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冒険者流?

雪と毛玉、アレスがオークの溜まりのお片付けに行ったので、僕とラクストはお留守番です。

まだまだ僕は小さいのでお留守番が多い・・・

毛玉も討伐には行けなかったけど、今日はついていった。

僕も早く大きくなって雪達と一緒に討伐に行ったりしたいけれど、こればかりはどうにもならないので、少しずつでも鍛練をして強くなりたいな。


だから毎日、魔法の練習もするし、この頃はアレスやラクストの動きをみながら棒をふってみたり・・・

ラクストったら鼻で笑ったんだよ。

頭にきたのでラクストに気付かなかった振りをして棒を当ててやりました。


さてお留守番の僕達だけどラクストには今日する事が決まっているかのようにギルドに向かって行きます。

「ラクスト、今日何するの?」

「ん?今日か?今日はなギルマスやメンバーがオークの溜まりに行っただろう?」

「うん」

「そこでオークの解体とかもするんだけど、本来の目的は遺品の回収なんだ」

そう、オークの溜まりには犠牲になった人達の遺骨や遺品もあったんだって。

アレスが沈んでいたように感じたのは、それが理由だったの。

今朝も少し元気がなかった。

「それで?」

「それでな、きっと今日も遺品とかを持って帰ってくるだろう。だからな、今日、現地に赴いたメンバーの慰労も兼ねて冒険者流の弔い祭をやるんだ」

「弔い祭?」

「あぁ、まぁ飲んで、偲んでって感じだ」


あぁ前に見た某アニメーションのメキシコの祭みたいな事かな?

それともアフリカとかのお葬式のように歌って踊ってって感じ?

なんにしても明るく送るのが冒険者流なんだね。

で?ギルド?

僕が不思議そうな顔をしているのを見てラクストが言葉を続ける。


「きっとギルマスから指示は出てると思うけど、その確認だ。後はそれを聞いてから俺達に出来る事を準備するのさ」

「僕達に出来る事?」

「あぁ、これでもA級冒険者だからな。少しぐらいはな」

ふーん、そっか。

僕にも何か出来るかな~?

僕が何かを考えているとラクストがチラッと見て

「ヒオ、お前はいいからな。俺の手伝いをお願いな」

そう念を押してきた。

えー僕も何かしたかったのに・・・

いいもんねーもしかしたら何か出来るかもだし。

その時までこっそりと考えるのは自由だもんね。

僕は小さく頷いたよ。



ギルドに着くと、ラクストは受付で副ギルドマスターをよんでもらつた。

出てきた副ギルドマスターはふっくらとした叔父さん。

なんとなくだけど事務仕事が得意そうな叔父さんだよ。



「これはラクストさん、本日はどうされましたか?」

「やぁ、今日はギルマスとかが遺品の回収に向かってるだろう?」

「はい」

「帰ってかてからの弔いの事を聞いておきたくてね」

「あぁ、そうですね帰ってくる時間にもよりますが、ここの前の広場に場所を作りたいと思っています。

神官様にもお願いをしてあります」

「そっか。じゃあほとんどの事は準備済みって事か」

「はい。ギルマスは昨日のお話の後から、自分に出来る事は全てやると言われまして、昨日預かった遺品の鑑定の依頼をし、名前のある物は名前の問い合わせをしたりと手筈を整えていきました」

「そっか、どうなかなりそうか?」

そのラクストの問いに副ギルドマスターは頷き

「はい。いくつかは行方不明者のリストの中に名前がありました。早速、本日連絡をとり何人かは確認が取れました」

「そうか・・・」

その言葉にラクストが胸に手をあてて祈るようにした。

「ありがとう、じゃあ副ギルマス、これは俺から少しだが祭りの足しにしてくれ」

そう言ってラクストは金貨の入った袋を副ギルドマスターに渡した。

「これは、ありがとうございます。メンバーも喜びます」

「あぁ、遺品の回収は気が滅入るからな沢山飲ませてやってくれ」

「はい。ありがとうございます」

ラクストは金貨を渡すとギルドを後にした。


なるほど、やっぱり冒険者流って飲んで明るく弔うんだね。

それにしても遺品かー

僕も何か・・・

あっそうだ、これだったら僕にもてきるかも。

僕は思い付いた事をイロイロと考えてながらラクストについていった。


次にラクストが向かったのは教会だった。

「こんにちは。神官様」

「こんにちは。本日はどのようなご用でいらっしゃいますか?」

「ギルドから話しがきているとは思うのだが、今日の弔い祭の事でお願いがあってきました」

「はい」

「おそらくたが、被害者は100人をくだらないだろう」

「なんと」

神官様は祈りの言葉を紡いだ。

「また犠牲者は冒険者だけでなく、旅人も多いだろうと思う、だからてはないのだが、神官様、今日の弔い祭では祈りの光を一段上げてほしい」

祈りの光?なんだろう?

ラクストは僕が不思議そうにしているのを見たが、後でなと言い、そのまま神官様と話しを続けた。


ラクストはまた胸元から金貨の袋を出して、お布施を置く台にそっと置いた。

「これは、ありがとうございます」

神官様はまた祈りの言葉を紡いだ。

「皆様の心の慰めとなりますよう。お務めさせて頂きます。」

そう言ってくれた。

僕も亡くなった方が安らかであるようにとそっと手を合わせた。


教会を出た僕達は少し歩いて、飲み物の屋台によって、飲み物を買い近くの椅子に腰掛けた。


「ラクスト、祈りの光って何?」

僕は先ほど気なった事を聞いてみた。


「祈りの光ってのはな、神官様達が祈った時に浄化や癒しの力が光として皆に注がれるんだけどな、1人の力ではそれは弱いんだ。

1人でも凄い方はいるけどな。

普通の神官様では難しい。だからお願いして何人かで力を合わせてその光を強くしてもらうのさ」

なるほど。確かに人が多いと1人では大変だろう。

だから先に話しをして人数が多い事を告げておくのか。

神官様もいってから、こんなにいるのかってビックリするより、いいかもね。


皆が癒されてくれるといいな。

そう思い、もう一度僕も祈った。


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