表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弁えすぎた令嬢  作者: ねこまんまときみどりのことり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/74

ブルーベル、教育的指導を受ける。その1

 教育的指導とは、個人の成長や能力向上、問題解決のために、専門家や目上の人から助言・訓練・サポートを受けること。本来の目的は相手の主体的な成長を促すことにある。



 タバサの我慢(怒り)は、天元突破していた。


 今まで止めていたメロアンとレイアーだったが、もう止められないと諦めた。


 尤も、その止める立場にあるメロアンとレイアー自身も、隠してはいたが殺気に満ちていたからだ。


「最悪……◯◯の事故に……見せかけて……」

「それより……ならず者の……◯◯の犯行の……方が…………」


 公爵邸の使用人部屋(夫婦用で広い)で、夜な夜な不穏な作戦も立てていたくらい、鬱憤が溜まっていた。


 我慢強い彼らがコレなので、短気でキレやすいタバサにしたらもった方なのだ。




 ブルーベルが意識を取り戻した時、彼女(ブルーベル)は、背もたれの付いた木の椅子に座らせられていた。腹部と椅子は麻紐で固定され、動けない状態で。



「ちょっと! 何よコレ。メイド風情がこんなことをしてただで済むと思ってるの? ねえ、答えなさいよ、このブスッ!」





 ダンクワーズ伯爵家は全員が美しいと評判の貴族家であり、間違ってもタバサはブスではない。

 タバサの母ルマンサーは可愛い容姿ではあったが『ん~、ギリ及第点ね!』と、顔面偏差値重視の義父母に、初顔合わせでこう言われていた。


 仕事の特殊性(ワッサンモフ公爵家に仕える隠密職と言う面)もあるが、何故か代々美形だった貴族の血を途切れさせたくないと言う、しょうもない理由でもあった。

 まあそれで、ルマンサーが釣れたのも事実である為、役に立つ面も多分にあるのだが。女の美しさは、社交界で武器の一つにもなるしね。


 なのでまだ、子供であるブルーベルなんかより、タバサの方が100倍美しかった。スタイルだってボッキュボンだもの。たぶんブルーベルが成長しても、目や髪の色味が味方になっても、造形はタバサの勝ちだろう。


 タバサは美しくて面倒見の良い姉御肌だが、その言動とワイルドさから、恋人はいない。女子には大人気だし、素を隠していれば確かにモテる。だが男に素を晒せば離れていくか友人になり、恋愛には育たないのである。


 だからこそ、彼女(タバサ)は知っている。

 顔が良ければ全てうまくいくのは、ただの幻想であると。

 真に愛する者ができるのは、奇跡に等しい運命だと。



 そんな達観しているタバサに『ブス』は禁句である。


「黙れ、不細工。お前の目は、ちゃんと見えているのか? 医者が必要なのか?」と。


「ひっ、何で……(何で、こんな態度が取れるのよ。私はこの家の孫なのよ。何れお父様がこの家を継げば、私は公爵令嬢になるのに。怖いわお母様。助けてお父様!)」


 タバサのドスの利いた声に、すっかり縮み上がっているブルーベルだが、どうしても「もう許してとか、ごめんなさい」と言えない彼女。これも(悪い方の)教育の賜物なのだろうか?



 噛みつく相手は選ぶべきだ。ブルーベルでは、美・毒舌共に勝てない相手なのだが、力量・経験共に不足しており、それすらも分かっていない。


 身分だって伯爵令嬢のタバサに対し、ブルーベルは子爵令嬢である。セサミに放置されている彼女(ブルーベル)には、勝てる部分がなかった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