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トイレできました

もう雪が出かけて5日目。

雪大丈夫かな?怪我とかしてないかな?

雪が凄いって聞いて知ってるけど、僕の世界に飛ばされた時のように、もしかしたらってあるかも知れないでしよ。

ちょっと不安になって外を見ているとアレスが横にきました。

「雪様が心配かい?」

「うん」

「大丈夫だよ。雪様はこの世界の誰よりも強い存在だからね」

「うん」

毛玉も慰めるように横でスリスリ。

「毛玉もありがとうね」

「ヒオは心配性にゃね」

「そうだね」

アレスもクスクス笑いながら頭を撫でてくれた。


「なんだーヒオ何をしょぼくれてんだー」

ラクストが起きてきました。

ラクストは昨夜は遅くまでお友達と飲んでいて今起きてきました。

「おはよ、ラクスト」

「ああ、おはよう。あー頭いてー」

「だ、大丈夫。頭痛いの?」

僕はラクストが頭痛いって言ったのであせってラクストの手を揺さぶった。

するとアレスが笑いながら

「違うよヒオ。ラクストはね、ふ・つ・か・よ・い」

「二日酔い?二日酔いって何?」

「二日酔いってのはね、調子にのってお酒を飲み過ぎて」

「調子にのってって・・・」

「ラクスト調子にのったの?」

「うっ、いや、まぁ、ちょっと・・・」

アレスがクスクス笑ってる。

「調子にのると頭痛いってなるの?」

「まぁ、沢山お酒を飲むと痛くなる事があるんだよ」

「病気じゃない?」

「あぁ、ごめんねヒオ。先に病気じゃないって言えば良かったね。病気じゃないんだよ。お酒が抜けたら痛くなくなるからね」

「そうなの?病気じゃないなら良かった」

「ヒオはいい子だね」

アレスがぎゅつて抱きしめてくれた。

その間もラクストは頭抱えて蹲ってる。

毛玉がそんなラクストの頭の上によじ登ってちょんと座った。

ラクストの二日酔いの話で雪がいない寂しさがなくなっていた。



「さて、今日はラクストはほっておいて僕達はどうしようか」

「今日?んー」


コンコンコン

「すみません、魔道具職人のミモナ親方の使いの者ですが」

「あっ、はーい」

僕は走っていきドアを開けました。

「こんにちは、こちらは冒険者パーティーの青の雲の皆さんのお部屋ですか?」

「そうだよ」

「良かった。ミモナ親方からの伝言で「うおしゅれっと」が出来上がったそうです」

「もう?」

「はい。そのように伝言を預かっています。それで親方が工房の方へきて欲しいそうです」

「わかりました。今、一緒に伺った方がいいですか?」その言葉に伝言を持ってきてくれたお兄さんが苦笑いしながら

「はい。できれば。本当は早朝には出来上がったのですが、これでもこの時間まで待ったんです」

と言った。

今すぐにでも飛び出しそうになる親方を皆で早朝だからって止めたんだって。

もう親方が凄いハイテンションになっていて、止めるのが本当に大変だったって疲れた顔をしながら言った。


「わかりました。では少しだけ待って下さいね」

アレスはそう言うと伝言のお兄さんに食堂で待ってくれるように言うとドアを閉じた。

「ではヒオ、僕とヒオと毛玉は出かける準備をしようか」

「うん」

「あーちょっとだけ待ってくれ。俺も行く。」

「ラクスト?大丈夫?」

「あー今、ポーション呑んだから大丈夫」

それを聞いてアレスがまた笑ってる。ポーションって二日酔いにも効くんだね。良かったね。

ラクストはそのままシャワー室に入っていって、さっぱりとした顔で、出てきた。

お酒の匂いがしなくなっていたよ。



「こんにちはー」

「おう、ヒオ待ってたぜ」

「親方、こんにちは。おトイレもうできたの?」

「おう。あれからほとんど寝ずに作ったからな」

確かに親方の目の下には大きな黒いクマが、それに周りのお弟子さんみたいな人や、魔法使いさんの目の下にも。

きっと親方と一緒に作っていてほとんど眠れていないのだろう。

頑張ったんだね。ご苦労様です。

「さぁこれが「うおしゅれっと」だ。見てくれ」

親方が手で示した先にはトイレとその上に「うおしゅれっと」が置いてあった

僕が日本で見ていたというか、使っていた「うおしゅれっと」と殆ど変わらない。

違うのはスイッチがボタンになっている事かな?

