばれる各調理法のプロフェッショナルを付き従わせ、今日も明日も食という名の戦場に赴く戦う調理人。

 作る料理の数々は美食家が唸りをあげて光上がるほどと言われ、特製のメニューは王すらも順番待ちが許されるほどの美味さを誇る。

 しかし、既存のメニューや特製メニューではない、新しい食の境地を求めるための実験場としてリーングラードを選び、実際に義務教育計画の食事係として抜擢された。

 実は自薦らしい。

 ベルベールさんの調べでは頭の中が食のことしかなかったため、即採用。

 学園長と交渉して月間メニューを新食材の実験台にして、日々腕を磨いている。

 しかし、その行為が食への愛を勘違いしているとシェスタに指摘され、崩れ落ちる。

 そして、度重なる月間メニューの果てにヨシュアンを食客として認め、美味な料理にて納得してもらおうと画策する。

 何故、食客と認めたのかは謎である。


称号

【愕王乱覇四十五膳制覇者】:長いよ。書いた本人が驚いたよ。ともかくすごい料理人に与えられる称号。



『鉄腕』ユラー

 リューミン八傑衆が一人、剛腕で鍋を奮うことに特化した、鍋料理のプロフェッショナル。

 スキンヘッドで筋肉質な料理人。

 かつては王都の有名店の料理長だったが、リューミンとの料理勝負で料理への傲慢を諭され軍門に下る。

 最高級の灼熱鉄製鍋を片手に今日もリューミンと共に料理の苦境を目指す。

 彼の作る『熱血、おろしたてサンドワームの煮出し鍋』はその材料とは思えないくらい、軟らかい肉が口の中に広がり、再びその肉を食べたくなるほど美味しいらしい。



『切断』カルツェン

 リューミン八傑衆が一人、特注の肉切り包丁を片手に、食材を生きたまま部位だけを切り取る剣術のプロでもある。

 尖ったヒゲと目の下のクマが特徴の料理人。

 剣の才能を活かし傭兵をしていたのだが、次第に疲れ、人々を幸せにする料理に心惹かれ料理人になった。

 優れた包丁さばきで素材の味を活かす料理を好んでいたが食材の魔道に深く入り込むがあまり、狩猟禁の生き物にまで手を出してしまう。

 そこに現れたリューミンに食材の尊さを諭されて、リューミンとまだ見ない食材探しを共にする。

 彼の作る『牝鹿のざんざら串焼き』はまるで生の食材を口に入れるがごときの新鮮さが売りである。生焼けではない。



『灼熱』マグハト

 リューミン八傑衆が一人、石窯に魅せられ、自身でも石窯職人になるくらい石窯に精通した料理人。

 濃い肌にアフロが特徴の大男。

 あまりに熱い性格なため、口から火を吐くのだが意味がわからない。

 元々は南部の石窯料理店の店長だったが、石窯にこだわるあまり妻子に逃げられ、石窯の調子が悪いとその日の店を閉めることもしばしば。

 あまりの暴君っぷりに下についていた料理人も逃げ出すが、それでもこだわり続け、一人で石窯に火をくべているとき、光と共にリューミンと出会う。

 石窯への熱い想いも人にわかってもらえなければ無意味と説くリューミンの言葉に号泣と共に納得し、一から料理を学び直すためにリューミン八傑衆に入る。

 彼の作る『豪熱のローストチキン』は鉄が溶ける温度にも関わらず、何故かチキンは綺麗な小麦色をし、中は肉汁と桃色の良い火加減となる。普通に美味しい。



『撲殺』サラレイン

 リューミン八傑衆が一人、年季の入ったパン職人で人を殺せるくらいの大きさの麺棒を愛用している。

 小柄な少女風ではあるがド・ヴェルク族なので少女ではない。

 ド・ヴェルク族独特の執念でパン職人を極め続けたが味のわからない同胞に嫌気がさし、飛び出した先は帝国だった。

 人間至上主義の帝国ではド・ヴェルク族も差別対象であり、その中でもパンを作り続けていたのだがついに捕まりそうになる。

 そこに現れたリューミンが料理で兵士を追い払い、彼女に手を差し伸べる。

 初めて得た自身のパンの味を理解してくれるリューミンを慕い、彼女と共に料理の道を突き進む。

 彼女の作る『愛情の特製アンパン』は甘さの喜びにのたうちまわるほどの味。ちなみに寮内のパンを作っているのはこの人。



『七彩』ヤバケディム

 リューミン八傑衆が一人、法国東部の少数部族出身で様々な調味料に精通している。

 不思議な模様の入った仮面をつけた猫背の男。

 部族単位で調味料作りをする一族なのだが、同じ調味料でも様々な工夫により味が変わると知ったその日から手荷物をまとめ、調味料素材集めの旅に出る。

 旅先で出会ったリューミンが作る料理の数々に魅せられ、調味料の味と素材の味を十分に活かしきるリューミンに弟子入りする形で彼女の旅に同行する。

 彼の作る『虹色醤油』はもはやそれが主食になるほどの味わい深さを誇るという。ある意味、麻薬ではないかと思うがあくまで調味料らしい。



『金剛』ヴェリル

 リューミン八傑衆が一人、巨大なしゃもじを背負い、全国を渡り歩く上級厨師だった。

 見た目よりもしゃもじに目がいく男。

 リューミンと同じく上級厨師で、全てを一から調達することから『万能しゃもじのヴェリル』の名で知る人ぞ知る料理人だったが、リューミンとの御前試合で仲間たちとの連携を見た彼は全てを一つにこだわる愚かさを理解し、リューミンと共にあることを決意する。

