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討伐してきた?

大きい叔父さんに連れて行かれたのは大きな倉庫。

壁には大きい刀みたいな物や、鉈みたいなの、金槌等々と使い方の解る物や、何に使うか解らない物まで沢山かけてある

「おおー、すごーい、おっきいねー」

ラクストに壁に近づいてもらい、ギランギランに光っている刃物を見る。

「坊主、触るなよ。お前の指なんか簡単に落ちるぞ」

叔父さんが笑いながら怖い事を言う。

「はい。触りません」

僕は手を握りしめて背中にまわす。


「さて、じゃあ獲物を出して貰おうか」

叔父さんがこれもまた大きいテーブルをバンバンと叩く、雪がテーブルに近づいていき、空間魔法に入れていた物をだす。

それは白い長い毛に覆われた大きな大きな熊

「「「ホワイトキングーベア」」」

おーホワイトキングーベアってお名前なんだね。

とっても大きい熊さんで5メートルは余裕で越えている。

「そうだ。こいつは我が向かった山でかなり力を付けていて、周りの魔獣に影響を出してきていたのでな、後も育ってきているようだったから討伐してきた」

「討伐してきたって」

「魔獣はあまりにも力を付けすぎるのは周りの環境や魔獣にもよくないのだ。だから我が見廻る中で調節しておる」

「・・・なるぼど」

ラクストとアレスも言葉少なに返事をする。

「これは・・・ちょっとまってろ」

叔父さんはそう言うと部屋から出ていき、暫くするともう1人ドワーフの叔父さんを連れてきた。

「冒険者ギルドのギルドマスターのリルンだ」

「冒険者パーティー青い雲のラクストだ」

「あぁ、この街に寄ると聞いていたよ。」

「フェンリル様よくお越しくださいました。ギルドマスターのリルンと申します」

『世話になる』

「こちらこそ、ありがとうございます。それにしてもこれは・・・ホワイトキングーベアとは。何十年ぶりにみました。お前はとうだアリ?」

「フェンリル様、副ギルドマスターをしておりますアリと申します。私も百年ぶりぐらいに見ましたな」

おー大きい叔父さんは副ギルドマスターだったんだ。

「さて、フェンリル様、このベアはいかがいたしますか?」

『我らは旅を始めたばかりゆえ、このような物があってもしょうがない。ゆえに美味い所の肉を少しばかり貰って後は買取りでかまわぬ』

「まことでございますか。ありがとうございます

では鑑定をさせて貰って明日の支払いでかまいませんか?」

『あぁ、かまわん。それともう1つ願いがある』

「なんでしょう?」

『これだ』

そう言って雪はもう一度空間魔法から魔獣を取り出した。

「「「「スノウドラゴン!!」」」」

『こやつは我が通りかかった時に無謀にも我にちょっかいをかけてきた若い個体だ。最初は無視して我のすべき事をしておったのだが、あまりにもしつこくからんできて、うるさかったゆえ、他にもスノウドラゴンはおったので、こやつも討伐してきた』

「はあ」

『こやつも少しばかりの肉以外は買取りで頼む』

「よろしいのですか?ベアもそうですが、このドラゴンも素材としてもかなりの価値がありますが?」

『かまわぬよ。肉以外は必要ない』

「わかりました」

ギルドマスターも副ギルドマスターも唖然としたまま返事をしてる。大丈夫?

 僕は良く解らないけどどちらも凄い魔獣らしいねー。

やっぱり雪は凄いんだね。


ふっと上を見上げるとラクストもアレスもギルドマスター達と同じような顔をしている。

「ラクスト、アレス大丈夫?」 

「いや・・・大丈夫じゃないかな」

アレスは苦笑いしながら、そう言って

「ヒオ、このベアはね冒険者でもA級冒険者パーティーが10組は討伐に必要な程の魔獣なんだよ。魔法にも耐性があってね、火属性のマスタークラスの使い手が数人で囲んで弱らせてから剣の使い手達によって討伐されるんだ。もし、ベアーの討伐依頼が出されたら犠牲者が出る覚悟で望むんだ。そしてドラゴンもね、雪は若い個体だからって言ったけど、それでも人間が討伐しようと思ったら・・・いや、できるなら遭遇したくはないかな」

アレスのその言葉にギルマス達もラクストまでもが、ウンウンと頷いてる。

「雪は凄いねー。そんなのを1人で討伐してきたの?お怪我はしなかった?」

『ヒオ、我がこんな奴らに怪我など、させられるはずごないだろう』

雪はそう言って、少し自慢そうに胸をはった。


『さて、それでは後は任せるゆえに、よろしく頼む』

「はい。明日の昼頃には準備しておきます」

『うむ。毛玉、もう良いか?行くぞ?』

そう毛玉に雪が声をかけた。

毛玉は雪が出したベアーとドラゴンの所に行き、匂いを嗅いだり、上にのって隅々までみたり周りを何周もして観察していた。

「毛玉?」

「もう、いいにゃ」

「何してたの?」

「勉強にゃ、魔獣は死んでしまっても、いろんな所に情報が残っているにゃ。毛玉はそれを調べていたのにゃ」

毛玉が真剣な顔をして僕に教えてくれた。

「そうなんだ」

「そうにゃ。そうやって少しづつ、いろんな魔獣の事を覚えていくにゃ。いつかは毛玉もこいつらを倒すのにゃ」

「毛玉も偉いねー。僕も頑張ろうっと」

僕のその言葉に大人達も微笑んでくれた。

僕達は手をふって冒険者ギルドを後にした。


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