それからビデの位置を変えるのが、ボタンを捻ると自分で位置調整ができるようになっていた。

この世界の人達は身体のサイズが全然違う、親方達のようなドワーフや人間、獣人と多種多様の為に簡単に位置特定は出来なくて、ボタンを捻る事で自分に合わせる方が効率が良かったらしい。

それからもう1つは体重が全然違うことから、トイレなのに強化魔法が使われている物やサイズも大きい物から小さい物まで本当に考えて作ってある。

っていうか、これだけのサイズの種類をこの日にちで作ったの?それは寝れないよね?

でも本当に丁寧に作ってあって見た目は完璧に感じる。

「ヒオ、使ってみてくれないか?」

「使っていいの?」

「もちろんだ。すぐに改善点は言ってくれ」

「うん」

僕は案内されたトイレの個室に入ってまずビックリしたのは、ちゃんと僕の子供サイズの物が準備されていた事。

凄いね親方、凄い心配りだね。

僕はトイレの表面をそっとなでた。



「どうだヒオ?」

「うん、使いやすかったよ。水とかのメモリもちゃんと解りやすく絵で書いてあったし。凄いね親方」

「そうか。気になる点はないか?」

「うん、お湯もちゃんと出るし、便座も温かいしね。あっ、でも1つだけお願いがあるかも」

「お?それはなんだ。どんな事だ?」

ミモナ親方が迫ってきて怖い。

「「うおしゅれっと」はどこも大丈夫だったよ。ただ子供にはトイレが高いから座るのが大変なの、便座はちゃんと小さくなってたけど、だから足元に台が欲しいな」

「なるほど、台ですね」

そう言ったのは僕達を迎えにきてくれたお弟子さん。

トイレのそういう用品関係は別のスタッフが作ってるんだろうね。

僕の意見にそこにいた沢山のスタッフさん達が力が抜けたように座りこんで隣の人と握手したり抱き合ったりしてた。

暫くするとトイレの方からラクストの大きな声が聞こえてきた。

「うおっ、なんだこりゃ。おほほほほ。すげー」

その後はワハハハって大きな笑い声が聞こえてきた。

その笑い声に工房の皆さんも笑顔が広がっている。

出てきたラクスト

「ヒオ凄いなお前。親方はもっと凄いな。ヒオのあれだけのアイデアでこの日数でこれだけのクオリティの物を作って見せるなんて。さすがミモナ親方だ」

「ありがとうよ。皆のおかげだ。無理をさせちまったがな。皆も本当にありがとう」

親方のこの言葉に工房の皆さんが肩を叩きあい、笑顔になった。涙を見せる人もいたよ。

そこにアレスが進み出て

「皆さんお疲れ様でした。これは僕達からの差し入れです。どうぞ飲んで食べて下さい」

そう言うとアレスの後ろには大きな台車に載せられた大量の本当に大量のお酒、それから食糧が運び込まれた。

「「「うおーーーー」」」

って歓声が聞こえて工房の中の細かな物がのかされ、床に敷物が出されると、あっという間に皆が車座になって飲み始めた。

「やったぞー終わったぞー」って叫んでる人もいるし、

食べ物を口に入れたまま眠りこけている人もいる。

僕達は帰ろうと思っていたんだけど、ミモナ親方に捕まってそのまま宴会になだれ込んでいた。

でも皆ごとても良い笑顔。

達成感が溢れていました。


アレスは翌日この工房を訪れて城にトイレを設置してくれるように依頼してきた。

頼まれた親方は2つ返事で快諾したらしい。

そして僕達の元にはそれぞれにトイレがプレゼントされました。

僕のはちゃんと小さい枠の「うぉしゅれっと」が届きました。

な、なんと、雪や毛玉ようのトイレもくれました。

人間のトイレとは違うけれど、四角の枠で囲まれていてトイレすると、全て浄化されて綺麗になります

僕達のトイレ事情は完璧になりました。


ラクストは翌日も二日酔いになりました。


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