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プロローグ

 わたしと一緒に眠りましょう。


 永遠の時の流れも、貴方とならば……。


 愛しているわ。


 愛しているわ、愛しい人。





 天空にたち込める黒く厚い雲。歪つな渦を巻き、世界のすべてをなぎ倒す暴風が吹き荒れる。

 空。一面の巨大な渦は稲光と大粒の雨と、叩きつける破壊の風とを大地に送り続けた。

 荒れ狂う山岳。火を噴き、大地は揺るがされ、引き裂かれた。


 七日、七晩のうちに、文明は押し流され、地図は塗り替えられた。


 巨大な迷宮がその姿を現した時、世界の半分の命が潰えた。


 天より堕ちた一筋の光が、螺旋を描いて迷宮の中央へと突き刺さり、世界を闇に閉ざした。


 ……それより、数千年の時が流れた。



 今、ふたたび伝説は動き始める。

 異界より引きずり込まれる幾人もの旅人たちは、何も知らされない。

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