 リューミン八傑衆の中でも1、2を争う腕前。

 彼の作る『至高の百貫全席』は帝王も食べたことがあると言われている。美味いけれど量が多すぎて、帝王が食べるのを諦めてしまう。

 残りを部下に振舞った帝王の懐の深さがエピソードに添えられている。

 長らく食客を持たなかったリューミンの食客であるヨシュアンの何かを見て、食客に相応しいと判断。

 全力でリューミンを助けていこうと決意する以上に、ちょっとヨシュアンを食客にしてみたい欲望に駆られている。



『暗黒』イグレシオ

 リューミン八傑衆が一人、リューミンの母の仇でもある裏料理界の厨師だった。

 真っ黒なローブと網で顔を隠した素性のわからない料理人。

 その素顔は被差別種族であるヴェーアゴウト。

 年齢がわかりづらい容貌で勘違いされがちだが、この人まだ二十代です。

 わりとローブの下は露出が高く、その姿を見たサラレインがものすごい顔をした。アリディエントは憧れたとか。

 幾度となくリューミンと厨師バトルを繰り返し、己の技術、全てをつぎ込んだ暗黒料理を出しきり、リューミンに負けたことで暗黒料理を封印する。

 リューミンの母と厨師バトルし、悪辣な手段で殺したのだが、リューミンによって手を差し伸べられ、八傑衆の一人になるがまだ心の中でわだかまりがある模様。

 暗黒料理には麻薬や魔薬、狩猟禁の原生生物を使うものが多く、本来、健康になるはずの料理が毒になるほど強烈な中毒性がある。

 『○○レッサーの十三毒スープ』は食べれば食べるほど顔色が悪くなるが手が止まらない、魔性の味である。

 なお料理名には何故か伏字が入る。



『天才』アリディエント

 リューミン八傑衆が一人、リューミンを慕う一人の女の子だったのだが旅に付き合う度に脅威の成長を見せ、今やリューミンの弟子とも謳われるほどの厨師となった。

 元より目が赤く、何かの種族の血が混じっていたらしく元いた村で迫害されていた。

 それを料理一つで救ったリューミンには多大な感謝の念と家族愛を持つ。

 彼女の作る『プププラ・ポポンガ・パパッティ』と呼ぶ謎の料理はもはや料理なのかどうか不明の名前だが、普通に三国の味の美味しい部分を調和して作ったセットメニューである。

 ネーミングセンスはまったくなかった模様。

 素顔のイグレシオにちょっと憧れている。



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◆その他色々◆


テーレさん

 学園長付きのメイドさん。教師の中でも彼女の存在に気づいている者は少ない。目の前に居ても見えないくらいの存在感の薄さを持ち、その性能を生かした暗殺術は死んだことを本人にすら悟らせない。

 何十万人に一人、居るか居ないかとされる貴重な人種【神話級】保有者。

 隠蔽能力の本質は、この【神話級】によるところがあり、存在感を失う代わりに存在できているという矛盾を抱える。

 能力名は【デッドリー・リー・サイン】。

 範囲効果での存在隠蔽なので、範囲外に居る者なら認識できるという弱点がある。

 その能力ゆえに巨大モフモフの隠形を打ち破り、腰を抜かしたとか抜かしていないとか。

 どちらにしてもその光景は学園長しか見ていない。

 医療技術にも明るく、万能型メイドではあるもののブレードナイフをヨシュアンに突きつけるなどと常識よりも自分の感情に従う面がある。


スキル&称号

【デッドリー・リー・サイン】:極限まで存在感をなくすスキル。形のない形に形を与えるためだけに付けられた名前。

【動物嫌い】:動物が嫌いな人に送られる称号。だってアレルギーだし、毛がつくし。



モフモフ

 【神話級】原生生物であり、長毛種の巨大狼。

 南部に近い地域、神狼の森が住処なのだが、二章の終わり辺でヨシュアンと再会し、三章ではまさかの小型化(でも大型犬並の大きさ)で登場する。

 性格は穏やかかつ理知的で、端的に言葉を口にする。あと腹ペコ。

 原生生物らしい人とは違う価値観を持ち、時に人間が許容できない価値観を垣間見せる。

 現在、守護者なる者と約束を交わし、弱体化してリーングラードに居ることを許されている代わりに食料になる源素を配給してもらっている模様。

 供給以上の源素を貯めるためにヨシュアンにご飯を要求する毎日。

 ヨシュアンの教師生活を見て【旅人】認定したようで、共にあり続けると約束した。

 ちなみにこの約束、反古にはできないのでヨシュアンが死ぬまで共に居続けることになる。

 ヨシュアンすら知らない因果を知っているが、守護者から口止めされているようだ。

 物語の謎の一つでもある。


スキル&称号

【賢狼】:森に住まう狼に送られる称号。ひっそりと森の奥で森の価値観を思索する。



囁くラタトスク【語り部】

 森の外周部、山裾に生息する謎の生物。

 外見は球体のような身体に四足の奇っ怪な緑色をしている。

 元来、彼らは動物的な行動しかしない生物だが、この語り部という個体だけは別で妙に渋い人面が張り付いている。

 その正体は実体が霧のような人間であるニンブルが囁くラタトスクに寄生した特異個体である。

 ニンブルに寄生された生物は歳を取らないことと、自身が旅神との約束でこの地に住んでいるという情報から、神代より生きていると推測される。

 リーングラードの謎について何かしら知っている模様。

 ただし全てを言うつもりがないのか、ヨシュアンに【旅人】というキーワードだけ放り投げて、自身も頂あたりに放り投げられた。

 彼と彼らが何の約束のためにリーングラードに居着いているのか、何故、森の中に入ってこないのかはまだ謎である。



棟梁さん

 【宿泊施設】の建物全般を取り仕切るダンディズムの化身。

 アフロと白い服を来て、今日もモヒカンたちと一緒に牛車で爆走する。

 個人戦闘力はかなり高く、一緒に戦ったジルが舌を巻くほどの強化術式使い。

 本職はもちろん、大工。

 設計図を見なくても部品や立地だけでヨシュアンの設計ミスに気づくなど、かなり賢い……と見せかけて、実はそんなに頭は良くない。

 本能レベルで誤差を見抜いているだけである。

 彼は大工の息子として生まれ、長く父親の一団の元で厳しい修行していた。

 しかし、内紛で父が作った建物が壊される光景を見て、内紛の最中に旅を決意する。

 その時々に盗賊に襲われては殴り倒して更生させ、弟子にしていった。

 ちなみに彼らが街に入ると高確率で盗賊団だと思われて騎士が飛んでくる。

 建築とは何か。破壊とは何か。

 そんな彼の人生に打ち立てられた曰く言い難い命題を胸に秘め、今日も拳で釘を叩きつける。



アルベルタ・サヴァンシュバルツ

 先代【タクティクス・ブロンド】、【狂える赤鉄】と呼ばれた女性。

 享年38歳。

 その死に様は生前の行いを示すかのように、首から下をズタズタに引き裂かれた二目と見れない姿だった。

 ヨシュアンにとっては対極の存在で、蛇蝎のごとく嫌っている。

 しかし、内紛でキレた動機や故郷がヨシュアンと同一であったり、何かと縁がある。

 【囁くラタトスク】により旅人だと判明した。

 悪夢のような魔薬実験や子供を使った生体実験『遺恨児』など、内紛の地獄を彩った魔女でもある。

 一方、惨状から花開くように医学の功労賞や文化功績を打ち立てるなど輝かしい成績も残している。

 その全てが死んだ娘を生き返らせようとする気持ちからであり、一概に悪なのかどうか判断がつかない。

 死者蘇生やそれに纏わる延命技術は多くの富を彼女に集め、その資金を使った秘密施設がリスリア各地にあり、ヨシュアンやランスバールはやり残しのように施設破壊を行っている。

 リーングラードの秘密を知っているような節があるが……?


スキル&称号

【狂える赤】:先代赤鉄位に与えられる称号。誰一人、彼女の行動を理解しなかったために誰もが天才の揶揄として与えた狂人の名。



クリック・クラック

 アルベルタが生み出した50人の遺恨児の中の1人。

 九番目に生き残った少年。

 言動は常識人から見れば支離滅裂。

 底抜けに明るい、というよりも暗い感情が存在しないように喋る。

 過去、ヨシュアンの襲撃にかろうじて生き残った数名はそれぞれ決められていた逃走経路で逃げ、彼は1人、集合場所に辿りついた。

 その後、彼の行方はわからず、5年後、リスリア中の仲間に声をかけていったが全てに断られ仲間を殺し、帝国で新しい魔薬を引っさげて帝王暗殺を仕掛け、追撃してきた帝国の攻性暗殺隊の白面を皆殺しにし、霧の森を踏破してリーングラードにやってきたスキャンダラスな子。

 もう少しおとなしくして欲しい;

 母を継いだのでヨシュアンを父と言い、エリエスを妹と呼ぶなど意味がわからない。

 目的は不明だが学園に対して何らかの感慨がある模様。

 現在、ポルルン・ポッカに追われ森から逃げ出している途中。

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