ミカヌレの願い
ミカヌレの故郷である亡国ガシェーラル国は、カザンサススノー国に滅ぼされた島国。
水の精霊メディアルは、数百年前にガシェーラル国の王太子であるミカヌレの祖先となる人間の伴侶となった。そして一方的に彼を捨てて出て行った。
戦禍の際にメディアルは島におらず、ミカヌレ達を守れなかったことを後悔していた。
彼女は愛していた王太子エヴァンのことを今も忘れていない。
彼女は自分の残る全ての力を使ってでも、もう一度ガシェーラル国に帰りたかった。
コロネとミカヌレ、そして精霊達と協力して、ガシェーラル国に渡ることになった。
ミカヌレも帰りたかった。
彼女はずっと、みんなのお墓を作りたいと考えていたのだ。
微かに残る大切な記憶。
今でも心に残る温かな思い出。
ミカヌレはコロネとスライストを家族に紹介したいと思っていた。
「私にも大事な家族ができたのよ。だから安心してね」
そう伝える為に。
参加メンバーは、
ニズラッシェリル国のノーム(地の大妖精)、サクラアイランドのシルフとシルフィード(風の大精霊)、水の加護を強く持ったミカヌレと、火の加護を持つモモ。
ミカヌレの娘コロネ、夫のスライスト。
空間転移をラディッシュとリオニオンに依頼し、ガシェーラル国に向かうことになった。
みんなが快く協力を申し出てくれた。
特にモモは「私なんかで良ければ、何でもしますから!」と、ふんすと鼻息荒く前のめりだった。
精霊達は人間を守るようにガッチリと守りを固め、メディアルの思考に合わせて座標を移動すると、あっさりとガシェーラル国に到着した。
嵐が吹き荒れるジャングルの中心に着地したが、ウンディーネがメディアルを確認したことで終息した。
「メディアル、お帰りなさい。もう、遅いわよ」
「ウンディーネ様。ごめんなさい」
切ない顔を向ける二人は、数百年振りの再会だった。
泣き笑いの二人は言葉を交わした後、泣き笑いして抱き合ったのだった。




