オーク討伐
僕の快適テントに皆、呆れながらも、なんだかんだでちゃんと快適に過ごしました。
そして、テントは毎回セッティングするのは大変じゃないの?収納できるのに、という全てが便利になっていた世界からきた僕の発言により畳むことなく僕が収納する事になった。
そして、そのテントも僕の前の世界の〇〇ドアという耳のない青いロボットが使ってたドアを見本にドアだけにしたよ。
だって僕もやってみたかったんだ。
「〇〇ドア」って。
初めてやったとき、凄く嬉しかった。
あれから2日、僕達は石を拾ったり、魔法の練習したり、魔物の討伐をしたりしながら旅を続けていた。
「さてと、雪、今日はこのまま順調にいけば昼過ぎには次の町に入りそうだが、このまま次の街を目指せばいいのか?」
ラクストが朝食のパンをパクつきなから雪に聞く。
「いや、実は少し気になっている気配がこここから南の方向にある」
「気になる気配?昨日あたりからオークがチョロチョロしているが、それが関係あるか?」
「流石だな。そうだオークだけならほうっておくのだが、昨夜見張りの時に気配を探ってみたところ、この先にオークの溜まりがあるようだ。オークジェネラルどころかオークキングもいるだろう」
「オークキングですか?」
アレスが食事の手を止めて雪に尋ねる。
「ああ、間違いないだろう。街に近いという事は場合によっては街の人間にも犠牲が出ているだろう、旅人にもな」
僕はオークの怖さがよくわかっていない。
たしかにね昨日とかもオークが出てきた。豚さんが二本足で歩いていて身体も2メートル以上あるので、確かに大きくて顔も怖いし。
でも僕が恐怖を感じる前にラクストやアレス、雪が倒してくれていたから。
たまに毛玉も雪に助けてもらいながら討伐していた。
「キングがいるのであれば放ってはおけないな。まぁ雪がいればひけをとる事はないだろうが我らだけでいけるか?」
「僕ももちろん一緒に戦いますが、ヒオはどうしますか?」
「僕?」
僕も一緒にいくつもりだったのだが、アレスが僕に視線を向けながら言ってきてラクストも、ああって顔をする。
「ヒオはこの先でテントを出してそこにいてもらおう」
「えっ、雪、僕お留守番なの?1人・・・」
「いや、毛玉と一緒だ。まだオークに毛玉だけでは危ないからな。今回はヒオと留守電だ」
「えー」
毛玉が残念そうに声をあげたが、雪の言ってる事に間違いはないのでスッパリと諦めたようで
「ヒオ、今回は諦めて一緒にお留守番するにゃ」
「うん。毛玉ありがとう」
「なんでお礼にゃ」
「だって、・・・なんとなく、僕がいなかったら毛玉も行けたのかなって」
「そんな事はないにゃ。ジェネラルやキングが出てきたら毛玉はまだ負けるにゃ。足手まといにゃ」
「そっか」
そんなに強いんだ。雪やラクストが簡単にオークを討伐していたから、そこまでとは思ってなかつた。
朝食の後、僕達はオークが溜まっている近くの開けている場所まで行き、テントをもう一度出した。
そのテントには雪が何物も入ってこれないようにシールドの魔法をかけてくれて、さらにテントの周り3メートル程にも魔法をかけてくれた。
テントの中で過ごすのも快適なんだけど、少しお外でも遊べるようにと。
雪優しいね。
だってねちゃんと石が多めに落ちてる場所まで魔法をかけてくれたんだよ。
「さて、では我らは討伐に行ってくる。この場所は魔物は勿論、人も入ってはこれないが、ヒオ、毛玉お前達が望べば入れる。まぁ、そのような事はないとは思うがちゃんと気を付けるんだぞ」
「「はい」」
「ヒオ、毛玉行ってきますね。頑張ってきます」
アレスが少し緊張したような表情で微笑んだ。
「うん。アレスも頑張って」
「僕との練習も思い出すにゃ。アレスならできるにゃ」
「毛玉ありがとう。頑張るよ」
アレスが僕と毛玉の頭を撫でて立ち上がった。
「ヒオ、毛玉ちゃんと留守電しろよ。危ない事するなよ」
「ラクストも頑張って」
「おう」
「雪、このまま東に向かって行くとして、どうする?アレスと俺、雪とに分かれるか?」
「そうだな。我はキング討伐に動こう」
「じゃあ俺らは他のオークを討伐してまわろう。アレスも数が多くて大変だろうが、一体一体確実に仕留めて行こう」
「はい。頑張ります」
そこから一時間程歩いて行くと、ちらほらとオークを見かけるようになる。
確かに溜まりがあるのは間違いないようだ。
声をあげさせると面倒な事になるので慎重に一撃で仕留めていく。
最初は緊張ぎみだったアレスもだいぶ落ち着いてきたようだ。
上手くオークを一撃で仕留めている。
雪は先ほどまで一緒だったが、別方向から直接キングに向かうって飛んでいってしまった。
まぁ、雪は心配ない。
後は俺達だなとラクストはアレスをみる。
アレスも剣士としてはかなり優秀で冒険者としても十分だろう。
オークの単体にひけをとる事はない。
だが今から向かう先はオークの溜まりだ。何体のオークがいるかは定かではない。
どうするか。
ラクストは歩を進めながら考える。
「アレス」
「はい」
「お前、火の魔法、毛玉とかなり練習していたな」
「はい」
「ファイヤーボールできるようになったか?」
「まだ、目眩まし程度でしかありませんが」
少し申し訳なさそうにアレスが答える。
「もし、オークに囲まれたりと不利になったらファイヤーボールを打て」
「えっ?」
「ファイヤーボールを打つ事でオークの目を惑わす事ができるだろう。そこでいったん建て直して再度アタックすればいい」
「わかりました」
毛玉と練習してたり遊んでるのを見ていたが、アレスは目眩まし程度だと言ったが、そこそこの威力はある。
まだ不慣れな事もあり、威力が安定していないが、下手な魔法士よりも余程発動も早い。
まぁ、ヒオや雪が一緒にいるからそこと比べると、まだまだのような気になってもしょうがないがな。
さて、どれ程の溜まりかにもよるが無事にヒオ達の所へ帰れるように俺も頑張るか。
ラクストは腰に挿した剣をボンと叩いてオークの溜まりに向かいながら集中していった。




